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ブラジルW杯紀行 第十二話「ブラジルダイエットと電子書籍化について」

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第十一話「ギリシャ戦のゴール裏から」

日本にいた時の話ではあるが、もうすっかり太ってしまって、運動量は落ちるわ、どういうわけか食べ物が美味しく感じられるようになるわで、気付くと体重がデッドラインを超えてしまった。

運動しなければとは思ったものの、バスケットボールチームもはるか昔にやめてしまったし、昼休みにサッカーをするような環境でもなくなってしまったこともあり、ついついさぼってしまっていた。

だからぼくは一発逆転のための博打に出た。それが「ブラジルダイエット」だ。旅の上級者じゃないとどうにもならないという難易度の高いなブラジルワールドカップ個人手配に挑戦することで、心身共に疲弊し、自然と痩せると思っていたのだ。

しかし、今は……
栄養条件が極めて良く、肌はツヤツヤ、元気はつらつ、そして、体重は増える一方……

ブラジルダイエット、失敗に終わる……


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ブラジルは道を踏み外さなければ安全。だけど、ちょっと外れると何でもかんでもすぐにかっぱらわれる。ぼくが直接聞いた話だけでも被害総額は100万円はいっているのではないかと思う(もっとも保険やら何やらで戻ってくるものも多い)。

「ブラジルは安全!」と開き直って、犯罪が多いとされる路線バスに乗ってみたりファベーラ(スラム街)の近くに行ってみたりする人もいるみたいだけど、ぼくはそのリスクは取らない(某達人はファベーラの中に宿を取っているんだけど、警察に小銃を突き付けられたとか何とか……ぼくには無理だ)。

体験した人は「路線バス?安全だったよ。全然平気。」なんて言うのだけど、次が安全である保障はない。「20回に1回は強盗に遭う」というレベルの場所にはぼくは行かない。その判断は自分の責任でしないといけない。

というわけで、ちょっと臆病だと馬鹿にする人もいるかもしれないけど、安全への配慮を目一杯効かせた結果、何も盗られることなく、危険な目にも遭うことなく楽しく暮らすことが出来た。

そして……それほど緊張感なく毎日を過ごしている。もう、食べるもの食べるもの美味しいからプクプク太っていくし、のんびりしたブラジルの空気にやられて文章を書く気が全く起きないし……

文章を書くというのは、ぼくにとって「一番好きなこと」ではあるのだが、旅の途中で書くのはちょっとめんどくさい。TwitterやBlogに何か書いている暇があったら、どこかを散歩でもしていたほうが、旅としての濃度が上がる。

仕事なら書かないとしょうがないし、フリーランスな作家であるぼくにとっては仕事みたいなものではあるのだけど、誰かに依頼を受けたわけでもないから書かなくても全く問題はない。

一度さぼることを決めると、もうポンコツだ。とても動く気がしない。かといって何か書かないことにはしょうがないというのも事実だ。そこで解決策が出来た。

「うん、いいや、これは後で全部本にしよう。」

地球の裏側までわざわざいって、ほそーーーーーーーーーーいインターネット回線にイライラしながら繋ぎ、小さい画面を覗き込み、打ちづらいキーボードを使って挌闘するのはとても快適とは言えない。

文章を書くというのは、実はかなり「不快」な行為なのだ。見たこと、感じたこと、考えたことを、文章という形に再編集するのは、非常に根気がいる作業であり、その作業を誠実かつ緻密に行おうとすると、「イライラ」と「不愉快」が湧き上がってくる。

だからせめて執筆環境は快適じゃないといけない。そうじゃないと、良質な文章はとてもじゃないけど作れない。旅先で作れるものには限界がある。

というようなことをブツブツ呟きながら、ぼくは旅先で文章を書くのをやめた。ぼくは旅の達人ではないが、言い訳の理論武装は極めつつある。

そして、ブラジルワールドカップで「見たこと、感じたこと、考えたこと」が、文章にした時にどのくらいの分量になるのかを計算してみた。そしたら十分な分量にありそう。テレビ業界で言う「撮れ高十分」

最初はワールドカップのことなんか書いても面白くないだろうと思っていたのだが、一ヶ月間もどっぷり浸かってみると、色々と考えることもあるものだ。実際のところ、短期滞在で何試合か見ただけではとても良いものは作れなかったと思う。

現地観戦とテレビ観戦は全く違う。変な言い方だけど、別の大会が2つあるような感覚だ。そして、日本代表戦と、それ以外の試合も全然違う。これも2つの大会があるみたいな感覚になる。ということはクロスマップを作ってみると4つの位相があることに気付く。

いやまぁ、そんな分析をしてもしょうがないが、ワールドカップというのはなかなか面白いものだなぁと思うようになった次第。この思考過程については、途中からBlogやTwitterには書かないように心がけた。

