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【TV観戦のーと】川崎フロンターレvs湘南ベルマーレ J1-18節(2013)【No.004(S)】


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J-sportsで、「Jリーガーが選ぶベストゲーム」特集をやっていたので視聴。

今回は永木亮太選手のベストゲームだった。


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そういえば一昨年、Jリーグがよく分からないときに、中村憲剛選手のオススメゲームがやっていたので観ようと思ったことがあった。しかし、イントロで憲剛さんが試合の展開とスコアを全部話してしまったので興が醒めてチャンネルを変えてしまった。

風間監督と憲剛がいる川崎フロンターレには興味があったし、スタジアムに行ってみようかと検討したこともあるくらいだったので、もし試合を観て面白いと思っていたら、その時点でJリーグファンが1人生まれていたかもしれない。Jリーグへの入り口として、テレビ視聴は強力だろうと思う。

しかし、スコアも展開もわかっている試合を観ようと思う人はなかなかいない。余程コアなファンだけではないだろうか。

というわけで、その試合は観なかった。川崎フロンターレのサッカーは面白い。しかも、思い出に残る勝ち試合なのだから魅力的な試合だったのだろう。あれを観ていたらどうなったのだろうか。

味スタと等々力は、自宅からの距離は変わらない。
あの番組の視聴をきっかけにジワジワとJリーグが好きになっていた可能性もあったな、と思う。

全員が試合のスコアを知っている前提ではなくて、Jリーグについて何も知らない人でも楽しめるような構成になっていたほうが、ぼくには嬉しかったなぁ。


そして、この放送も、ハイライトが少し流れるところから始まる。背景だったかもしれないけど、ハイライトが先に流れる構成は誰にとっても良くない。そこは観ないようにしてやり過ごして視聴。

試合が始まる前にわかっていた情報は、「湘南が勝つ」ことと、永木選手のコメント「あそこから勝てたのは印象的だった」。このくらいの「ネタバレ」なら何とか楽しめた。


川崎フロンターレ
GK 21 西部 洋平
DF 15 實藤 友紀
DF 7 中澤 聡太
DF 2 伊藤 宏樹
DF 23 登里 享平
MF 6 山本 真希
MF 20 稲本 潤一
MF 3 田中 裕介
MF 14 中村 憲剛
MF 10 レナト
FW 13 大久保 嘉人

湘南ベルマーレ
GK 38 アレックス サンターナ
DF 2 鎌田 翔雅
DF 3 遠藤 航
DF 22 大野 和成
MF 5 古林 将太
MF 7 ハン グギョン
MF 6 永木 亮太
MF 8 高山 薫
FW 10 菊池 大介
FW 16 ウェリントン
FW 9 キリノ


16位に沈み降格してしまった湘南と、ACLを勝ち取った川崎との対戦だったのでかなり地力の差はあったように思えた。
川崎は何度も観たことがあるが、湘南は初めてだった。

やっぱりフィニッシュの精度が全然違う。湘南は、ペナルティエリアに辿り着くのがやっとという感じ。
一方で、川崎は恐ろしいまでの波状攻撃をしかけ続けていた。

湘南は、GKのアレックス・サンターナが来日後初めての試合だったらしい。ヒゲ男。
他に、世紀末的な「ヒャッハー!!!」的な感じの怪人キリノが印象的。
金髪の高山さんは、やべっちFCで「目が小さい!」っていじられてた人だ! 思い出した!

いやー、川崎は強い。
強豪相手でも凶悪なほど繋がるバイタルエリアでのパス回しが、湘南相手だと怖いくらい回り続ける。

憲剛がパスを出した先には大久保やらレナトやらが待ち構えていて、さらにかき回してパスを出して…… 凶悪だ。

湘南も負けじとカウンターを繰り出し、シュートまでは行くものの、ちょっと入りそうにない感じ。

どうみても川崎が優勢で、湘南は必死に耐える展開。
しかし、44分。

川崎のコーナーキック。
湘南がクリアするが、そのボールを稲本が拾って、ポーンっとテニスでいうロブ的なパスを出す。
その球を競った後、こぼれた先にいたのは大久保。

ゴール前で大久保がこぼれ球を拾ったらもうきついね。
槍のようなシュートが突き刺さった。

これから湘南が勝つのはちょっと考えづらい展開になった。

でも勝つんでしょ?

