2014年のサッカー観戦を振り返る その2 「J1開幕、甲府、代表戦、カモメッシ」
No.7 3月1日 ヴァンフォーレ甲府vs鹿島アントラーズ@国立競技場
入場者数:13809
収容率:25%
※最大収容数は、Jリーグの公式サイトを参照しているが、運営の都合上全席使われない場合が多い。スタジアムにもよるが、収容率が80%を超える場合には、ほとんど満員である。
結果:0-4
感想:
山梨県に大雪が降って開幕戦がホームで開催出来なくなってしまったため、国立競技場で開催。
急遽開催したため、席割りが適当で、チケット代も安かったためメインに初めて座ってみた。
鹿島寄りの席だったので、開幕戦から鹿島の猛烈な応援を浴びて、一気にテンションがあがった。
どういうわけか観戦する機会が多かったヴァンフォーレ甲府の一発目。
東京で開催するということなので、少しでもお客さんが増えるようにこんなのを書いた。今読み返すと、Jリーグのことも、甲府のこともさっぱりわかっていない感じで恥ずかしい…… でもまぁいいよね。完璧な人間などいない。だから、その時自分に出来るベストを尽くすしかない。
馬鹿にするやつもいようが、そんなことは気にせず一歩でも前に進むのだ。そうじゃなきゃ表現なんか出来ないよね。
Jリーグ開幕戦は、「山梨ガンバレ!」の気持ちを込めて国立競技場に集合!!! | はとのす
ところで甲府といえばこれ。山に囲まれた小さな県が、これだけ強いチームを持つのは並々のことではない。
小さな商店や、個人までもがスポンサーとして名を連ねている。甲府のスポンサー一覧の看板は数が多すぎて全体を写真におさめられない!!
これを見て、甲府に行きたい気持ちが高まった。
え? 甲府は対して強くないって?
だって、J1でいつも下のほうじゃないかって?
確かにぼくも最初はそう思ったけど、それは違うのだ。
J1で戦い抜いているというのは、紛れもなく強さの証明なのだ。
なんだけど、このへんをちゃんと表現しようと思ったら、J1が凄いとわめくのではなく、下のリーグも丁寧に描いていくことが必要だ。
気合いを入れて、頑張ろう!
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No.8 3月5日 日本代表vsニュージーランド代表@国立競技場
入場者数:47670
収容率:88%
結果:4-2
感想:
初めて見に行った日本代表戦。
「ニッポン!ニッポン!」のコールに鳥肌が立つ。
クラブチームを応援することと、代表チームを応援すること。
似てるようで全然違う。しかし、全然違うようで、非常に似ている。
この不思議な感覚を何とか紐解いて文章に直さないといけない。
ぼくは日本人で、ルーツを辿っていっても日本人以外のアイデンティティはない。例えばおばあさんがロシア人だとか、親がペルーで働いていたとか、フェロー諸島で生まれたとか、そういう背景はない。
だから、日本人としての自分に揺らぎはないはずだ。しかし、日本人と言っても色んな人がいる。ハーフの人もいるし、国籍は違うけど、主義主張やアイデンティティは日本人という人もいる。ブラジルでは、日本国籍を持っていて選挙にも毎回参加しているが、日本語を読むことは出来ないという老人にも出会った。
日本人だから、あるいは日本に住んでいるからという理由で、ある種の人格的、思想的な統一感が生まれることはない。日本代表を応援する際には、「同じ日本人といってもこんなにも違うのか」というようなギャップを感じることが多いのだ。
日本人というカテゴリーは、「浦和人」とか「松本山雅サポーター」とかいうような地域的な一体感とは全く別のロジックに支配されている。
日本人ってどういうものなんだろうね。
ところで、この日は朝8時に集合して、待機列に並び、試合が始まったのは確か19時くらいだったはず。土砂降りの中、身体の芯まで冷えた。サッカー観戦もディープにやろうと思ったら大変なのだ。
No.9 3月8日 FC東京vsヴァンフォーレ甲府@味スタ
入場者数:22398
収容率:45%
結果:1-1
感想:
大雪で十分に練習できなかった甲府相手にも関わらず、攻めきれず、最後の最後で追いつかれて引き分け。
引き分けといえど、甲府サポーターは大喜び。FC東京側は重苦しい雰囲気に。
ゴール裏からはブーイング。
ああ、味方にブーイングはしたくないなと思いつつも、植田朝日さんのほうを覗くと、1人だけ拍手をしていたのが印象的。
味方にブーイング論はしっかり論じないといけないなと思っているんだけど、FC東京の場合は、味方にブーイングするべきかどうかはなかなか難しいところ。どっちがベストとも言い切れない。
しかし、クリスティアーノのオーバーヘッドはほんと凄かったね。動画を見つけたきた。
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No.10 3月15日 横浜F・マリノスvs徳島ヴォルテス@三ツ沢
入場者数:11088
収容率:72%
結果:3-0
感想:
天皇杯王者の横浜F・マリノス相手に、徳島はどうすることも出来なかった。
当然の帰結としての3-0。
目の前で斎藤学のボール捌きを見ることが出来たのは良かった。
トラップ一つ、ボールタッチ一つを取っても明らかに異彩を放っている。
一方で、得点の気配が全然しないのが少し気がかりだった。
そして、当たり前だけど中村俊輔が格好良すぎた。
キックフェイントからのステップバックみたいなプレーが今でも鮮やかに脳に残っている。
バスケではよく見るプレーだけど、サッカーでもあるんだなと感心した。
このあたりは『サポーターをめぐる冒険』の執筆も佳境に入っていた。
毎日毎日死ぬ気で書いているのにさっぱり終わらなかった。
2月から書き始めて、書き終えたのは4月の終わり。
サッカーが好きで、サッカーのことを書いているのに、そのせいでサッカーを見に行ったり、プレーしたりすることが出来なくなるという矛盾を抱えていた。
そして、原稿は大詰めになり、最後の最後のところだけうまく書けないという状態で、大阪ダービーの日がやってきたのであった…… 続く。
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