東大に11年在籍した後、タクシードライバーになりました

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はとのすワーク 漫画論

41歳!!漫画家になります!!

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皆様こんにちは、中村慎太郎です。

大学・大学院に11年。そのあとライターとして10年。タクシードライバーが2年弱。

現在は株式会社西葛西出版を創業した41歳です。

表題の通り、漫画家になることを、ここに宣言します!!!

私の肩書きはこのように変わってきました。

高校生、浪人生、大学生、大学院生、フリーライター、作家、書店員、タクシードライバー、経営者。

そして、ここに一つ付け加えようと思います。

漫画家に俺はなる!!

なんのこっちゃと思われてしまうのでしっかり説明していきます。

前提として、ぼくはとっても絵が下手です。まったく描けないというレベルです。

パソコンでも手書きでもほとんど絵を描きません。図を作ることすらしません。

文章で何とかしようとしてしまいます。

なので、物書きを引退して漫画家になることはしません。

それは到底不可能だからです。
漫画を描く方は、幼少期からずーっと描いてきています。積み重ねです。描いて描いて描いてきています。そういう人が身近にいたのでよくわかります。

だから、そこに追いつくのは難しいことでしょう。

ただ、追いつく必要はありません。
絵のうまさには、色彩や造形、描画のセンスも強く問われます。

あと構図とか……、解剖学の理解とか……? 

まぁ色んなものが必要で、その全貌すらわかっていません。

一応参考書は買ってきましたが、この内容を追うだけで相当な時間がかかります。


人間の顔とは何とややこしいのか……。

とまぁ、漫画家をやっていくのはとても大変で、漫画を稼ぎの主にするということはかなり難しいです。なのでやりません。

ではなぜ漫画家になるのか。

それは、吾妻ひでお先生が大好きだからだ!!

というのは半分本当です。かつてベストセラーになった『失踪日記』は人生を変えた名著です。

あの漫画は、漫画でしか表現できないものが詰まっていました。一コマ一コマ思い出せます。絵がうまいとは思えないのですが(うまくないよね?)、味があって、喉の奥にすっと入ってきます。

この本は大学いかずにフラフラしているときに、神保町の三省堂で出会って一目惚れしました。
(漫画で描かれた本の表紙には強い力があるのです)

ぼくはそのとき、東大生でありながら、学内ホームレス状態でした。

講義に出ようと大学に行っては、やる気をなくして安田講堂の前で、スズメやハトと遊んでいた時代(『サポーターをめぐる冒険』(ころから)の最終章参照)。

あの時代の心境と妙にフィットしたのと、ネガティブな内容をぼんやりとした楽しさへと変化させた吾妻先生の作風は、紛れもなく漫画ではないと成し遂げられなかった表現です。

ラノベとかで読み比べるとわかるのですが、大抵は漫画よりも文章のほうが面白いです。

ストーリーや設定をしっかり語るには、文章のほうが適しているのでしょう。

一方で、漫画やイラストではないと出せない味というものがあります。『ぐりとぐら』シリーズが文字だけだけだったら……?

作品の魅力が、絵でないと表現できないことは明白です(本当は卵焼き載せたかったけど!)。

絵にしかできない仕事というのはあります。当たり前ですが。

なので、その仕事をするためには、絵を描くか、誰かにイラストを依頼する必要があります。

ただ、実を言うと……

イラストレーター、デザイナーとのやりとりが一番苦手です。

何を考えているかわからなかったり、怒らせてしまったりでなかなかやりとりが進みません。そのため、会社の中にデザイン担当交渉のような役割をつくる必要があります。

ライターや編集者とやりとりしていて相手が怒ることはあまりありませんが、どうも絵とかイラスト系の人とは何かが異なるようです(逆にいうと、あちらにライターの気持ちもなかなか伝わらないので苦労しますが、ゲラを読んでもらうという必殺技があります)。

