もうすぐ二月も終わろうとしているのに、今更1月の活動をまとめる。流れるように色々な予定が入ってくるので、油断するといつの間にか時間が過ぎ去ってしまう。
それは決して不毛な時間ではなく、充実した時間なのであった。しかし、振り返ってみると、いつどこで何をどの程度やっていたのかよく思い出せなくなっているのも事実。
何も縛られることのない、変幻自在、自由気ままな暮らし。フリーランスとしての日常は気に入っているが、月に一度くらいは振り返る必要がある。と言いつつもすっかり更新が遅れてしまった。飽きっぽくて、いつも途中で企画を投げ出してしまうことが多いのだが、この活動報告だけは続けたい。
1月は、大まかに言うと、引きこもって原稿を書き続けた月であった。といってもあまり効率は良くなかった。一度風邪を引いてしまったこともあるが、作業工程の上で最も厄介な部分をやっつけているからでもある。
それはすなわち、0から1を産みだす作業である。サッカー観戦で得られた「体験」があり、それを時系列に整理していくことや、不足している部分を調べて補足することは、作業としては容易である。時間と根気さえあれば出来る。
しかし、ただのサッカー観戦記では面白くない。いや、面白いとしても突き抜けることが出来ない。前著『サポーターをめぐる冒険』を超えられる作品にするためには、まだまだ足りないものがある。
それが一体何なのか。何をどう付け加えれば、あるいは削っていけば、突き抜けることが出来るのか。本当に優れた作家であれば、誰もが経験する普通の出来事でも特別な文章に仕上げることが出来るはずだ。いわんや、Jリーグ観戦という素晴らしい経験をや。
というわけで、淡々とJリーグについて書く。
急いで書きたいところではあるが、急ぐことよりも丁寧であること、読んでくれる人の顔を思い浮かべることを忘れないようにしたい。
【出来事】
1月2日 高校サッカー@西が丘
第一学院vs京都橘
前橋育英vs初芝橋本
の2試合を観戦。前橋育英高校のGKのフィードが非常に正確で驚いた。練習時にも控えのGKと、遠く離れてパントキックでパス交換をしていたのだが、2人とも実に正確なキックをしていた。
パントってあんなに正確に蹴れるものなんだな。
初めて訪れた西が丘は噂通り臨場感があるスタジアムであった。しかし、ここが極上で、他は下位というのは何か違う。陸上競技場と比べて、絶対的な上位にあるわけではないような気がする。
1月6日 タイトル獲得のチャンスが!
唐突にサッカー本大賞にノミネートされたことを知る。ノミネートされただけで光栄であるが、これで何かしら賞が取れた暁には……
正直な話、日本で作家業をやっていくには何かしらの賞が必要だ。日本人は賞を取っていないものを軽視する傾向がある。バイスバーサ(その逆も真なり)。
そういう意味では、賞が取れれば最高なのだが、ノミネートだけでも本当にありがたい。
※1月頃に書いたものをそのまま残した。
1月8日、9日 ばたんきゅ
執筆が過熱しすぎたことを受け、精神疲労で倒れる。これは中二病的な自己PRではない。胸の中がイガイガになって何も書けなくなってしまうのだ。
そうなるくらい集中しないと良い文章は書けない。良い文章なんか書いたって、それほど評価できる人がいるわけでもないし、金銭効率も非常に悪い。
売るために大事なのは、情報の希少性や速報性だったり、あるいは読者の心の中にある闇を刺激するような何らかの要素である。
良い文章が評価されない空気は日々強まっていくが、そんな中でも可能な限り良い文章を書き、それによって道を切り開くのが、ぼくに出来る唯一のことだ。
1月16日 再び新潟へ!
