中学生4人をブラジルW杯に連れて行ったちょんまげがいると言ったな? あの話、本になったらしいぞ!!


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ちょんまげの「カツラ」をつけたおじさんがいる。
春先になると地下鉄の駅に現れる類いの人ではなく、一年中、日本各地、あるいは全地球各地に出現する。

その名は、ちょんまげ隊長ツン

ちょっと前まではネパールにいたのだが、今はイングランドにいるらしい。ブラジルの直前はアルゼンチンに入っていて、ワールドカップが終わった後はすぐにボスニアに行ったはずだ。そういえば、豪雨の被害に遭った広島や、先日の北関東にも行っていた。その間、東北にも何度も行っている。

 

まー、これがなかなかとんでもないおじさんで、パワフルだし、人間離れした行動力はあるし、大きな声はよく通るしで、普通の人はやろうとは思わないことを、ガンガン成立させていく。

そして、「ちょんまげ隊」というグループ名があるが、所属しているのは原則的にツンさん一人である。プロジェクトが行われるごとに参加者を募集して、プロジェクトが終わると解散となる。参加している間は「ちょんまげ隊」になるし、終わった後は「ちょんまげ隊」ではなくなる。

そのちょんまげ隊が、ブラジルワールドカップの際に行ったビッグプロジェクト。それが……

「トモにブラジルへ!」


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プロジェクトの概要については、ブラジルに行く前に「はとのす」にも書いた。

「トモにブラジルへ!」 ちょんまげ隊、史上最大の作戦に随行することに!! | はとのす

ノンフィクションライター・写真家の宇都宮徹壱さんの記事にも。
被災地の子どもたちをブラジルに!|スポーツナビ

上記の記事と重複するので、プロジェクトの趣旨については割愛する。

このプロジェクトは多くの方の寄付と支援によって成立している。そのため、子供達がどういう経験をして、どのように成長した、あるいは成長しようとしたのかについては、目に見える形として残す必要があると強く考えた。

そのため、「トモにブラジルへ」プロジェクトの記録は、書籍として自費出版されることとなった。

自費出版なので、出版費用と在庫を抱える費用はすべてちょんまげのおじさん持ちである。全部売り切れて初めて借金がゼロになるという地獄のような出版計画に基づいて、無事出版されることになった。

この本の見所を紹介する。

1.マゲとブラジルとソーランと 能田達規先生の漫画作品

ボランティアでフルカラーの漫画を描いてくれるのは、多分能田先生だけ!!プロジェクトの概要が、コミカルに描かれている。

2.応募作文

ブラジルを訪れた4人の子供達が書いた作文。当初は、1人を連れて行く予算しかなかったため、選考を行って参加者を絞る必要があった。選考のために使用したのが、この作文。

子供達の「自分を変えたい!」という思いが中学生らしい言葉で刻まれている。ぼくは、この作文を読んで、プロジェクトへの参加意識が一気に強まった。

3.ブラジル日記 子供達の日程

実際に、子供達がどんな経験をしたのかが、日記風に叙述されている。あまりにも濃厚で、あまりにも刺激的なブラジルでの日々を是非ご覧あれ。

4.牡鹿パブリックビューイングレポート

もう一つのビッグプロジェクト。単に、牡鹿半島の子供から4人を選んで連れて行くだけでは、地域から浮いてしまう可能性がある。あいつらだけいい思いしやがってよ!というような類いのものである。

ブラジルワールドカップをみんなのものにしてもらうために、牡鹿半島でコートジボワール戦のパブリックビューイングを行った。現地組のぼくは当然参加していないが、大変盛況だったとのことだ。この本によると、鹿島、横浜F、愛媛、浦和、柏、仙台などのサポーターが参加してくれたとのこと。

そして、動画を移すのに使った巨大スクリーンを手配してくれたのは松本山雅サポーターで、ちょんまげ隊名物、殿様の無茶ぶりを受けて、泣きながら頑張ったウルトラス松本の苦労話は……恐ろしいことに一行しか載っていない。南無阿弥陀仏。

「普段、仮設住宅ではこんなに大声を出して応援したり騒いだりすることもないから楽しかった!」というコメントに、このプロジェクトの意義が詰め込まれている。

5.中村慎太郎が見た トモにブラジルへ

これが「はとのす」的には一押しの、ぼくが書いた文章。カラー写真入りで、「Number風」にかっこよくレイアウトしてもらった。

このコラムだけでも絶対に損はさせないと断言できるほど気合いを入れて書いた文章なので、このプロジェクトに少しでも関心を寄せて下さった方には、是非手にとって読んで頂きたい!!

『サポーターをめぐる冒険』を書き上げたものの、作家として乗り越えなければならない壁がいくつかあり、ブラジルから帰国後は大いに悩んでいた。この原稿を書き上げることで、壁を一つ越えられたと思っている。

6.ブラジルへの手紙

帰国後、4人の子供達はブラジルへと向けて手紙を書いた。彼らの心を一番動かしたのは、大金をかけてワールドカップの試合を観たことではなく、地球の裏側に、言葉の通じない友達が出来たことだった。

サッカーがなければ旅には出なかっただろう。しかし、本当に大切なものはサッカーそのものではないのだ。

試合が観たいだけならテレビで観たって、そこまで大きな差はない。ゼロではないが、埋められないほどのものではない。しかし、得られるものの大きさは比較不能なほど大きい。それこそ、小さな砂粒と、全宇宙の大きさほど違う。

DSCF0276

トモブラ本にも掲載した写真。小高い丘から、リオデジャネイロの街を見下ろす二人は何を思っていたのだろうか。

ブラジルワールドカップはもう終わってしまったけど、中学生の時の自分に戻って一緒に旅をしてみませんか? あるいは、引率をしていたぼくの気持ちになって、一緒にブラジルへと子供達を連れて行ってみませんか?

スタッフ一同心を込めて作った書籍です。是非ご覧下さい!
費用が必要な広告は一切できないので、SNSや口コミ等での拡散も是非よろしくお願いします!


書籍の価格は、1000円+送料の200円

寄付をして頂いた方にお届けしたDVD「トモにブラジルへ!~ありがとうの旅~」とセットで購入する場合は3000円(送料別)となっています。

このDVDは、ラジオ『ハトトカ』のメンバーとしても活躍している松田勇希が編集したもので、最後の方に流れるスクロールの文言は、一緒に考えて作ってます(この時の共同作業が、後にハトトカが出来る切っ掛けになった)。ハトトカ ~いつかあなたと文化祭~

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トモにブラジルへ本、刊行! | Smile for Nippon


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