【驚きつつも支持】footballistaが月刊誌に


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愛読誌のfootballistaが週間誌から月間誌へと生まれ変わるらしい。支持したい。

毎週毎週よくもまぁこんなに濃い特集を載せるものだと半分呆れながらもむしゃぶりつくように読んできた。
思えば初めて手に取ったのはちょうど一年前、EURO2012の時だった。
初めて手にしたサッカー雑誌は、マニアック過ぎて何が書いてあるのかさっぱりわからなかった。
もうちょっと真面目にサッカーを勉強してみたいなと思った切っ掛けになった雑誌だ。

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この雑誌の最大の特徴は、ジャーナリズム精神だと思っている。
編集長の木村浩嗣さんの文章が半端じゃない。世界で彼1人しか持っていない言葉でサッカーを語る。
時には個が強すぎると思うこともあるが、そのくらいじゃないと面白くない。
この雑誌の執筆陣は本当に気合いが入っていて「ぼくごときでは到底及ばない」と戦う前から心が折れてしまうくらいだ。

月刊誌になることで内容がさらに濃くなるとのことなので期待したい。

木村さんも冒頭に書いているが、確かにマッチレビューの内容は薄かった。読み飛ばすことも多かった。
特集は毎号ハイレベルだが、時々発売されるムックに比べると確かにボリュームは小さくなる。
そして「消化できないサイクル」(週刊なのに量が多すぎて読み切れない)問題はその通り。
先日三週間分をまとめて消化したところだけど、「親子のプロサッカー選手」はまだ読めていない。

正直バスケットボールでこんな雑誌が作れるかと行ったら……
サッカー批評やfootballistaのような雑誌が日本に出来れば、日本のバスケットボールもさらに発展するかもしれない。
育成機関である部活動で、指導者からの暴力によって自殺する学生が出たという大惨事に対して声を上げた日本のメディアがあっただろうか?
信念を持ち、間違っていると思うことには断固として戦いを挑む、それがジャーナリズムだと思っている。


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もちろん、虐待をした指導者をこき下ろすだけではジャーナリズムにはならない。
日本の育成の長所を含めた分析を行い、今後の展望を述べるところまでやって初めて批評として機能する。
「サッカー批評」のような雑誌では、それをやっている。バスケより何百歩も先を行っていると言ってもいいのではないだろうか。

非常に個人的な感想だが、木村浩嗣さんの強力な「である」文体には憧れていたのだが、今回は「ですます」になっていた。
このブログでは、記事によって文体がコロコロ変わってしまうが、それはプロとしてどうなんだろうと日々悩んでいた。
しかし、木村さんでも時には文体を変えるなら、ブログくらいは自由にやってもいいかなと思えた。

 

今号のfootballistaは「コンフェデ杯」の大特集。

下は内容が濃すぎて跳び上がった日本代表の特集ムック。バスケでこれが出来るといいんだけどね。

FOOTBALLISTA NIPPON (フットボリスタ ニッポン) 2013年 1/24号 [雑誌]

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