先日、ニッポン放送のお昼の番組「大谷ノブ彦キキマス」に出演してきた。
スタジオで迎えてくれたのは……
ダイノジの大谷ノブ彦さん、森脇健児さん、局アナの東島さん。ぼくと同じくゲストとして、Jリーグ界隈には説明不要のサトミキさんも後半から参戦した。
佐藤美希さん、中村慎太郎さんにJリーグの熱いお話を伺いました!ありがとうございました! #netsu pic.twitter.com/ahrTeTRwun
— 大谷ノブ彦 キキマス! (@kikimasu1242) 2016年2月24日
番組の様子は、キキマスのブログからPodcast版がダウンロードできる。こちらから。
Podcast ニッポン放送 Podcasting STATION
また、番組に出演した時の話を、お馴染み「ハトトカ」でも喋る予定なので、こちらも是非どうぞ。アップロードは来週金曜日になる見込み。
ハトトカ ~いつかあなたと文化祭~
ハトトカで修行してきたこと、天才ラジオDJ松田と対峙してきたことは無駄ではなかった!そう実感した日であった。
短時間で、喋りのプロ中のプロに割り込みながら自分の言いたいことを言うのは本当にハードなミッションでした。とはいえ、オフエアー中に(という言葉はあるのかどうか)大谷さんとゴッドタンの話で盛り上がったり、森脇さんやサトミキさん、東島さんとJリーグネタを話したりと、アットホームな雰囲気でリラックスすることが出来た。
何となく感じるのは、みんなJリーグのことに興味は持ってきたけどどうやって語ったらいいかわからないで戸惑っている状態なんだなということ。
自分の出身地にもチームがあって、出身地の名前を背負って戦っていたら応援してやろうという気にもなるんだけど、下手なことをいうと炎上してしまい周囲に迷惑をかけてしまうかもしれない。
そんな思いがあるような気がする。特にメディア関係者はちょっとしたことでも叩かれることが日常茶飯事なので、この感覚は自然なことだろう。言わない方がいいことをわざわざ言わないのがプロフェッショナルなのだから。
面倒なクレームがくるだけで、スタッフの労働時間は延びるし、空気は悪くなるし、何もいいことはない。
そこでぼくに需要が出来る、と。Jリーグの選手や戦術については、極一般的なサポーターと変わらないレベルの知識しかないが、どうやって楽しむべきかについては、各所から「英才教育」を受けているので自信を持って語ることが出来る。
戦術についてとか選手の特徴についてとか聞かれても、FC東京ですら感覚的にしか答えることが出来ない。もちろん、感覚的にサッカーを捉えることはとても大事なことだし、ぼくの捉え方はそれなりにオリジナリティがあるような気はするものの、まだ個人メディアで語る段階かなと自分では思っている。
やはりここは天才DJ松田に鍛えてもらうしかないかな?
ともあれ、しばらくは「Jリーグのサポーターは怖くない芸人」としてやっていくことが、大道へと繋がっているような気がする。
今は完全な受け身だけど、「Jリーグについて語らせてくれ!!」と売り込むくらいの気持ちでいいのかもしれない。
というような覚悟をしたわけだが、残念ながら今すぐにはどうこう出来そうにないのである。
ラジオへの出演が決まって、ちょっと胃が痛くなった。というよりも元から胃は痛かったところに、プレッシャーでさらに痛くなったというべきだろうか。逆流性食道炎の症状が定期的に出るのだが、今回も喉が酸っぱくなってきた。胃液が喉まで逆流しているのである。
思えばこの症状とも長い付き合いだ。大学院の研究時代に突然発症して以来、ことあるごとに現れては苦しめられてきた。大学院時代は対人ストレスも猛烈で、夢の中に教授が出てきて何度も何度も説教され、冷や汗をかいて目覚めると金縛りにあって、天上からおどろおどろしいものがたくさん降りてくるというような、本当にどうにかなりそうな暮らしをしていた。
だから、胃薬は常に手放さなかったのだが、ストレスも酷いのでお酒もやめられず、昼間はフラフラしているから、コーヒーや栄養ドリンクをがぶ飲みして意識を保ち、そのことによってさらに胃はダメージを受けるという悪循環を続けていた。
もうこんな暮らしは嫌だ。ぼくはサッカーをやろうと突然思いついて以来、体調も少しよくなり、人生の行方も好転していき、研究の世界とお別れするだけの力を蓄えることが出来たのである。そういえば。
研究業界にいたってろくなことにはならないのは誰の目にも明らかなので、優秀な人からやめていくと言われている世界。しかし、投資してしまったものを全部捨てて出て行くのはとても勇気がいるものだ。ああ、良かった。やめてよかった。本当に良かった。
今は夢も野望もあるし、自分だけの独自の天地を歩いていられる。嫌な人もほとんどいないし、少なくとも距離を置くことが出来る。対人ストレスもほぼない。
にもかかわらず!! なぜ、ぼくの胃は治らないのだ。
ぼくはモノグサな人間なので、体調不良は寝ていれば治ると考えて放置することも多いのだが、研究をやめてからも3,4回再発した逆流性食道炎に困り果てて、先日胃カメラを飲んできた。
胃カメラは苦しいといえば苦しいが、ただ耐えているだけなので楽であった。ラジオ出演とか、原稿執筆とか、自力で何とか切り開かなければいけないものは本当にしんどいけど、ただ寝て耐えているだけなら非常にイージーなのである。モノグサ人間とは相性がいい。痛くてもやりすごせばいいのだ。
そうすると「胃カメラ飲むの上手ですね!初めてなのにすごい!」と何故か大絶賛された。隠れた才能が見つかったようで少し嬉しい。
で、結果はというと……。
胃壁にピロリ菌がいるかもね、ということであった。
ピロリ菌について説明しだすと長くなるのだが、強酸性の胃の中で生息・繁殖ができる希有な細菌で、こいつが存在することによって、胃がんのリスクが20倍に高まり、消化吸収能の低下し、疲労が抜けづらくなったり、免疫機能が低下したりするらしい。
疲労が抜けない。免疫機能が低下する。
これ、ここ数年のぼくの症状そのものである。ちょっと無理をすると二三日は調子でないし、すぐに風邪を引いてしまう(悪いことに我が家には、ウィルスの運び屋と化した三歳児がいるのである)。
頑張らなくちゃと思って、少し根を詰めて作業をすると、次の日はめまいがするし、さらに無理しようと思うと必ず風邪を引く。体調管理は万全のはずで、クレイジーなほど気を遣っているのに、一向に状況が良くならない。
これは、全部、ピロリのせいだ。
原稿が進まないのも、体調が悪いのも、全部あんたのせい!!
そういうことにしよう。
ともかく、しばらくの間は、ピロリ菌退治のために、健康第一で過ごし、胃に無理をさせないようにする。禁コーヒー、禁酒。3月から4月半ばくらいまでは大きい仕事もせず、無理のない程度に少しずつ執筆しよう。
何とか無理をしてでも仕上げたいと必死になるのではなく、病気で無理が出来ないと知り、休息を取りながらメリハリをつけて書くのでは、結果に大きな違いが出るのではないかと思う。
無理はせず、ゆっくり。確実に。