このあたりは、絵を描いてみないとわからないのかなという気がします。

つまり、このような問題、このような弱点は、ぼくが絵を描かないことによって発生している可能性があるということです。

自分で描かないから褒め方がわかっていなかったり、その人の絵やデザインの価値がわからなかったりするのでしょう。

文章であれば、どんなに細かいニュアンスでもわかりますし、著者の工夫や努力のあとも見つけ出して言語化することができます。

やはり勘所かがわかっていない自分に原因があると考えるべきでしょう。デザイナーというタイプの方に恐怖すら感じますが、他のライターも同じことを言っていたので(n=1)、もしかしたらあるあるなのかもしれません。

ぼくは、絵が描けないせいで、損をしています。
物書きとしてです。

まず、自分で挿絵やイラストが作れません。そのため発注する必要があるわけですが、誰にどのように頼めばいいのかがわからないわけです。

どんなイラストが欲しいか理解もしていないので、頼むこともできません。

ただ、頼む以上に自分で描ければ、ずっと理想に近いものが作れるかもしれません。

今は技術はまったくないんですが、技術は必ず習得できます。

センスも今はないですが、センスは磨くものです。研ぎ澄ますものです。センスが足りなければ、センスを摂取するべきです。

ぼくは絵が苦手なせいなのか、「人の顔」や「服装」を詳細に把握できません。何となくの印象で捉えています。だから文字で描写もできず、小説も書けないわけです。実は12歳のときから何度も小説を書こうとしたのにうまくいかなかった理由が、顔や服装が描写できないからでした。

多分これは自分で絵を描くとかなり解決するんじゃないかなと思います。

そして、そもそも挿絵は自分で描いてしまえばいいんだという話です。

今は全然無理なのですが、やっていけば自分の思うような絵柄に到達する可能性はあります。

必要な水準まで到達させるように努力をするべきなのです。

というわけで、私は漫画家になります。

イスラトレーターと名乗ってもいいのですが、ストーリーやその補助になるものを描きたいので、やはり漫画家がいいでしょう。

長いストーリーについては描けないかもですが、2コマ、4コマなら描けるかもしれません

ここからは「漫画家になることを思い立った切っ掛け」について書きます。

最初はホリエモンこと堀江貴文さんです。

堀江さんがモーニングルーティンについてYoutubeで喋っていたのですが、朝の時間に「ピアノの練習」を入れているといっていました。起きるのはギリギリで、シャワーとヒゲ剃りでほとんど時間がない状況でも、ピアノを弾くのだそうです。

アシスタントの寺田有希さんが驚いていました。ピアノ弾くんですか、と。

「だって練習しないとうまくならないからね」みたいなことを堀江さんは仰っていましたが、これだな、と。

それを聞いてとても意外に思いました。堀江さんはピアノの練習しなくても稼いでいくことはできるのは明らかですし、ピアノの習得は非常に骨の折れる作業です。そう簡単にうまくなるものではないですが、少しでも上達しようと日々積み重ねているとのことでした。

これは、ぼくにとっての革命でした。

ただ、ぼくは音楽をしようとは思いませんでした。楽器の練習は非常に習得コストが高く、物書きとのシナジーも高くないからです。

そんなときに、漫画家のあんじゅ先生がやっている、漫画家さんのコミュニティに、漫画家以外でも入れることを知りました。

漫画があるじゃないか!!

そうだ、漫画家になろう!!

閃きから決断まで10秒以内。その足でリファレンスを買いに行き、翌日の今日に決意表明を書いて入会します。

漫画家向けのオンラインサロン『あんまんサロン』とは

『あんまんサロン』は漫画家のあんじゅ先生が主催しています。

https://community.camp-fire.jp/projects/view/105308

ところで、先ほどホリエモンチャンネルの話をしましたが、渋谷のBOOK LAB TOKYOという書店で契約社員をしているときに、お会いしたことがあります。そのものズバリ、ホリエモンチャンネルの収録があったからです。

