お金をがっつり奪われるというソシャゲのガチャガチャというのはどんなものだろうか。あるモンストプレイヤーの所感。


Pocket
LINEで送る



スポンサーリンク

先日、劇場版モンスターストライク(以下モンスト)を鑑賞してきた。しかし、映画の感想文を書こうと思ったら、どうしようもないほどの脱線をしてしまったので、投稿を分けることにした。

今回は、スマートフォンでプレーするソーシャルゲーム(という言い方も少し古いが)というジャンルと、課金システムのガチャガチャについて。

モンストについては、テレビCMなどでも盛んに流れているので、ゲームをプレーしたことがなくても存在は知っているという方も多いことだろう。

「スマートフォンでゲームをする時代」

テレビCMを流すには莫大な費用が必要となる。そのことから、スマートフォンゲームの存在感が高まっていることが素人目にも感じられる。

「パズル&ドラゴンズ」や「モンスト」、あるいは、最近The ManzaiのタイトルスポンサーになっていたCygamesがリリースする「グランブルーファンタジー」などなど。

名前を知っているゲームのほうが、まったく知らないゲームよりも、やってみようという気になるものだ。これから、ふとしたタイミングにスマートフォンゲームをやってみようと考える人もいることだろうと思う。

話は逸れるが、ぼくが関わることが多い日本のプロサッカーリーグであるJリーグは、テレビCMをあまりしていないように思う。特別な試合の告知だけではなく、日常的にJリーグが気軽で面白いものだということを提示し、Jリーグという名前に親しめるようにするためのCMを打っていくのも有効だろうと思う。

テレビCMはジワジワと効くだろうが、費用対効果が高いかどうかはよくわからない。恐らくあまり高くないのだろう。それでも、名前を浸透させていき、ブランド力を高めるという地道かつ不毛な投資にも価値はあるだろう。

Jリーグがどうするべきかというのはともかく、ここで言いたいのは、モンストはその投資をしているということだ。そして、それが出来るのは売り上げを十分に上げているからに他ならない。

どうやって稼いでいるのかというと、高額の課金システムである「ガチャガチャ」である。

「ガチャガチャ」とは、「くじ引き」である。

1枚いくらでチケットを買うとモンスターが一つもらえる。そして、当たりが出るか外れが出るかを楽しむ。

モンストの場合には、当たりは10個に1つくらいの割合となっているようだ。10個引くのに約3000円が必要となる。また、当たりの中でも、大当たりと小当たりがある。何を大当たりと考えるかは人によるのだが、「最強クラス」のモンスターを手に入れようと思ったら、5万円から10万円程度はかかることもあるだろう。

大きく運に左右させるが、確実に欲しいとなるとこのくらいの額は必要となるはずだ。

なんと恐ろしいシステムなんだろうかと驚愕する人もいるかもしれないが、世の中にはもっと恐ろしいシステムもある。

例えばキャバクラにいけば、1時間で5000~10000円くらいは必要となるらしい。もっと大人のサービスがある「例のアレ」を利用した場合には、1時間で2万円くらいかな?正直それほど詳しくないので、厳密には違うかもしれないが、「福沢諭吉先生」に羽が生える遊び方であることには違いがないだろう。

あるいはパチンコ。やったことがないのでよくわからないが、物の本によると最近の設定では腰を据えて打つのに3~5万円の資金が必要なのだそうだ。そして、パチンコ屋さんが儲かっているということから、多くの人はその資金を回収できないことが推測できる。

なんでお水やパチンコの例を出したかというと、モンストのメインユーザーは10~30代の男性とされているため、ターゲットがかぶっているのではないかと思えるからだ。

もっとも、ガチャガチャは無料でもある程度引くことが出来る。これはどのゲームでも共通だ。お金を出さないと手に入らないアイテムやモンスターというのは、かなり限定的となっている。

課金システムは「時短」と説明されている。

つまり、無料でプレーしている場合には1年くらいかけないと手に入らないモンスターが、課金をすれば一瞬で手に入る「かもしれない」のだ。

だから、中長期的に先を見据えて、自分の弱さを愛しながら、のんびりとプレーし続ける分にはお金は一切かからない。早く強くなりたいという欲望が、課金へと向かわせるのだ。

ぼくは、もう15年以上「ネットゲーム」というジャンルを眺めてきた。必死でプレーしていることもあったし、まったく関心がない時期もあった。「ネットゲーム」の進展は、課金システムの進展であったとも言える。

