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【書評】「100円のコーラを1000円で売る方法」やっぱりマンガは読みやすい。

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近頃マーケティングも真面目に勉強しなければなと思っている時に手に取った本。それは、宮古島のコンビニ「ココストア」でのことだった。インターネット上に記事を書くライティングは、仕事の単価が非常に安いものも多くて700字以上も書いているのに100円というものもある。

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こんなの誰がやるんだろうと思いつつも社会勉強を兼ねてやっていた。そして、宮古島で抱えていた案件はなんと一件70円。これ以上安いものはないというような仕事だった。もちろん、依頼してきた会社が中抜きする分があるので、記事自体にはもう少し価値があるんだろうとは思うがそれにしても70円というのは凄い。

こういった小さい仕事を効率よく短時間でちゃっちゃと書きこなしていってしのぐというのが、インターネット上の記事を書く人=Webライターに求められる能力なんだそうだ。
この仕事は、バリバリ働ける30代にとっては必ずしも魅力的ではないかもしれないけど、障害を持っていて動けない人などでも働けるという意味では社会的な意義はありそう。

ぼくの場合は、Webライティングの能力を伸ばしていけば、他の執筆業などの傍らに月5~10万円程度の稼ぎが取れるだろうと考えていたのだが……

ちょっとぼくには無理だった。

これは能力と言うより性質の問題で、自分の言いたいことではないことを、淡々と生産することはどうやっても無理なことらしい。

ここからが本題。1記事70円というのは、価格競争力は高いと思う。しかし、「テキスト」をそれだけ値下げして売っていくことが、中長期的に見て合理的なのかどうかを考える必要がある。

ただでさえ、「テキスト」の価値はだぶついている。誰でもブログやSNSを通じて「テキスト」を生産し発表できる時代だ。「文章力」も問われない。例えば、ぼくがとあるアイドルよりも文章力が高かったとしても、アイドルの文章の方が高く売れるだろう。また、上述の通り、寝たきりになってしまっている人でも職業ライターになれる時代になってきている。

そこでフリーランスとして商売をしていく際に、一番やってはいけないことが「値下げ」なんだろうと気付かせてくれたのがこの本。値段を下げれば仕事の数は増えるかもしれないけど、自分の書いた文章の価値は確実に下がっていってしまう。それじゃ商売にならないので、数を書かないといけない。すると質が下がっていく。仕事量が増える上に、収入も下がるというのは最低最悪の事態だ。

「100円のコーラを1000円で売る方法」では、コカコーラにいかに付加価値をつけていくかについて語られている一節がある。安売り店で常温のコーラを売れば50円だが、高級ホテルのルームサービスにすれば1000円でも売れる。高級ホテルのコーラには、ただのコーラ以上の付加価値がついているので値段が高くても満足度を与えることができる。

なるほど。

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Webライターの考え方は、単価が低くても短時間で大量に生産すれば収入は上がっていくというものが基本となっていた。でも、ぼくの場合には書くのに時間がかかる。一回だけ泣きながら一日あたり30000万字近く書いたこともあったが、5000~10000字くらいで「書きたくない」という思いが頭を過ぎっていく。

そうなったらインプットをするなり、勉強をするなり、家事をするなり、鳥を探しにいくなりするほうが本当は効率がいいはずだ。インプットや勉強の時間が増えれば、記事の質も上がっていくのは間違いない。

ぼくがするべきことは30000字生産して安く売ることではなく、5000字でも生活が成り立つように売っていくこと。それはつまり、自分の文章に付加価値をつけていくこと。インターネットを引けばいくらでも出てくるような「情報」だけ書いているようじゃ話にならない。それこそ1記事100円で大量に生産されている。

ぼくは文章に「魂」を込めたい。読む人にはその「魂」を感じて欲しい。そして、力強く日々を生きる糧にして欲しい。ぼくの込めた気持ちがどこかでサービスとして機能すれば収入はついてくるだろうし、そうならなければ強烈な自己満足として終わってしまうかもしれない。

物書きをするにも、世の中の仕組みを知っておくことは大切だね。

この本はマンガなのでゆるーく読めるのでおすすめ。ハイライトは主人公の女性がかつて枕営業をしていたというところ……ではなく、「商品を作る」「商品を売る」ということについて1から丁寧に書かれていること。

コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法

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