実は拙著『サポーターをめぐる冒険』(ころから)も献本させていただいております。流石に読んではいただけていないと思いますが。

さて、その渋谷の書店は色々な出会いがあるところでした。あんじゅ先生に出会ったのもそのときです。

2017年、あんじゅ先生が○歳のときです。

そのあと友人関係を続けてきました。本当に苦しいときに謎の中華料理屋に連れて行ってくれて話をきいてくれたことはずっと恩に感じています。

『あんまんサロン』が出来たときから知っています。勝手ながら一言二言口出しをしたこともあります(すごく小さいものです)。

そして、あんじゅ先生が本当に一生懸命サロンと向き合っていることをよくよくしっているし、これが理想のサロンだと常々感じていました。

ただ、漫画家さんのコミュニティなので、ぼくには関係がなく参加することはありませんでした。

俺は、漫画家になる!!

『あんまんサロン』で!!

あんじゅ先生が無名で、フォロワーも全然いなくて(ぼくのがずっと多かった)、渋谷を彷徨う亡霊になっていたころから知っていますが、彼女は本当にずっとずっとずっとずっと努力を続けています。向上心も持ち続けています。彼女の漫画に向けた情熱が衰えた瞬間は一瞬たりともありませんでした。誇張ではなくそのままの表現です。

あんじゅ先生のところでなら、もっと頑張れそうな気がします。

41歳の手習い。
これからはあんじゅ先生を師と仰ぎ、あんじゅ先生と呼びたいと思います(字面は同じですが、込める気持ちが違う)。

というわけでせっかくなので、ご興味ある方いたら、一緒に漫画をはじめてみませんか?

ぼくは何もわからないので、アドバイスはできませんが。

自分が描き手、書き手、プレイヤーになることで、作品をより繊細に味わうことができるようになります。そういう意味でもやってみることには非常に意義があります。

もう一つ追加すると、あんじゅ先生は自己プロデュースが非常に上手です。彼女がいかに結果を出してきたかはよくよく知っています。そして、自分の魅力をただしくPRして、自分の活動を知ってもらう方法については、実はぼくもあまりよくわかっていません。

大まかに言うと全力で文章を書いて放り出しているだけです。その点についても学ぶことは多いだろうと思います。『あんまんサロン』としても「SNSの強化」をテーマにしているようです。実は何度か教わったことがあるんですが、ほんとすごいんですよね、先生。

というのも、ぼくは割と非常識な人間だし、なんでもやってみようと思うようなタイプなんですが、あんじゅ先生のメソッドを聞くと「えー……そんなの本当にできるかなぁ……」なんて言ってしまいます。これはネガティブな意味ではありません。そのくらい革新的で、普通にしていては思いつかないことを教えてくれました。

ああ、ここならもっと成長できそうだなと入会を決めた理由です。

ぼくの目標としては……

小さめ
・イラスト系、画像系ソフトが使えるようになる
・自分の画風を開発し地図や挿絵を自分で作れるようになる
・より高度なイラストやデザインを発注できるようになる

大きめ
・自分の本の挿絵を描くことができる
・絵本や漫画やイラスト中心の本を作って出版する
・本の表紙をデザインできるようになる

です。

(あんじゅ先生の本が売れた理由の一つとして、表紙の躍動感、魅力があることに加えて、本を開いたあとに展開される世界観が、表紙とまったく一緒だからというのはあるんじゃないかと思っています。表紙だけ萌え絵だから手に取ったけど、中は字だらけで手を離すなんてことはあります。だからぼくも自分で表紙が描ければ……。ぐへへ……。)

まずは絵を描くことを少しずつ楽しもうと思います。で、どのソフトいれたらいいんだろうか?

Adobe creative cloud?そんなお高いものはむりですー!

紙と鉛筆からスタートかな?

無料ソフトもお勧めをきこうっと、あ、ペンタブ! ipad airがあるんだった!

スタート地点はこちらの状態です。

中村のクリエイティブ系の話(とスポーツの話)は、ラジオ『ペンギンと出版』まで!

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