昔のゲームは買い切り型や月額課金などが多かった。しかし、今は基本無料でアイテムにだけお金がかかるシステムが主流となっている。さらにいうと、現金がないと手に入らないアイテムは少なく、あくまでも「時短システム」としてガチャガチャが機能している。

やまもといちろう氏が「ガチャガチャは時短といっているがそれはどうなんだ?」というような疑念を発していたように記憶している。検索したら当時のツイートのまとめが残っていた。

「ガチャというのは強いキャラを手に入れるための時短システム」 →山本一郎氏「こんな事言ったら返還訴訟待ったなしなんだが…」

やまもと氏は、ソシャゲについては批判的であり、その理由として「重課金者が存在してしまうシステム」をあげている。それは順当な批判であろうと思うが、一方で、使いたい人がいくらでも使えばいいと思う。それが趣味というものだからだ。

珍しい貝殻が欲しいために、深海底引き網船をチャーターする人もいる。野鳥を見るためだけにニュージーランドと南極の間を、船で往復する人もいる。趣味というのは、時に理屈を超えるものだ。それが正しい消費なのか、搾取されているだけなのかは、当人が判断するしかない。

そして、ガチャガチャは時短システムであるかどうかについてだが、ぼくは時短システムと考えていいと思っている。ただし、この件で議論されている「乖離性ミリオンアーサー」に関しては、一般的には課金しないとプレーが難しいとされていたが、ぼくは課金せずに3ヶ月くらいは遊ぶことが出来たし、それなりに楽しかった。

一番難しいクエストもクリアしていく友人も完全に無課金であった。ただし、ボス敵の行動パターンを調べたり、アイテムを取るためにクエストを周回するなどの時間的なコストはかかっていた。

「モンスト」も同様で、無課金でも最強クラスのキャラクターは取れるし、最難関のクエストにも挑戦することが出来る。ただし、課金者のほうが条件的に有利なことが多いが、決して逆転不能ではない。最終的に求められるのはモンスターの多さではなく、プレイヤーの能力であるため、いくら課金しても勝てないものには勝てないのだ。

そして、ガチャガチャは無課金でも引くことが出来る。大まかに言うと、モンストの場合には月々5000~10000円程度は無料で引くことが出来る。それ以上引こうと思った場合には、現金を投入することとなる。

つまり、欲望に負けた場合に、金銭を支払う必要がある。

翌月まで待てば、またガチャガチャは引けるのである。しかし、今すぐに、どうしても欲しいとなると現金を使わざるを得ない。

ガチャガチャへの課金とは時短システムであるし、抑えきれない欲望の代償でもあるのだ。

ぼくの回りにもガチャガチャに課金を続ける友人もいる。そういうタイプの友人は、パチンコが好きだったり、貯金が尽きるまでブランドものを買ってしまったりするタイプである場合が多い。

欲望、この場合は物欲であるが、それを感じた場合には、多少高く付いても解消させるように行動するタイプの人が、ガチャガチャにも課金している。

一方で、一緒にハトトカをやっている松田は、心底のどケチ関西人なので、絶対に課金はしないと言っている。このへんの話は、自主製作のウェッブラジオチャンネル『ハトトカ』で話した。

ハトトカ モンストは天下を取れるのか

それに対して、リスナーのみたけさんがこんな反響を寄せてくれた。

 


 

これはもっともな話だと思うが、欲望のコントロール方法を教えるための教育の場と考えることもできる。欲望に負けない人間に育てるには、欲望を感じる場所の隣で育てるのも一つの方法としては想定できる。

そもそも、ぼくの子供の頃も、スーパーファミコンやプレイステーションのソフトが乱舞していた。ハードは2万円くらいはするし、ソフトも5000円以上である。ソフトを年に数本は必要としていたわけだから、ゲームに対する出資はかなりのものだった。

ただし、求めるゲームをすべては買えないことを知っていたから、どのゲームが欲しいのかを真剣に考えた。我々は休み時間によく議論をしていた。どのゲームを買うべきなのかどうか。買うほどではないけどやってみたいというレベルのゲームについては、すぐに何でも購入するタイプの友人を焚きつけて購入してもらった。そして家に遊びに行くのだ。

思えば、その友人はガチャガチャにも課金するかもしれない。あるいは、その時の経験で懲りたかもしれないが。

ぼくは据え置きのゲーム機にいままでいくら使ってきただろうか。買ってもらったものも含めると結構な値段だろうと思う。

ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、プレイステーション、プレイステーション2、プレイステーション3、プレイステーションポータブル、ニンテンドウDSを所持していた。

