自前のコミュニティを始めるにあたって、他のコミュニティも見ながら検討している。ぼくにとっては、「書きながら考える」ことは非常に効率がいいのでざっくり所感を書いて行く。
まずwikipediaによると、こんな定義らしい。
オンラインサロンは、月額会費制のWeb上で展開されるコミュニティ(クローズド)の総称である。
作家、実業家、アスリート、アルファブロガー等、専門的な知識を持っていたり、ある分野で優れたスキルや経験を持つ個人又は複数のメンバーが主宰者となり運営している。
また、アーティスト・アイドル、モデル、テレビタレント・アスリートのファンクラブとして活用される例もある。
こういった定義なので、この文章でも「コミュニティ」と「サロン」という言葉がごっちゃになっている。個人的にはサロンという言葉はあまり得意ではないので、「コミュニティ」を使う傾向にある。
さておき、特に優れた実績や技能がなく、知名度も高くない人はオンラインサロンは作れない、あるいは、作っても人が集められないということになる。実績も知名度もないけど野心がある人の場合には、大型のサロン(例えば堀江貴文さんのサロン)に入って、活動するという方法もあるだろう。
これから、人は、何らかのサロンに入るようになるだろうと思っている。
「ねーねー、かよこ。今どのサロン入ってるの?」
「んー、渡部さんのやつと、ホリエモン(あともう一つあるけど、こっちは人には言わないのよ)」
という会話も聞けるようになるかもしれない。
ただ、オンラインサロンは、クローズドコミュニティであるため、ある程度の大きさ以上にはならない。だから今後は、大規模サロンよりも、高級サロンが生まれてくるのだろう。現在は月々1万円のものが最高クラスの料金だが、5万円とか10万円のものも生まれてくるだろう。
同時に、著名人のサロンの作り方も「公式化」され、アイドル、お笑い芸人、ラジオパーソナリティ、セクシー女優などのサロンが次々と生まれてくるはずだ。
もっとも、オンラインサロンというものは、実はそれほどお金が儲かるものではない。ある程度お金が集まったとしても、維持コストがかかるのだ。主には人件費なのだが、人件費が一番高いのである。
ぼくは、オンラインサロンで天下を取ろうとか、最先端を行こうとか、大儲けしようという野心があるわけではない。自分の仕事としてこなせる範囲で、自分にとっても、参加者にとっても有意義で、年を取っても続いていく集まりにしたいだけなのだ。
大儲けは出来ないだろうが、収入が不安定きわまりない作家業を安定させるという目標はある。理想は、コミュニティ発の、面白い企画が仕事になっていくことだろう。それが出来るかどうかは、もう少しじっくり考える必要がある。
そして、長くコミュニティを維持すると言うことは、それだけのお金を払って頂くということになるので、相応のリターンが出来るようにしないといけない。それはつまり、どういう活動方針のコミュニティを作るかという問題に収斂する。
というわけで今回は、既存の大型コミュニティの研究をしてみよう!
