開幕戦は国立競技場で行われるヴァンフォーレ甲府vs鹿島アントラーズの試合に行くことにしました。この試合を観戦することは、大雪で被害を受けた山梨県に住む方々に対して、ささやかながらの支援をすることにも繋がるのではないかと考えている。
そのため、強く呼びかけたい。
Jリーグファンはもちろん、これまでJリーグを観に行ったことがない方も、是非国立競技場に来てみませんか?!
その前にちょっとぼくの話。
今シーズンのJリーグ観戦は、半分取材というスタイルになりそう。
特に今年の取材対象は「スタジアム」で、全国各地の色々なところに行ってみようと思っている。
取材といっても取材費が出るわけでもなく原稿を書く義務があるわけではない。
だから自腹で行くことになるのだが、自分の身銭を切る以上は、自分が楽しめるようにプランする。
そして楽しめたならば後で良い文章にすることもできる。楽しくなかったら何も書かない。
そういう気軽なスタイルでやっていこうと思う。
開幕戦はどこへいこう
さて、開幕戦はどうしようか。
ゆるサポ宣言したチーム(要するに応援しているチーム)であるFC東京戦はアウェーの日立台で試合が行われる。このカードには若干トラウマがあるのと、どうせ半分取材で行くなら「ホーム側」のほうが面白いため、ちょっと躊躇。
「いつか柏熱地帯に紛れ込んでみたらいいのでは……」(※柏熱地帯:黄色い服の人と上半身裸の人が踊り狂っている場所)という提案をされたこともあるのだけど、あそこはJリーグでも屈指の敷居の高さがある。それに、FC東京戦なのに反対側に座るのは気持ちが複雑になってしまうのでダメだ。このカードは諦めよう。
ということで、次に候補に浮上したのがヴァンフォーレ甲府。
山梨中銀スタジアムとその周辺は面白いらしく、また、甲府という町全体が応援しているチームで、Jリーグでも屈指の「牧歌的なチーム」と紹介されたことがある。
「牧歌的」と言われてもまだちょっと意味がわからないのだが、そう言われると興味が湧いてくる。
というわけで、開幕戦は甲府vs鹿島に定めてチケットを予約していた。
大雪で甲府での開催が不可能に
しかし、先日の大雪で甲府の町は大きな被害を受けた。
スタジアムのある小瀬公園も例外ではなかった。
小瀬公園にはまだ深く雪が積もっているようで、また、除雪した雪の一時置き場になるなどしているらしい。
スタジアムの内部や観客席にも雪が積もったままで、試合を行うのが難しいという判断がなされたようだ。
これも断腸の思いで決断したことなのだろう。
実は昨日、今日とスタジアム内の雪かきをするボランティアが募集されていた。
ぼくもスケジュール的には何とかなりそうだから、行けなくもないなと思っていたくらいなのだが、そのボランティアの募集がなされたすぐ後に、試合の中止が決まっていた。
何としてでもやりたくて必死に頭を捻ったけど、どうしても無理だったということなんだろう。
ホームスタジアムである山梨中銀スタジアムは、2月14、15の両日に降った、1m14cmにも達した観測史上例のない大雪が、まだ相当多く残っている状況です。山梨県内は、過去に経験のない大雪で、道路や鉄道が止まるなど社会生活に重大な支障を来たし、各地で集落が孤立し農業も大きな被害を受けました。山梨県は災害対策本部を設け、国の非常災害現地対策本部も山梨に設けられています。
孤立解消、生活関係の救援、復旧活動を最優先に除雪も進められています。このためスタジアムの除雪まで手が回らず、山梨中銀スタジアム内の雪は現在でも40cm近く残り、日陰部分はさらに多くの雪が残っている状況です。(中略)こうした状況を受け、21日午前、Jリーグの中野幸夫専務理事ら幹部が急遽現地を視察。弊社幹部らとも協議した結果、スタジアムに残る雪の量が非常に多く除雪が困難であることや、災害対策の拠点施設になっていること、記録的な大雪による地域の被害が深刻になっていること、小瀬スポーツ公園駐車場の使用が難しいこと、周辺の道路事情が完全に回復していないことなどを考慮し、山梨中銀スタジアムでの開幕戦を安全に開催することが困難であるため中止せざるを得ない結論となりました。
【重要】3月1日の山梨中銀スタジアムでの開幕戦について
告知文から「問題が多すぎてどうしても無理だったこと」についての無念さが透けてみえてくるようだ。
甲府の町にはサッカーが強く根付いているらしい。というよりも、Jリーグのヴァンフォーレ甲府というチームが強く愛されているというほうがいいかもしれない。
ネット上で見たような情報なので正確ではないかもしれないが、甲府在住のご老人が試合が行われないことでがっくりと肩を落としているというエピソードを見た。
甲府の町では多くの人がヴァンフォーレ甲府の試合結果を気にしていて、日々の雑談の中でもよく話に出てくるものらしい。
大雪に閉ざされ、大きな被害を受けただけではなく、大好きなサッカーの開幕戦が行われなくなってしまったのは悲痛な事態なのだろうと思う。
