自分はサポーターと名乗ってもいいものなのかと悩み続けたのが昨年だった。
そう思った理由はこの3つ。
・観戦歴が浅くチームの歴史を知らない
・チームの悪い部分がもしかしたらあって、そこが気に入らないかもしれない
・特定のチームに偏ると、物書きとして不都合があるかもしれない
でも、決めた。
クラスチェンジ
「FC東京ゆるさぽ&Jリーグサポーター」
FC東京ゆるさぽ
FC東京については、紛れもなく一番のお気に入りチームなのだからサポーターということでもういいだろうという結論に至った。仙台まで行ってあんな試合を見せられたらもう駄目だ。
しかし、シーズンチケットを買って全試合観戦に行くのは不可能だ。
仕事上、他のチームを観に行くこともあるだろうし、土日は家族関係のイベントなどもあるので毎回参加できるものではない。
人生の中で、FC東京の試合に行くことが最優先というほど振り切れたサポーターとはまだいえない。ガチサポの人々に比べるとまだ温度差はあるだろうと思う。
一方で、試合を応援しているときはその温度差がなくなり、一つの塊になる瞬間もある。この周りにいる人はみんな仲間なんだと強く実感する瞬間が味わえたから、ぼくは自分もサポーターだと思えたのだろう。あれ以来、フットサルでもFC東京のユニフォームを着用している。
ともかく、ぼくはこれから「FC東京ゆるさぽ」と名乗ることにした。「ゆるさぽ」と名乗っておくと、外の人から「ゆるさぽって何? 私でも出来るの?」と聞かれることもあるかもしれない。そういう意味でも良い名乗りだろうと思う。
Jリーグ全体のサポーター
一方で、FC東京の試合以外も観に行くことはあるだろう。仕事として取材に行くこともあるかもしれないし、単なる趣味で観に行く場合もあるかもしれない。もっとも仕事と娯楽の境目は曖昧で、趣味でのんびり観ていたもののほうが良い記事になることが多い。
楽しむことができれば良い記事がかけるため、友達と一緒にのんびり見ている時のほうが良い記事になるというのは一応筋が通っている。
FC東京以外の試合を観に行くのは何故かというと、やはりぼくはJリーグ全体が知りたいからだ。色んなチームが知りたい。その土地やスタジアムやサポーターが知りたい。美味しい食べものについても知りたい、というか食べたい。
そもそも、Jリーグが盛り上げるというのがぼくの至上命題なんだろうと思う。FC東京がビッグクラブになって一人勝ちになるのが理想ではない。Jリーグが世界でもトップクラスのリーグになって欲しいという願いがぼくの中に生まれている。そして、それはきっと出来ると思う。
日本は貧しい小国ではない。
人口の多い金持ちの国だし、スポーツを心から愛している国でもある。
我々が本気になれば必ず勝てるはずだ。
リーグアンにも、セリエAにも、ブンデスにも、プレミアにも、リーガにも負けるわけがない。
そのためには、もっと多くの日本人をJリーグという物語に巻き込んでいく必要がある。こういう方向性に貢献できるようなものを書いていきたい。
その気持ちを込めて「Jリーグサポーター」という肩書きも付け加えることにした。ぼくがJリーグについて書くのは、Jリーグをサポートするためである。さらに言うなら、今まで20年間Jリーグを支えてきた人々、特にサポーターという人々をサポートしたいという気持ちを込めている。
正確には「Jリーグ各チームサポーターのサポーター」という表現になるのだが、意味が通りづらいので「Jリーグ全体のサポーター」と名乗る方が良いだろうと考えた。
そういう意味合いも含めて、他のチームのユニフォームを着てフットサルをしたり、観戦するときにはそのチームのチャントを歌って応援をしたりすることもあるだろうと思う。
そういうことをすると批判する人もいるだろうと思うけど、支持してくる人もいるだろう。影響力のある仕事は必ず批判の対象にもなる。それは賞賛だと感じて、前に進まないといけない。
そういうやり方じゃないとわからないことがあるのだ。サポーターの文化は、中に入ってみないとわからない。外から見ているだけでは間違いばかり書くことになってしまう。
もちろん、その体験を安易に売り物にするつもりはない。書くならば魂を込めて書く。いや、というよりも、Jリーグのことを書いても全然儲かりそうな気がしない。残念ながら、Jリーグの情報には現状ではあまり価値がないのだ。お金を稼ぐために書く対象としてはJリーグは大間違いだ。
「出会い系」「FX」「不動産」「アダルト」このあたりの文章を書くほうがずっとお金になるのだ。流石にアダルトは辞退したが、残りのものについては書いたことがある。しかし、そこには使命感がない。誰かのためになっているという実感がなかった。だからやめてしまった。
世の中のためになることが書きたい。
Jリーグのことを書いて、Jリーグが盛り上がっていくことに貢献できれば、日本が幸福な方向に少しであっても進んでいくと思っている。
Jリーグが注目されない現状を、ぼくならば変えることが出来る。どうせ書くのだから、そう信じて書くつもりだ。
例えば、FC東京vs浦和レッズの試合が、レアルvsバルサと同じくらいハイレベルな試合になる日が来るかもしれない。決して不可能なことではないと思う。
だって、日本の経済規模は世界で3位なのだ。イギリスにだって、ドイツにだって負けていない。イタリアやスペインなんて勝負にもならない。
決意を込めてTwitterの自己紹介文も変更した。
今頑張れば、Jリーグ本だって出版させてもらえるかもしれないのだ。
はとのすJリーグ本、出版に向けて。
Jリーグが、世界最強のリーグへと変わる日。
それを信じて頑張ろう!
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