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「海のアオバトなど邪道!」などと言っていた自分が恥ずかしい……@大磯の海でアオバトに出会う+Young探鳥会

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呪われたようにいつも予定と丸かぶりになっていた日本野鳥の会東京が主催知るイベント「Young探鳥会」に参加してきた。初参加した前回は、2011年の2月@臨海公園だったので約1年半ぶりの参加となった。

大磯の海でアオバトに出会う+Young探鳥会

その間、魅惑的な探鳥会の数々に加えて、鳥の研究紹介などの楽しげなイベントが目白押しだったのだが……ことごとく参加できずにいた。他の仕事が忙しくて鳥が見に行けないというのは本末転倒だ。自由に鳥を探しに行けるように人生を造り替えることにした。

その成果の一つが宮古島探鳥旅行であり、このYoung探鳥会への参加であった。

さて、今回の探鳥会は実は参加するかどうかちょっと迷っていた。というのも、新たに観察することが期待できる種はアオバトのみだったからだ。そういう意味ではモチベーションは低めだった。大磯の照ヶ崎海岸までいくのはプチ旅行なので、一日かがりの仕事になる。でも、アオバトは見たい!アオバトはどうしても見たい鳥だった。

はとのすというサイトを10年近くも運営していて、インターネット上の通称ハンドルネームもずっと鳩だった。そんなぼくが野鳥観察にはまったきっかけの一つが、アオバトの存在だった。緑色の不思議なハトがこの世の中には存在する!しかも日本にいるらしい!!!

それまでハトといえば、ドバトとキジバトしか知らなかった。その癖にハトという名前を名乗っていたのだ。恥ずかしい話だ。アオバトにはいつか必ず会いたいと強く思っていた。

そして、大磯へいけば簡単に見られることもわかっていた。日常的に三浦半島に滞在していて、城ヶ島から葉山あたりまではよく来ていた(しかも磯場で調査をしていることも多かった)。少し足を伸ばせばアトバトに会えたのだ。

それでも、会いに行こうと思わなかったのは多忙のためだけではない。「こういう思いがあったからだ。

「アオバトって山の中で見つけるべきなんじゃないだろうか?」

そういう気持があったのだ。海辺でチャポチャポやっているところは正直言って見てみたかった。ハトが海水浴するなて、そんなもの見たいに決まってるじゃないか!しかし、深い山奥で偶然にしか出会えない珍しい鳥を簡単に見つけてもいいものだろうか。

強く葛藤があったのも事実だが、地元の友人が野鳥観察にはまりつつあって、その段階でアオバトという魅力的な鳥をみれば一気に鳥フリークになるという期待もあった。Young探鳥会は非常に雰囲気が良いため、初心者でも参加させやすい。

というような不純な目的もあって探鳥会に大磯で開催される参加してきた。そして、上述したように若干乗り気ではなかったものの、結果的には大満足だった。ちょっと予想を超えていた。

その理由は以下の3つ。
1つ目はアオバトの素晴らしさ。山で出会うアオバトも格別だろうと思うものの、海の日差しに照らされて緑色に輝くアオバトの群れを眺めるのは格別なものがあった。なんという美しさ。マリンバードを見る機会が多かったのだが、ああいうフォルムの鳥は海上を飛んでいない。もう少し羽が長くて飛翔・滑空に適した形態をしていないといけない。だから、存在してはいけないものを見ている気持ちになった。あの短い羽根で海上を旋回し、岩礁に着地する。海水を飲もうとして命を落とすアオバトもいるらしいが、そりゃそうだろう。どう考えても海の鳥ではない。

この「ギャップ感」は今まで味わったことがないものだった。聞いてみると、アオバトが美しく輝く時間帯というものがあるらしい。その時間帯にまた来てみようと強く誓った。

アオバト
ぼくのカメラじゃこれが限界

2つ目は、運営が相変わらず素晴らしかったこと。なんと61名もの人が参加したらしい。この人数を捌き切るのは大変だろうと思うものの、人数の多さを感じさせない見事な運営だった。観察終了後に砂浜で、主催者からの広報があったが、これもまた念入りに準備された見事なプレゼンテーションだった。あれ以上のプレゼンはないだろうと思う。「葛西問題」については、ぼくももう少し真面目に考えないといけないな。

3つ目はアオバトの研究をしている市民団体「こまたん」の研究紹介が素晴らしかったこと。何が良かったというと、研究対象であるアオバトに対する愛が溢れていたこと。「こまたん」の皆さんはボランティアで研究しているらしい。それを聞いて、簡易的な調査を行うだけなのだろうと勝手に思っていた。しかしその予想は大きく外れていた。仮説検証型のアプローチをとりながらアオバトの生態に迫っていく本物の研究だった。詳細なデータを検討したわけじゃないので、結論などの妥当性についてはよくわからないが、聞いている印象としては間違っていないだろうと思えた。

仮説を検証していくアプローチが適切だと感じたし、「裏を取る」ことも労力をかけてやっていた。何より話が非常に興味深い上にわかりやすかった(怪しい研究ほど話がクリアーになっていないものだ)。同行した初心者(女性)も非常に面白かったと言っていたので、間違いないだろう。時折アオバトの美しさについて話が脱線していく感じもすごく良かった。

研究っていうものは、本来こうあるべきものなのかもしれない。研究は若者を不幸にすることが殆どだろうと、悲惨きわまりない現在の大学院の状況を見て思うようになっていた。しかし、それはシステムと現状がうまく回っていないだけで、研究という行為自体は本来は楽しいものなんだろうと思えた。「こまたん」の方は、アオバトの研究をすることで非常に充実した毎日を送っているのだろうと思う。

ちょっと羨ましかった。かつての研究を再び実施するつもりは全くないが、いつかボランティアで鳥の研究をするのは悪くないのかもしれない。そう思えただけでも、大磯まで行った価値があった。「こまたん」の方に、研究についてもっと詳しく聞いてみたかったが、何かもったいないような気がしてやめてしまった。

質問したいことはたくさんあったが、もう少し自分でよく考えてからにしよう。行く前は「海のアオバトなんて邪道!」などという不遜なことを考えていたわけだが、これからは毎年行くことにしようと思う。

Young探鳥会の日程にいつも何かしらをかぶせてしまうのだが、次回の日程を聞いたのでここは意地でも空けておこうと思う。今回は同行者もあり、遠かったのもあったので2次会以降は参加していないのだが、近場でやるときは最後までいってみようかしら。鳥談義にはついていけないかもしれないけど、聞いているだけで勉強になるのではないだろうか。また、月に1回、臨海公園でも探鳥会をやっているらしい。全く知らなかった。こっちにも参加してみようかな。

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☆Life list No. 161 アオバトがいっぱい飛んできた!!☆

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