堀江貴文イノベーション大学校(HIU)
about | 堀江貴文イノベーション大学校
堀江貴文による会員制コミュニケーションラウンジです。メインのFacebookグループに加え、約30個の分科会グループで構成され、その中でメンバーは自身のやりたい事をカタチにしていきます。ビジネスも遊びも、とにかく全力で望むやる気のある人たちが集い、交流し、新しい価値を生み出していく場です。
月額10800円。
会員数1619人(2018/3/14時点)。
ということは、月の売り上げは約1750万円。1年で2億円を超える計算である。
DMMサロンの場合、システム利用料が20%かかるのだが、HIUはDMMサロンの顔なので、利用料は0か、あってもかなり低めだと思う。
もし20%だとすると、年間4000万円ということになるので、なかなかの額である。
プラットフォーム利用料について、キングコングの西野さんが、こんなことを書いている。
キングコング 西野 公式ブログ - オンラインサロンサービスって、なんで成立してんの? - Powered by LINE
ぼくも同意見なので独自のプラットフォームを展開したいと思っている。別にネットに強い人間ではないけど、便利な世の中なのでそのくらいのことはできるはずだ。何より会員になってくれた方に払ってもらったお金はなるだけ有意義に使いたい。
ともかく、堀江貴文さんのオンラインサロンは、業界最大手であり続けるだろうし、最大手のプラットフォームであるDMMサロンの切り込み隊長であり、王将であり続けるだろう。
こんな大きなサロンについて考えてもあまり参考にはならないのだが、どういう魅力があって人が集まっているのか(月額1万円を払うのか)について考えてみたい。
概要に、一番重要なことは書いてあるはずなので参照する。
概要
堀江貴文による会員制コミュニケーションサロンです。メインのFacebookグループに加え、約30個の分科会グループで構成され、その中でメンバーは自身のやたい事をカタチにしていきます。ビジネスも遊びも、とにかく全力で望むやる気のある人たちが集い、交流し、新しい価値を生み出していく場です。
①堀江貴文という名前で文章が始まっている
→堀江さん個人の知名度がもっとも重要な引きになっていることがわかる。
②会員制コミュニケーションサロン
オンラインサロンではなくコミュニケーションサロンという名前が使われている。堀江さん本人、あるいは会員同士でコミュニケーションを取ることが重視されていることがわかる。
③メインのFacebookグループ
Facebookは、コミュニティの運営上あまり使いやすくはないのだが、誰でも参加できるという意味で重要だ。これがmixiやGoogle+であると、参加障壁になるはずだ。
④約30個の分科会グループ
恐らくこれがHIUの要になっているのだろうと思う。コンテンツを全部用意して提供するのではなく、参加型のコミュニティにして、参加者にコンテンツを作ってもらうという方式だ。ぼくも、良いコミュニティはそういうものだと思っている。
⑤その中でメンバーは自身のやたい事をカタチにしていきます(原文ママ)
脱字があるのはご愛敬として、これが非常に重要な一文(HIUの中の人を知っている方がいたら、脱字について連絡してあげてください)。自身のやりたいことを形にすることがベネフィットなのである。ということは、自身のやりたいことが形になっていない人が集まるということになる。
堀江貴文さんというやりたいことを具現化し続ける巨人の力を借りて、分科会の活動などをうまく使って、やりたいことを達成することが出来るのが最大の売りなのだ。
それは以下の文章にも表れている。
HIUってこんな場所
堀江貴文イノベーション大学校(以下、HIU)は堀江が先生となり、手取り足取りなにかを教えるような受動的な学びの場ではありません。会員制の秘密グループであるため、その中身は毎月のレポートでの情報だけで限定的なものとなっておりますが、堀江貴文が主宰するオンラインサロンであることをまずはご理解ください。堀江のソーシャルでの発言や、多くの著書に書いてある彼の考え方などを事前に知ることで、その中身はおおよそイメージできると思われますので、想像力を働かせて一歩を踏み出してみてください。
結構な勢いで突き放しているのが印象的な文言だ。入っただけで何かを得られるわけではない、つまり、何かが得られるかどうかは自己責任であるとしている。
