2016年6月9日 なんか書く


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すっかりブログを更新しなくなってしまった。

書籍原稿を進めてからと思っているのだが、そっちもさっぱり進まず、停滞して生産性が皆無になってしまう。

現代のブログというのはなかなか面倒なもので、1記事を書くごとに30分くらいは、色々と調整したり、方々で告知をしたりする必要がある。

そして、せっかく記事を書くならテーマ性のあるものを、などと考え始めてしまうと腰が重くなってしまい、全く書けなくなってしまう。

ブログとはそもそも、日常の雑記を載せる極めて個人的なスペースだった。いつしか、個人が行うジャーナリズム的なメディアになっていった。ぼくの場合はジャーナリズム的な記事は書かないけど、代わりにアーティフィシャル的な要素は持たせたい。

しかし、ブログの記事は流れては消えていく。かつてぼくが書いた記事の中には、今でも1日100件以上のアクセスを集めるものもあるが、そんなのは例外中の例外だ。

書き手にとってブログとは、非常に疲れるメディアである。収入はゼロではないが非常に少なく、すべて自分でやるので手間がかかる。ここまでならいいのだが、それ以上に、リアクションが各所から飛んでくることが、嬉しさがあるのと同時に、ノイズとして心に積もっていく。

紙の雑誌に記事を書くほうが、ブログに書くよりもはるかに反響が小さい。不思議なものだが、そういう仕組みになっているのだ。

だからこそブログは価値が高いとも言えるのだが、とにかくブログを書き続けるのは疲れる。ブロガーに必要なものは、疲労に強いことか、面の皮が厚いことか、鈍感であることだ。そうじゃない人もいるかもしれないけど、ぼくの場合はそうなのだ。

でも、このくらいの内容なら10分くらいで書けるし、そのくらい肩肘張らずに書いていくほうが、何もないよりは有意義かもしれない。

ロジックも整えず、誤字脱字を探すのも最低限に止める。本気でやり始めると、3回はプリントアウトして、音読しながら直していく必要があるのだが、そういうことはやらない。

結論もなくていい。今日の結論もない。

これから、ブラジル本の原稿を書き始める。Jリーグの本を2年間も書き続けているのに、どうしても完成しないことは本当に情けないし、待ってくれてい出版社る「ころから」さんや、全国各地で出会った皆さん、そして本を待ってくれている皆さんに本当に申し訳ないと思っている。

信じて、温かく待ってもらっているのはよくよくわかる。

だけど、書けないものは書けないんだ。うまくいかない。『サポーターをめぐる冒険』は、舞台から飛び降りるような気持ちで書いたが、これからは自分だけの舞台をゼロから建設していかなければならないのだ。

宇都宮徹壱さんに声を掛けて頂いて徹マガに連載記事を書いたのだが、この仕事があって本当に良かった。舞台の建設状況がゼロからイチへと進行したからだ。

ブラジル本は幸いにも進みそうだ。なぜなら、この本は舞台から飛び降りるように書ける本だからだ。ブラジルワールドカップという舞台は既に用意されている。

エウ ソウ オ ナカムラシンタロウ
コパドムンド フチボーウ
ムイントボニータ
クワトロ セルヴェージャ ポルファボール

今更ながらのブラジル本。今だからこそのブラジル本。
ビジネスチャンスなんかなくっても、作品に魂が籠もっていれば、それは必ずどこかに届くはずだ。

Jリーグ本の最終章は松本山雅の試合で終わる予定なのだが、その時はブラジルワールドカップを見た上での松本山雅なのである。世界を見た上で、日本の地域がどう見えたのか。

その落差を表現するためにも、まずはブラジルに全力を尽くす。

下のリンクはブラジルにいるときに流れていた音楽を再生リストにまとめたもの。これを聴きながら書いているので、皆さんもよかったら聞いてみて下さい。

この曲を聞くだけで、あの大きな太陽が、乾いた空気が、あの時の雨が、絶望の涙が、コロンビア美女の細すぎるほど細い腰が…… すべてが蘇ってくる。

俺たちのブラジルはまだ終わっていない!!!

https://www.youtube.com/playlist?list=PLptEdxirGSh_EOSLMsF2wbVDHKuMW6Snx