ざっと計算すると10~13万円くらいだろうか。それにソフトはいくら分になるだろうか……。すべて累計すると50~100本くらいは持っていたはずだ。もっとかもしれない。1本あたり5000円とした場合には25~50万円ということになるだろうか。

中古で安く購入したものも含まれるのでもう少し安いかもしれないが、ざっと計算したところ40~60万円はゲームに使っていることになる。そういえば、ゲームセンターもいったなぁ……。

ソフトやハードは、物が手元に残るので、財産としての価値はある。ぼくの場合はすり切れるまで使うタイプであったので、後で金銭に換えることは出来なかったのだが。

まぁまぁ、こういうレベルの出費をしてきたことになる。それに比べると基本プレー無料のソシャゲは安く思える。ただし、欲望に負けた場合にはお金を吸い取られていくシステムとなっている。

少し前は、ゲームをプレーする人は一律にお金を支払っていた。初期のネットゲームも月額1500円のように金額が決まっていた。

今の時代は、欲望に負けたものが多くを支払い、欲望に乱されないものはまったくお金を払わないという不均衡な料金体系になっている。

やまもと氏は、欲望に負けた者が多額の出費をしてしまうことを問題視していた。実際に、ソシャゲでも、パチンコでも、ブランドものでも、ホストでも、同じような状況は起こるだろう。

これに対してNOというつもりはない。むしろ、やまもと氏には飽きずに、懲りずに、ガンガン突っ込みを入れ続けて欲しいと思っている。

ただ、ぼくが今プレーしている「モンスト」とか勉強がてらに始めた「パズドラ」なんかは、これまで見てきたゲームよりもずっと面白いことは変わらない。特にモンストは実によく考えられたゲームだと思っている。

制作のコアになるメンバーが、ゲームの本質をよく理解していることが窺えるからだ。

「越えようと思って努力すれば越えられるけど、越えるのに非常に苦労するハードル」

こういうものを設定するのがとてもうまい。ゲームシステムは単純なのに、ハードルの種類は多種多様で、そこには知性が感じられる。他に、こういうのを感じるのはアリスソフトの18禁ゲーム(以下自粛、アリスのみ妻公認、はやく10を……はやく10を……血涙)。

やまもと氏の批判には、そのゲームが面白いのかどうかという視点はない。お金を使いすぎた者は「被害者」と考えているのではないかと思う。実際に、依存症になり、被害者的になってしまう人もいるかもしれない。

一方で、ゲームが本当に楽しくて、労働で得たお金を支払うのに値すると考えている人もいる。この先、モンストやソシャゲがどうなっていくかを考えるのは、ぼくの楽しみの一つなのである。

最後に、自分のゲームの進展状況がわかる写真を3枚。若干の自慢を含む。意味がわからない方は読み飛ばすことをお勧めする。

Screenshot_2016-12-22-18-19-16Screenshot_2016-12-22-18-19-53Screenshot_2016-12-22-18-21-32
スポンサーリンク

左は最難関クエストのひとつ「バベルの塔」をクリアした報酬である「バベル」の運極。運極というのは、同じモンスターを99個取ることで辿り着く境地のこと。ここまで育てるといいことがあるのだ。

バベルの運極を作るには、「バベルの塔」を7回クリアする必要がある。月に1回しかクリア出来ないので、準備期間を含めて9ヶ月かかった。

真ん中はクシナダの運極。超絶クエストというボスクエストをひたすらクリアした。ちなみに周回メンバーは、ゼットン(ウルトラマンのラスボス)、ウォッカ(お酒の精霊)、イザナミ(神様)、卑弥呼(歴史的人物、シャーマン)。

一番右は、うちの一番のレアキャラ。慈愛の聖天使ラファエル様。この子だけはどうしても欲しかったのでクレジットカードで課金したところ、後で妻に微笑まれるという事案が発生した。

プレーは約1年、運極数は44、ガチャ限は約80種くらい(コラボ限定除くと全部で200種くらいいる、重課金者はほぼ全部持っている)

結構楽しんでいることがわかってもらえるだろうか。上級者とはいかないが、中級者としては立派なものかなと思っている。

ちなみに、毎年正月にソシャゲのガチャガチャを引くのが恒例になりつつある。ガチャのもとをためておくのである。今年は約300回引くことが出来る。溜め込んだものなので無課金である。

これをお金で買うと、約10万円である。リッチな正月になりそうだ。動画に撮るつもりなので、どこかで公開しようかな。

というわけで、クリスマスイブの早朝に、勢いで書いた文章を晒して二度寝しようと思う。

 

 

スポンサーリンク