このシビアさが、著名人を求心力として持つコミュニティの特徴と言えるかもしれない。実際に、手取り足取り教えるということは、レベルが低い参加者に合わせていくことになるため、全体が前進しなくなってしまうのだ。これは、無料、有料を問わず、人が集まれば必ず生じる問題だ。大学の公開ゼミですら同じ問題があった。
また『多動力』の中にもこんな文章があった。
HIUには、いろいろなタイプの会員がやってくる。
中には、面倒くさい人もいれば、友達感覚の馴れ馴れしい人もいる。
だから、僕はおかしな奴を排除するため、定期的にキレるし、強めに注意する。
HIUにはいくつもの分科会があり、会員はオフ会など様々な企画を立てる。
僕は主催者としてHIUに協力するわけだが、最初から何でもかんでも僕の稼働を必要とする企画を立てる想像力がない人が多いことには閉口する。 (p.92より)
自分がやりたいことがあるなら、自分で人を集めたらいいのだが、それは難しいのでHIUに入り堀江さんの力を借りる。そして、HIUに入った後も、堀江さんの力を借りないと何も出来ない。そうなってしまうと、結局何も生み出せない。
だから、自分は何かという問いと向き合って、自分らしさによって人を集める必要がある。
HIUは堀江さんの神通力、カリスマをうまく援用しながら、自分のやりたいことをやっていける人向けのコミュニティということになる。堀江貴文さんというビッグネームがどしんと座る1600人の巨大コミュニティではあるが、実質は1600人÷20の分科会で、平均80名のコミュニティの集まりとも言えるかもしれない(掛け持ちも出来るだろうから、もう少し規模は大きいかもしれないが)。
これは非常に面白いのだが、そうそう作れるものではないし、こういうややこしい組織の長になるには、刑務所に入ってもめげないレベルの強力な精神力が求められる。つまり、ストレス耐性である。
参加者の方としても、大きいというメリットを感じる一方で、大きすぎるというデメリットを感じる人もいるのだろうと思う。
なお、西野亮廣さんのコミュニティについても言及したかったのだが、現在は募集をしていない(現存しているかどうかよくわからない)ので、諦めることにする。もっとも、テレビタレントとしても活躍している西野亮廣さんと同じ土俵で戦うことは出来ない。
箕輪編集室
幻冬舎の編集者、箕輪さんのコミュニティ。
箕輪編集室 - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
月額、5940円。
メンバー何人だろう。
キャンプファイヤーの公式サイトを数えてみると550人ということになる。
550人が正しいとすると、月の売り上げは326万円。
年間で、3900万円。
第一線でガリガリ活躍する編集者による編集サロンとのことだ。このコミュニティの経済規模は、HIUに続いて二番手という認識を持っているのだが、どうだろうか。
『多動力』堀江貴文『たった一人の熱狂』見城徹などを手がけた幻冬舎編集者、箕輪厚介による編集サロン。ガチで編集し、スキルも上がって人間関係も広がるコミュニティ。 紙の編集だけでなく、コミュニティプロデュースまで手掛ける。「自ら動かないものは去れ」の『多動力』の世界観をそのまま具現化した実力集団。
①『多動力』堀江貴文『たった一人の熱狂』見城徹から始まる冒頭文
冒頭に箕輪さんが手がけた本が並ぶ。「俺の本」と公称しているのを聞いたことがあることからすると、堀江さんや見城徹さん(幻冬舎社長)の「血を飲む」ことでカリスマを得た人といってもいいかもしれない。
ぼくは編集者に吸血はされたくない。サポートしてくれる人を望む。しかし、それはぼくの生命力が小さいからであって、いくら吸血されてもまったくダメージを受けない人もいるのだ。また、人の血を飲むのもなかなか勇気のいることで、それが出来ることも才能である。
箕輪さんという人は、とにかく胆力のある人のようで、三国志に出てくる英雄に似ている。関羽みたいなひげをつけて甲冑を着せて、槍を持たせたら三国無双の登場人物に……なんてことを言うと怒られてしまうかもしれないが、血が沸騰しているような熱い人のように見える。
編集者というと丁寧な言葉を使いそうなものだし、実際にそういう人がほとんどだ。しかし、箕輪さんは「ガチで編集する」という言葉を使っている。こういった言動によって、編集者という特殊能力者と、一般の人が繋がっているような気がする。
編集者には色んな人がいるが、自分が前に出たい人は物書きへと転職することが多い。編集者のまま前に出てくるパターンは珍しいのだが、コルクラボの佐渡島さんの成功例もあるので、今後は一般化するかもしれない。