立川のスポーツ居酒屋Kiten!!で、アジアカップを観戦。
一緒に飲んでいたアルビサポのIさんと話していた結果、新潟でも最も雪深い地域にある温泉に滞在することが決まった。それはすなわち、世界でも最も雪深いエリアの一つと言えるのかもしれない。アルビサポ恐ろしや。
1月18、19日 体調が悪い
執筆に集中すると、風邪を引いて何日か動けなくなるという負のサイクルが昨年からずっと続いている。断ち切らねば。
1月22日 松田カンタービレの幕開け
圧倒的な何かの才能を持ちながら、それが何の才能であるのかを周囲の人は全くわからない。そして、誰よりもわかっていないのが本人なのである。何かはあるんだが、何だかさっぱりわからない。
文章を書いてみると、誰にも真似できない極めて優れた部分がある一方で、何とも受け入れがたい自己満足で散漫な記述も多く、「のだめ」の自由すぎる演奏に「あ、そこ違う……また跳ねた……俺はこれを直せるのか?」と頭を押さえる千秋先輩のようになった私。
そんな松田と何時間か話してみて、頭が痛くなってどうしようもなくなったので、友人の54(こし)にも来てもらって、あーでもないこーでもないと話していたら、その感じがとても面白かったから、松田&中村の2人でラジオっぽいことやってみようかという話がうっすら浮かんできた。
1月23日 よこちんがまた凹んでた
日本代表、アジアカップ敗退。UAE相手にまさかの敗北。
しかし、一ヶ月以上経った今は、これぞサッカーなのだという気もしてきた。
日本代表のことをもう少し書いていかないといけないなと思い、短文のコラムを残した。物書き論としては、これまでのしっかりとした「ロジック」を軸に構成した文章を捨てて、パッションを軸に組み立てたという意味で挑戦したコラム。
最近色々とつるんでいる松田くんに影響を受けて書いてみたら、意外にしっくり来た。こういうコンパクトなものを書けるようになってくると、一皮むけるかもしれないな。
この試合は、練馬区あたりにある(土地勘ないから曖昧)寿司屋さん、ともえ寿司で観戦。要するによこちんの家。あまりのひどい敗戦に全員絶句。なんかよこちんといる時は負け試合ばっかりだ!
あまりの敗戦に、通風に苦しむよこちんがビールに手を出してしまった。日本代表は人を幸福にも不幸にもする。
1月25日 ポッドキャストプロジェクトを一日考える
考え始めたら丸一日経ってしまった。こういう日はなかなか珍しい。
執筆が進まなかったという若干の後悔はあったものの、ずっとやりたかった喋りのプロジェクトが動き出したことが嬉しくて仕方がない。
思えば大学院生の頃、まだ文筆業をやろうとも思っていない頃から、Podcastで話すことを夢見ていたのだ。
どういう番組にしようか。松田と二人で何を話そうか……と考えていたが、松田と二人ではあまりにも華がないので、古からの飲み仲間であり、松田カンタービレプロジェクトに強引に引き入れた54(こし)にも入ってもらおうかなと思いつき、突然勧誘のメールを送る。
番組としても3人という構造はバランスがいい。ただ、3人とも喋りのプロではないので、最初はグダグダになるだろうなぁ…… そのへんも含めて楽しんで行きたい。
1月26日 映画 ホビット 決戦の行方
月曜日は、特典で映画が安く見れるので、インプット量を増やすという意味でも時間を作って見に行くことにした。
ホビットシリーズは、ロードオブザリングに比べて、全体的に個別の戦闘がいまいち。丁寧に個別のバトルを描いているんだけど、ぼくが見たいのはそこじゃないんだ。1対1じゃなくて、軍対軍なのだ!!
そういう意味では、「決戦の行方」は悪くなかったが、最後の氷のところはちょっと違う感じもした。結局「二つの塔」が最高だということで。
あ、冒頭の竜が飛び回るシーンはとても良かった。あれだけでもチケット代を払える。
1月31日 松田カンタービレ part2 ハトトカの誕生
松田を一体どうしようかという会議のパート2、転じて、ポッドキャストプロジェクト「ハトトカ」の立ち上げ会議。
コンセプトも何も決まらないが、3人+αで語っていると、時間を忘れるほど楽しめる。結局、終電が過ぎても語り続け、駅前の居酒屋で「テッペンスギ(0時過ぎのこと、ギョーカイ用語)」から飲み始め、そこからカラオケに行った。大学生の時のようにはじけてしまった。
この楽しさを内輪ノリで終わらせずに、うまく番組で表現することが出来れば……!!
【運動】
1月10日 フットサル:ジャンキー
https://www.facebook.com/shintaro.nakamura.399/posts/771650992917056
1月17日 サッカー:ジャムステック
https://www.facebook.com/shintaro.nakamura.399/posts/775595742522581
1月24日 フットサル:ジャンキー
特記事項なし。
【ブログ執筆】
第2回サッカー本大賞に『サポーターをめぐる冒険』がノミネート!! | はとのす
原稿執筆
『サポーターをめぐる冒険』の続編にあたるシリーズを執筆中。