開催地は国立競技場へ
中止して延期されるのか、ホーム&アウェーを入れ替えるのか、代替地を探すのかという議論があったと思うのだが、最終的には国立競技場で開催されることになった。
良かった良かったと胸をなで下ろすことは出来ない。
ヴァンフォーレ甲府というチームは、今回の大雪で大きな被害を受けてしまったらしい。そりゃそうだ。基本的にJリーグのチームは、人員的にも金銭的にもギリギリのカツカツで運営されている。雪かきをスタッフがやるのだって人的な損失としては大きいし、重く積もった雪で芝にダメージがあっても損失になるし、急遽国立競技場に開催地を変えるのだって、そのための手配をするのだって大変な手間がかかる。
金銭的にマイナスばかりが大きくてプラスになることはないのではないだろうか。
そこに唯一プラスを重ねられるのは、「俺たち」なのだ。つまり、東京周辺に住んでいる人間だ。
国立競技場で開催される甲府vs鹿島というカードは、甲府の主催試合であるため、チケットの販売代金は甲府の収益になる。
だから、1人でも多くの人が国立競技場に集えば、ヴァンフォーレ甲府を支援することになる。さらに言うと、ヴァンフォーレ甲府というチームを愛している甲府の人達に対して、ささやかながら励ますこともできるのではないだろうか。
Jリーグに興味がある東京近郊にお住まいの方は、これを機会に観戦してみてはいかがだろうか。
今年で長い歴史に幕を閉じる国立競技場に行けるチャンスでもあるし、Jリーグの開幕戦を見れるチャンスでもある。
鹿島アントラーズには元日本代表の小笠原や中田浩二、遠藤保仁の後継者と噂された柴崎岳などのスター選手も在籍していて、甲府にも、インドネシアの英雄的なサッカー選手イルファンが移籍してきて話題を呼んでいる。
ぼくはあんまり選手について詳しくないので、これ以上のことは書けないけど、あんまりわかってなくてもJリーグの試合は十分楽しめる。
手前味噌ですが、ぼくが初観戦した時はこんな感じ。
選手がさっぱりわからなくても結構楽しめるものなのだ。
Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった
3月1日 国立競技場 14時キックオフ!
興味ある方は是非来て下さい!
チケットの取り方はこちら
どの座席がいいのかは難しいところだが…… ビジター自由席は鹿島アントラーズサポーターで結構埋まると思うので、それ以外をお勧めしたい。
ホーム自由席:
ゴール裏の甲府の応援席 全部埋まる可能性は低いと思っている。
応援している雰囲気を感じられる席。試合全体を俯瞰するには不向き。
バック自由席、メイン自由席:
普段は指定席。応援には参加しなくて大丈夫なのでゆっくり見るにはお勧め。
ホーム寄りとビジター寄りがあるが、ビジター寄りだと鹿島の応援を肌で感じられるのでお勧め。
甲府の応援は見たことがないのでわかりません。
バックゾーン指定、メインゾーン指定
普段はお高い席。特にメインはとても高い。VIPが座るところ。
普段はもっと高いけど、今回は安め。
椅子がちょっと豪華。屋根のせいで日陰になるからちょっと寒いかも。
当日券
満員になった場合は当日券がない可能性もあるが……
そこまでは入らないと思うので当日券も利用できると思う。
しかし、絶対ではない。
この辺りのさじ加減はぼくにはまだ掴めていない。
注意点
1.色
チームカラーが入った服を着ていくときは注意。
甲府は青系、鹿島は赤系。
青を着て鹿島側に行ったり、赤を着て甲府側に行くと、嫌がるサポーターもいるかもしれない。
色だけは結構シビアに考えている人がいるのでそれだけは注意。
2.防寒
これ以上ない以上の防寒をしていくことをお勧めしたい。
日差しがある日は大丈夫だけど、寒いときは本当に寒い。
水筒にホットミルクなどを入れておくといい(熱燗でも可)。
3.防雨
正直雨が降るとなかなか厳しい。
外で行うスポーツなので、この時期に降られると観客はかなりきつい。
天気になることを祈るが、もし強く雨が降った場合は……
まだ寒い時期でもあるので、観戦しづらい。
てるてる坊主を作るしかない。
4.帰り道
サッカーを観た後は、居酒屋で飲みたくなるので注意。
新宿辺りに出るのがセオリーなのかな。
というわけで、開幕戦は国立競技場に行きます!!
Jリーグのことをよく知らない人もいると思いますが、行ってみると応援の雰囲気の凄さに飲み込まれます。これこそがサッカーの持つ「熱」というもので、テレビでは決して伝わりません。これを機会に是非スタジアムに来てみて下さい!!
Jリーグ開幕戦は、「山梨ガンバレ!」の気持ちを込めて国立競技場に集合!!!
ぼくはこれから原稿を書くためにしばし山ごもり生活をします。なので、Twitterにはあまり反応できないかもしれません。観戦方法やチケットの取り方などについてわからないことがあれば、わかる範囲でお答えするのでメールを下さい。
中村慎太郎
lifeisluck007@gmail.com