②「自ら動かないものは去れ」の『多動力』の世界観をそのまま具現化した実力集団
なかなかごつい日本語で、荒れ暮れ者とか、少林寺の修行僧とかそんなイメージが浮かぶ。『多動力』が二回も出てくることからして、箕輪さんも堀江さんのHIUの流れにいる人であり、箕輪編集室もHIUの同流にあると考えても間違っていないと思う。
BOOK LAB OWNER'S CLUB
インサイダーとして関わったので、外から見える情報だけに止める。
月額10000円(5000円のオプションあり)。
会員数は50-95人あたりを推移。
現在は募集を停止。
ブックカフェという場所を基点にしているのが最大の特徴。
うーん、書きづらいな。
すごく書きづらい。
書くべきでもないしな。
このコミュニティから学べるのは「いつもの場所がある」のは魅力になるということ。
同時に、通常のオンラインサロンは、リアルの場を持つのが難しいということ。
定番のイベント場所などを増やして「聖地」を作っていくことを戦略的に行うのも有効かもしれない。
コルクラボ
『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』などの編集者として有名な佐渡島庸平さんが主催するコミュニティ。
昨年まで勤務していたBOOK LAB TOKYOで度々イベントを開催してくれていた縁でよく知っているコミュニティ。BOOK LABには、コミュニティとは何かについてわからないスタッフしかいなかったので、コルク関係はすべてぼくが担当していたのである。
ここも内側を知っているので、外側からわかる情報だけを記述する。
コルクラボとは | コルクラボ
月額10800円。参加人数非公表。
現在は、募集を締め切っているのと、入るためにはコルクラボメンバーの推薦が必要だ。
これは面白い方式だと思う。
コミュニティの天敵は、空気の読めない人なのである。
空気というのは曖昧なものなので、なかなか難しい。なので、入り口を閉めて、誰かの推薦が必要と言うことにすれば精度が上がるのだ。
ある程度大きくなったコミュニティはこの方式を見習うといいかもしれない。
コルクラボは非常に面白いところで、ぼくも入れるものなら入りたいところなのだが、子供二人を育てている零細作家としては、今すぐに入るのは難しいところだ。
現状は月額3000円の「ヤるサロン」にだけ入っている。ここは若手のブロガーが集まるところなので、気づくと落ち着いてしまう自分には居心地が良さそうだ。というかある種の居心地の悪さが感じられるほうが有意義なので、居続ける価値はありそうかなと思っている。
あんちゃ&るってぃののヤるサロン - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
コルクラボの学び方
コルクラボは学校ではありません。なので、手取り足取り、学びをサポートしたりはしません。
しかし、とてつもなくたくさんのことを学べる場です。同時に、何も学べない場でもあります。
学びは、自分の中に、このことを知りたい、分かりたい、という欲望が生まれた後に来ます。どれだけ 洗練された情報だとしても、自分の中に欲望がない人は、そこから何も学べません。
コルクラボで有効的に学べるかどうかは、自分の覚悟次第。
HIU、箕輪編集室と同様に、「学べるかどうかはあなた次第」との文言が入っている。
もしかしたら、これは言わないといけないことなのかもしれない。
教えて欲しいだけの人が入ってきても、苦情になると面倒だからだ。ぼくも書いておこう。
渡部さんのご飯系サロン
渡部建 - 渡部建のとっておきの店、こっそり教えます - DMM オンラインサロン
月会費5000円で、323人が参加。
このコミュニティは、飛ぶ鳥を落とす勢いのテレビタレント、渡部建さんの知名度と、隠れた名店について知り尽くしていることに基づいたコミュニティだ。
ぼくはテレビタレントではないし、なりたいとも思わないので、あまり参考にはならないのだが、「飯」の要素は絶対に入れたい。絶対に入れたい。
「美食の追求」はとても大事。
そして、それらを書き残すこともしたい。一人だと「セブンイレブンのつまみで気持ちよく飲む」みたいな、そのへんのおっさんがみんなやっていることしか出来ないので、食べ歩けるメンバーは欲しい。
大型コミュニティを見た上で学べること
渡部さんのサロンを除くと、「学ぶこと」や「何かを作ること」を掲げているのがわかる。