今回は色々思うことがあって、「電子書籍」としてセルフプロデュースすることにした。ワールドカップ本は、電子書籍と相性がいいんじゃないかなぁというぼんやりと感じたのと、金銭的な収入はあまり期待できないらしいのだが一度やってみたいと思ったのだ。

毎回ワールドカップに参加して、その時感じたことをエッセイとして残していくことを「ライフワーク」にしたいという野望も芽生えた。70歳まで参加するとした場合、あと9回は参加することが出来る。

ブラジル、ロシア、カタール…… その先はどこになるだろうか。

毎回都合良く紙の本の企画を通せるわけじゃないだろうから、とりあえず電子書籍で出すことにする。

紙の本にもしたいような気もするのだけど、それ相応のクオリティがあればどこかからオファーが来るだろう。金勘定の計算を先にすると、文章が歪む。そりゃ仕事だから、お金のために書いているということになるんだけど、そこを考えずに書く方が文章は良くなるものだ。

金のために仕事をしているというのは事実としてあるのだけど、金のことなんかどうでもよくなるくらいの意義を見つけて、没頭するようにしないと良い仕事が出来ない。サッカー選手と一緒だ。いや、どんな仕事でも一緒かもしれない。

よくみるのが「人から評価されたい。俺って賢くて、凄くて、かっこいいでしょ?」という動機に基づいて書かれた文章。こういうのは「臭気」を発するからどうしても読み手に伝わってしまう。蓼食う虫も好き好きだから、「臭くても好き」という人も必ず出るが、「臭いから嫌い」という人も必ず出る。

ぼくは、そういうのが嫌いだからやらない。いや、なるだけやらないようにしたい。自分の力を示すという動機で文章を書きたくない。だれかのために書く、あるいは自分が楽しめるように書く。このラインを崩すと、作家としての中村慎太郎は崩れ落ちていくのだろうなと思う。

W杯本は、自分が楽しく書くことを突き詰めたい。ちょっと文体も変えようかな。ウキウキ。

『サポーターをめぐる冒険』みたいに、頭が痛くなるほど構成を練って、練って練って練り抜いて書くのは大変だから、エッセイらしく颯爽と書きたいなぁ。

フリーで活動していると色んな人と出会うし、色んなオファーをもらうことがあるんだけど、しっかりと心を整えて、自分がやるべき仕事を見定めないといけない。

思い切り話は逸れたが……
ブラジルワールドカップの話は、とても面白いものになるのではないかと思う。ワールドカップのことを書くのは、簡単そうに思えるかもしれないが実はとても難しい。文章にする難易度は「サポーターをめぐる冒険」を超えそうだ。

使命として、Jリーグのステマを入れ込むという悪知恵を働かせながら、気合いを入れて書こうと思う。最終章としてJリーグのスタジアムに行った時のことをちょっと書いたら素敵なんじゃないかなぁと思っているんだけど、どうだろうか。

「FC東京vs鹿島@味スタ」という、このために用意されたようなカードもあるわけだし。行かなくても記事が書けそうなレベルのカードだ。初観戦の時と同じカードだしね。これだけで4000字は書ける。

もちろん行くけど。Jリーグに対する餓えが尋常ではない!!

本にサインが欲しいという奇特な方がいたらその日に捕まえて!!

あるいは7月21日の18時頃から、高円寺でトークイベントをやるのでその時でも!いや、こっちのほうが歓迎かな? このイベントの詳細については……もう少しでお知らせ出来るはずです。

前回同様ゆるゆるとビールを飲みながらやります。今回は、ディープなW杯の話をすると同時に、「世界イケメンハンター」の窪咲子さんに男の格好良さについて語ってもらおうと思っています。

女性にとっては垂涎もののイケメン論ですが、男性にとっても非常に興味深い内容になるはず。

(……男性陣は、キュートな窪さんを鑑賞して、サインしてもらって握手したらそれだけで満足しそうだけどね……まぁこんなこと表だっては言えないけどね……ふふ……)

というわけで、帰ったらイベントやるのでよろしくお願いします!!

そして今から「アルゼンチンvsベルギー」という涎の出るカードを観戦してこようと思う。

それはそうと、帰ったら愛する「サポーターをめぐる冒険」の売り込みも頑張らないとだね。書いている時に邪心を抱いてはいけないが、書き終えたからには売って歩くしかないのだ。

現在、それなりに売れているのか、全然売れていないのかよくわからないのだけど、多少売れてくれないと、ブラジルで切ったクレジットカードの支払いで破産するかもしれないので…… 頑張れ、超頑張れ!

請求額に焦って、サンパウロから思わずバイト探しちゃったもんなぁ…… 能力を生かしたバイトというものがないから、日給8000円のガテン系をやるしかない。しかし、夏場にそれは正直しんどいんだよなぁとかなんとか……

「サポーターをめぐる冒険」 ほんと頑張ってくれ……

と、最後は非常に切実な感じになってしまいましたが、自分の国が負けてしまったワールドカップは、こんなもの。ただのヤジウマ。


以上! 生存報告も兼ねて!


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