フリーランスな近況についてのとりとめのない雑記
Jリーグ漬けの日々が続いている。
いやー、すっかりはまってしまった。サッカーを観にスタジアムに行って、あれは何だったのだろうかと考えて、文章にしたためる。非常に充実した楽しいときだ。
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何が面白いかって、行くたびに毎回発見があること。様々な刺激を受け取れる場所であるサッカースタジアム、そこは自分にとって今1番熱い場所だ。
また、Jリーグサポーターに会うと、会う人会う人みんなすごい熱量を持っていることに気付く。
「いつから○○を応援しているんですか?」と聞くと大抵15分以上は話が止まらなくなる。1つ前の記事に出てきた「塩田選手の話」だって、ぼくは30分くらい相づちしか打てなかった。
常軌を逸した愛情。そして、愛される対象である選手やチーム。その総体としてあるJリーグという存在。
実に面白い!!
芸術家気取りでいうと、「創作意欲がそそられる」という感覚になっている。書きたいことがたくさんある。
でも、「サッカーについて書くこと」を仕事にするのは難しいとずっと考えていた。というのも、サッカー業界はメディアが非常に発達してライターの数も多い。質についても異様なほど高い。サッカーについては専門性が低い自分が書けることはないだろうと常々思ってきた。
のだが……
サッカーについて書くのはきついから素人感丸出しで好き勝手書いた「初観戦記」が想像を絶する広まり方をしていたようで、複数のメディアから仕事の打診を頂くことになった。
フリーランスライターとしての苦しみの日々
「」付きではあるが「サッカーの仕事」のオファーが来た。まず第一に、フリーランスとしては喜ぶべきことだ。
今年の3月から9月くらいまでは、フリーランスライターとして細々とした仕事をしてきた。しかし、それは実に辛い経験だった。というのも、細々とした無記名記事を書いていてもほとんど収入にはならないからだ。時給換算で500円程度にしかならない仕事を1日10時間以上延々とし続けた。
正直、興味を持っていないことをそんなに長時間書いていられない。書く内容はというと、ステマ的な記事だったり、捏造的な体験談だったり…… あるいは、マーケティング関係、教育関係の翻訳記事なんかもあったのだが、こちらも時給換算では600円程度。
こういった小さい仕事でも積み重ねていけば、文章力も向上するし、いつか大きな仕事に繋がる……ことはないだろうと考えてやめた。
やれば何かに繋がることもあるが、やってもやってもマイナスにしかならないこともある。フリーランスの唯一の特権は、何をするかを自分で選べることだ。特定の企業と独占的な提携して、嫌な仕事も受けるというスタイルに意味はない。
そして、頑張っても月収10万円というワープア具合にも意味がない(20万でも手取りはもっと少なくなるからやってられないが)。腱鞘炎になりながら延々と文字を打つくらいなら、他のバイトをしていたほうがはるかに良い。人と喋れるから鬱々としないで済むしね。
ともかく9月以降、好きなこと、書きたいことだけを書くことを心がけ始めた。仕事になるかどうかはとりあえず無視して興味を持ったことについて書く。そのためには、物事に対して心を研ぎ澄ませて生きていくことが求められる。
その結果が、例の初観戦記で、それが跳ねたものだから仕事のオファーも来た。
サッカーライター?
それはそうとして、サッカーは「ド素人」だということがもう判明してしまっているので、今更プロとして何か書けと言われても難しいのではないかと躊躇してしまう……
というわけで、尊敬するサッカー関係のライターの方に相談してみると、「ライターは原稿の依頼を断らず」という言葉を頂いた。そうかもしれない。書けないじゃなくて、書く。書いて駄目ならそれはそれ。
失敗しても構わない。プロとして書く以上はネガティブな反響もファンレターみたいなものだ。
とはいえ何を書くか……
2つのメディアからのオファーは「何かいい企画があったら載せます」型の依頼で、何について書いて欲しいという類いの物ではない。だから、自分で企画を考えないといけないのだけど、まさか素人くさい観戦記を載せるわけにはいかないし、試合の分析は今はできそうにないし……
スタジアムレポートには今更感があるし……
ブログに書くのなら、好き勝手書けばいいんだけどね。
ともかく何か書いてみよう。ライターなんだから書けるものは書く。メディアに載せたいと思う気持ちはライターの本能だ。文章を評価してくれて、掲載してくれるという人がいるのに躊躇しているのは、プロ失格だ。
サッカー選手に「今日スタメンで使おうと思うんだけどどうする?」と聞いた時に、「今日の相手は相性が悪いのでやめておきます」と答えるやつがいるかって話だ。
そんなやつが生き残れるわけがない。
「商業媒体で書くと、今支持している人が全部離れて、おまえは終わるよ」というようなことをわざわざ言ってくれる人もいるのだけど…… 終わったら終わったでしょうがないんじゃないだろうか。
終わる物語があれば、これから始まる物語もある。
ともかく、記事に出来そうなことがあれば、文章に起こして送ってみよう。
メディアに合っていないということだったら自分のブログに載せればいいしね。そういう意味で「はとのす」があることがとても心強い。姿を変えつつも、もう10年近く共に生きている愛しいマイメディア。大学生の頃書いてたやつは、9割方ネガティブ言説だったから今読み直したらうんざりするだろうなぁ…… ぼくも大人になったものだ、よいよい。
ともかく商業媒体に寄稿すること、そのステップをクリアすれば自分の夢には近づけるはずだ。
自分の本を出すこと――
その目的に届くなら、ぼくはなんだってやる。泥臭かろうが、調子に乗ってると非難されようが、敵が何万人増えようが、作家になるために人生をかけて挑戦しているのだ。
「おまえの書いた文章なんて読みたいやつはいない」
何人かこう言ってくる人がいたが、ぼくは「書くこと」だけで勝負する道を選んだ。「そんな甘いこという奴は何をやっても駄目だ」とか。思い出しても心が暗くなる地獄の時代を経て、夢に向かうことだけを思い描いている今がある。
あれより悪くなることはないから、きっと何をやっても大丈夫だろう。
ただし、寄稿したり、書籍を出したりする際には1つだけ気をつけたいことがある。それは「儲ける」とか「売る」ために書かないということだ。
必ず誰かのために立ちたいという気持ちを前提にするようにしたい。例えばJリーグのついて書くならば、Jリーグを応援している多くの人が喜ぶようなことが書きたい。あるいは厳しい指摘になったとしても、Jリーグが良くなっていくことを願って書きたい。
そして、Jリーグ以外、特にバスケについても書きたいのでこっちも企画を練り練り。「偏差値30からの東大受験」も出版したいなぁ。これも1年以内を目指して頑張ろう。どうしようもなく熱い本になるはず。イメージは、ドモン・カッシュ。
初期の頃に練った「こち亀は何故100巻以降つまらないと言われるのか」というタイトルの本も書きたい。けど、これは本気で手間暇かかるので幻に終わりそうな気がする。
ともかく、お金は入らなくとも、未来の保証がなかろうとも、自分の夢に向かって戦っていられる現状には大満足だ!!! ぼくは今後もこうやって生きて行きたい。そのためには、一日一日を無駄にせず頑張っていくしかないね。
ただ、本を出すことに対しての野心は失ってはいけない。これはスタメンを取る野心と一緒だ。作家としての自分は、本を一冊出さないことにはいつまでもベンチプレイヤーなのだ。
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