夏風邪を引いてもウナギ砲が撃てない世の中なんて……
なんだか寝ても寝ても寝たりない。冷房を付けていなくても寒気を感じる。頭が痛い。ああ、そうかこれは風邪や!夏風邪やないか!!! ← イマココ
どうも夏風邪を引いたらしい。元々の原因は、夜うまく寝付けなくて睡眠不足気味になっていたことと、冷房の効いた部屋にずっといることであろう。最近は暑すぎることもあって、一歩も家から出ないで延々と文章を書いていることが多かった。集中しているときは室温に気を払う余裕はなくなっているため、気付くと身体が冷え切っているということも多かった。
その上、このところ忙しかったこともあって、ゆっくり湯船に浸かる時間がなかったのも良くなかったようだ。週末をドブに捨てただけではなく、平日までドブに捨ててしまった。もうドブまみれですわ。
頭が痛いせいで文体も壊れてしまっているので気を取り直して……せっかく夏風邪を引いたので、これについて何か書いてみよう。
夏風邪は冬の風邪とは違う性質を持ったものらしい。冬の風邪の原因となるウィルスは低温で乾燥した環境を好むらしいが、夏風邪の場合には高温多湿な環境を好むウィルスが原因となるらしい。夏風邪は喉やお腹に来やすいということだ。そういえば、ずっと喉もお腹も痛かった。一昨日などあまりにもお腹が痛いので盲腸ではないかと疑ったくらいだ。
睡眠不足やエアコンに当たりすぎることも免疫を低下させることになって良くないらしい。まさしくそれが原因だろう。最初に喉の痛みを感じたのは、酷暑の中でシベリアオオハシシギを探しに行った日(7月12日)だから、もう2週間近く前のことだ。
随分長いこと潜伏していたウィルスが、免疫の低下を機に活躍し始めたのだろう。こういった状態では江戸時代より「ウナギ」を食べるのが有効とされていたのだが、ウナギはもういなくなってしまう魚なのでかわいそうで食べることが出来ない。「アリエッティを食べることができますか?」いつか滅び行く種族を自分の手で踏みつぶすことができますか? そう考えると可愛そうでとても食べられない。
現在ウナギは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧IB類に指定されている。絶滅危惧IAは、「 ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」で、絶滅危惧IBは「 ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」。結構やばいところまで来ている。
同じくIBに定められている種を探してみると……
鳥類:ライチョウ、イヌワシ、クマタカ、キンバト、クロツラヘラサギ、オオクイナ、オオセッカ、サンカノゴイ、コシャクシギ
ほ乳類:アマミノクロウサギ
これしか知っている生き物がいなかった…… でもIAだと色々いて、ジュゴン、ラッコ、イリオモテヤマネコ、センカクモグラなどが含まれる。は虫類ではタイマイやアカウミガメなどなど。
同じランクに加えられたからといって単純に危険度を比較することは出来ない。けど、イリオモテヤマネコを食べることができますか?ってお話なわけだ(こいつはIAなんだけど)。もちろん、現状ではそのへんで売っているので簡単に食べることができるのだが、絶滅が危惧される動物がそのへんで安く売っていること自体がクレイジーだということに過ぎない。
そして、絶滅が危惧されている動物を安く大量に売ってたら、そりゃあっという間に絶滅しちゃうよねってこと。もうどうしようもない気がする。個人的には絶望している。養殖したらいい?それを説明するならちゃんと書かないと行けないけど、色んな利権が関わっているから書くのが怖い分野でもある。
触らぬ神に祟り無しともいうが、周知活動に少しでも貢献したほうがいいというのも事実。
夏風邪を引いてもウナギが可愛そうで食べられないという、こんなに日本に誰がした? それは、牛丼屋で600円で売られるのを容認してきた我々にも間違いなく責任があるのだ
あ、ちなみに、夏風邪を引いた時にはウナギは食べない方がいいらしい。お腹をこわしている状態なので消化に悪い脂っこいものは避けて、うどんみたいなものを食べた方がいいらしい。