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Jリーグ サッカー論

ワールドカップ現地観戦の後、最初のJリーグ観戦は因縁のカードに。FC東京vs鹿島アントラーズ!

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FC東京vs鹿島アントラーズという試合は、ぼくにとって特別なものになりそうだ。
初めてのJリーグ観戦がこのカードで、その際に感じたことをブログ記事にし、そこから人生の航路が大きく変わっていった。

今後ぼくが50年生きるとして、東京と鹿島は何回対戦するのだろうか。順調にいけば100回以上対戦するのではないだろうか。そのうち何回、スタジアムで観戦できるだろうか。そして東京は何回勝つだろうか――


「選手を追う」楽しみ方をする場合には、選手が引退してしまえば一段落してしまう。例えば、マイケル・ジョーダンの引退と共にNBA(アメリカのバスケリーグ)を見なくなったという人は数多くいた。詳しくは知らないが、サッカーの場合でもそういうことはあるのだろうと思う。しかし、「クラブと運命を共にする」という楽しみ方をする場合には、クラブが消滅しない限り、また自らの命が尽きない限り、永久に楽しみ続けることが出来る。

それだけではなくて、「クラブと運命を共にする」ことを志向する人の場合、「思い出」が積算されていく。スポーツ観戦を「消費」し、その場限りの快感を得るのではなく、観戦を通じて得た様々な感覚・経験を心の中に堆積させていき、いつしか「クラブと共に生きた」ことが人生そのものへとなっていく。

こういった現象を、「物語へ入っていく」という言葉に変換して、『サポーターをめぐる冒険』という書籍に記した。

同点に終わった昨日の試合は、客観的にみた場合にはあまり面白くない試合だったのかもしれない。しかし、ぼくにとっては「アルゼンチンvsベルギー」よりもはるかにエキサイティングな試合だった。だって、たまちゃんがミドルシュートを決めたんだぜ? たまちゃんというのは、FC東京のMFのことだ。ニックネームの由来は多摩川に迷い込んだアザラシのたまちゃんなのだ。

そう言われてみると、たまちゃんの顔はアザラシにしか見えなくなってくる(顔というよりは姿が似ているために命名されたという噂もあるが)。そんなアザラシのたまちゃんをずっと応援してきた。

「がんばれたまちゃん、がんばれたまちゃん!うちの猫と同じ名前だけど、がんばれたまちゃん!」

そういう素地があるからこそ、たまちゃんがズドンとミドルシュートを決めてくれた時は最高に気持ちが良かった。スタジアムで観戦することの最大の魅力は、あのズドンと得点が入った瞬間であり、そして同時に発生するスタンドの爆発だと思っている。昨日もとても気持ちが良かった。

ああ、そういえば開幕戦に柏レイソルとやったときもたまちゃんが決めたんだった。確か太田宏介のロングフィードをエドゥーが落として、それをたまちゃんが決めたんじゃなかったっけ? ああ……あのときは優勝も狙えると思ったんだけどね。 今だって優勝の可能性はあるけど、とりあえず1つ1つ順位を上げていくしかないわけで、ちょっと負けがかさむと一気に降格圏が見えて来ちゃったりとかも……

おっと話が逸れた。
しかし、この強烈に話が逸れる感じ。「言いたいこと=楽しかった経験」が心に蓄積されていく感じ。これがJリーグにおいて、「クラブと運命を共にする」ことの面白さなのだ。海外のサッカークラブに対して同様の姿勢を持つことも原理的には不可能ではない。しかし、難易度は高い。Jリーグと海外リーグのどちらが優れているかというのはどうでもいい議論で、大事なのはどっちが共感しやすいかどうか。

一番共感しやすいのが「愛着のある土地のクラブ」であるというだけで、別に生まれ故郷のクラブを愛する必要はない。

ぼくの場合は、たまたまFC東京がしっくりきただけだ。「東京ってのは広すぎて地元感がないんだよね。」とか「飛田給?(FC東京の本拠地) どこそれ? 行ったことないけど」とか言っていたのに、わずか半年で自宅からスタジアム、スタジアムから居酒屋、居酒屋から自宅まで、ずっと青赤のユニフォームを来たまま移動するようになっている。

昨日、ディープなFC東京サポーターで、ぼくに色々教えてくれるKちゃんが、「ここはホームだからいつでも戻ってこれるんだよ!」と言っていたが、これが非常にしっくりきた。

スタジアムに行くなんて面倒くさくてばからしいとか言う人に対して説得するのは難しいし、自分でも整理がついていない部分もあるんだけど、「心が安まる愛しの我が家」が一つ増えると考えれば、結構お得なものかもしれない。

ワールドカップで「誰のホームでもないスタジアム」に行った時は、雑然としていて何ともくつろげなかったしね。ワールドカップは大変面白かったので、ロシアにも絶対に行くつもりだ。

ワールドカップには、そこにしかない魅力が詰まっているが、サッカー観戦だけを考えるとJリーグの圧勝なのかなというのが「今の」ぼくの感想。これはもう少し突き詰めて、ちゃんと書籍にまとめないといけない。電子書籍だから、ちょっと長めの有料ブログみたいなものだけど。


そういえば昨日は、ぐっさんが来ていた。麻婆茄子を買ったら握手してくれた!
でも、麻婆茄子を売っているぐっさんは、あまりにも馴染みすぎていて、普通のおっさんにしか見えなかった。器用すぎる芸人。
ぐっさんの隣では、マスコットのドロンパがせっせと引換券を受け取っていた。働いてるなんて偉いね、ドロンパ。

試合前にはぐっさんが登場。鹿島サポーターからのブーイングに若干ひるむも(東京のユニ着てるからだと思う)、蝉の物まね、打ち上げ花火の物まねを披露し、大喝采を浴びた。流石ぐっさん、営業の技持ってるなぁ……個人的には後5分ぐっさんに時間をあげて、何か歌って欲しかった!!!

あ、そういえば開幕戦の時に生で「そうですわたしが変なおじさんです」を聴けたのもいい思い出になってるな~

こういう楽しみも国内リーグだからこそ。

無事書籍も出版して、ぼくの立場と姿勢を示すことが出来たので、満を持して正面からのJリーグネタ復活!!

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