後半も相変わらず川崎優勢。パス回しが本当に気持ちが良い。ただ回しているだけじゃなくて、有効なパス回しになっている感じがする。
展開するときに縦パスを急がずにマイナスに出すパスが気に入った。ああいうのを出そうっていう頭が自分にはないので勉強になる。

56分。
湘南がコーナーキック。遠藤航が走り込んで、ヘディングを決める。誰も見てなかったね。稲本がヘディングで競るべきだったのかもしれないけど、待ち構えて足でクリアーしようとしていた。これで1対1。

でも、普通に考えたら川崎が絶対的に有利だった。まだ30分もあるし、この日の展開からしたらあと1点くらいは取れそうだった。

実際に、直後に川崎が決定機を迎える。
そこをアレックス・サンターナが好セーブ。

ヒゲ男。
この日は、アレックス・サンターナショーだった。川崎は20本くらいシュートを打ち込んでいたし、その多くはちゃんとした形からのシュートだった。しかし、多くはキーパー正面、それ以外も横っ飛びで防がれた。

何度も何度も何度もキーパーがシュートを止める度に、湘南は少しずつ勢いづいていったのだろうか。

キリノが中盤でボールを奪いカウンター。
高山とパスを交換しつつゴール前へ。

キリノが縦にぶち抜き、クロスを上げる。
それを高山が胸で押し込みゴール!

一閃

という風情の鋭いカウンターだった。
キリノというインパクトの強いキャラクターが、カウンターを仕掛けるとなかなかの迫力だ。
ぼくには、彼が鬼ハンドルのバイクに乗っているように見えた(嘘

「ヒャッハー!」で点を取った後も川崎の猛攻は続く。
しかし、神がかっているアレックス・サンターナが辛くも防ぎ続ける。

終盤になると、聞き覚えのあるチャントが聞こえてきた。

カー ワー サー キー フロンー ターレー アレオー オオー アレオー オオー 

これが勝負所のチャントなのかな。
チャントの声が強まっていく。
この瞬間が一番楽しい。スタジアムで味わうと最高だが、テレビでも脳内補完することはできた。

さて、86分頃。レナトがペナルティエリア内で倒されて、大久保さんがキッカーに。
大久保が蹴るんだから、かなりの確率で決まるだろう。大ピンチだ。

ボールをセット。
笛が吹かれる。

すると…… GKが!!!

うまく文字で書けないのだが、こんな動作をした。

大久保は呆気にとられたのか、何とPKを外してしまう。

なんだあれ? なんだあれ?

と思わず口に出してしまった。
そしたら、解説の玉乃さんも「なんだったんだ あれ? 新時代が到来しましたね」という謎のコメントをしていた。ある意味では、見ていた人が全員パニックになった瞬間だったのではないだろうか。きっとドメサカ板あたりでも大盛り上がりだったんだろうな。

試合はそのまま終了した。終了後、湘南の選手達はGKのアレックスサンターナに駆け寄っていった。

湘南が観たくなった。
元々湘南の試合は興味があった。

北健一郎さんの本で、「ドルトムントに近いサッカーをしている」ことが紹介されていたからだ。
残念ながら相手が格上だと、うまく機能しないという面もあったのかもしれない。J2ではどうなるのか、観てみたいものだ。

そしてもう一つ……

アレックス・サンターナ観たいよ!!!!!!!
天皇杯とかでPK戦になってくれたら尚良し!!

追記:と思ったらサンターナは帰ってしまったらしい…… 悲しい…… 

いやー いいものを観た。
永木選手どうもありがとうございます(?)

試合のデータはこちら


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