大学、編集室、研究室(ラボ)という名前からもわかる。
ぼくがやりたいことも学びなので、そういう意味では時代の流れには乗っていると言える。
大型コミュニティは、知名度の高い主催者を使うなり、サービスを高めるなりしないといけない。しかし、ぼくは、大型のものを始めるつもりはないので、気にしなくていい。
表現活動はしていきたいが有名になりたいわけではない。表現をしながら生きていくためには、ある程度の知名度はあったほうが便利なのだが、あくまでも手段であって、目的ではない。
また、作家業をしていることを活かして、ファンコミュニティを作るのも何だか面白くないのだ。ぼくはフォロワーとか信者が欲しいのではなく、共に学び、共に遊び、共に飯を食う仲間が欲しいのである。だから、フラットでありたい。
中村慎太郎について知らない人であっても入りたくなる枠組みであることが望ましい。従って、名前をつける際には、「箕輪編集室」や「堀江貴文イノベーション大学校」ではなく「コルクラボ」のほうが思想的に近い。
コミュニティの思想を「コルク」というはかない物質に託す。なんと美しいネーミングだろうか。
HIUや箕輪編集室の『多動力』の流れでは、「まだ無名の自分でも何かがやれる!」という、若者に対するアジテーションが含まれている。一方コルクラボは、もう少し文化的な香りがする。
名を成す必要などない。
有名になりたいというのは劣等感の現れである。
自分の人生に満足している上で、プラスアルファの楽しみを得ようとする人に集まって欲しい。
そして、最も充実した遊びとは「学び」なのであり、「友」なのである。
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子曰く、
「学びて時に之を習ふ。亦説ばしからずや。
朋有り、遠方より来たる。亦楽しからずや。
人知らずして慍みず、亦君子ならずや。」と。
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論語の精神である。
学ぶことが一番嬉しいこと。
友と交わるのが一番楽しいこと。
そして、人が自分のことをわかってくれないからといって恨んだりしない。これが一番徳があることなのだ。
などと論語の精神を持ち出すと、ちょっと説教臭くはなってしまうが、論語を学ぶゼミを開催するのも面白いかもしれない。ゼミやりたいよ、ゼミ。自主ゼミほど楽しいものはこの世にないのである。
というわけで、ぼくがやりたいのは、もっと純粋に学問的な学びのほうが近い。
みんなで頑張って、ハイデガーの本を読んでみようとか、ピケティとかドラッカーなどが流行ったときには、真っ先に読んでみたりとか。といっても、ハードルを高くするのもよろしくないので、誰でも参加できるような枠組みは捨てずにいたいところだ。
レベルを上げることと、多くの人が付いてこれるような工夫をすることは両立することが出来る。
偏差値30の超落ちこぼれと、東大入学から理転して奨学金免除まで行った自分だからこそ出来る特殊技術の一つだと思っている。
あと、ぼくの必殺の飛び道具が「スポーツ」なので、スポーツ観戦オフ会のようなものはやりやすい。
コミュニティの活動を、ぼくが文章にまとめて、後々出版するというような試みも出来るかもしれない。その文章の中では、コミュニティの参加者が主役なのである。
ただ、これが商売になるのかどうかはよくわからない。そういう計算が得意な人が入ってくれたら、可能かもしれない。また、全部の文章を自分で書くのは大変だから、誰かに書いてもらって、場合によっては編集に回るという手もある。
ぼくは、人の文章を直すのが大好きなのである。これは特技・特性といってもいいかもしれない。
という文脈で言うと、コミュニティ発の出版物を作ることが可能になる。
ただ、ノウハウから開拓しなければならないので、ハードルはそれなりに高い。
一方で、良き学びの機会とも言える。
また、コミュニティのメンバー以外が興味を持つような面白い出版物を作るのは決して簡単ではない。
なので難しいのは間違いないが、発想としてはありだろう。
コミュニティ発ではないが、似たような企画はある。
何かテーマを決めて、文章を募集して、みんなで一冊を出すというのは可能かもしれない。
いかなる文章でも、ぼくと2,3回ラリーすれば、一般的な出版物のレベルまで持って行ける自信がある。ぼくほど狂った量の注を入れる人も珍しかろうと思う。そして、それをあまり苦痛に感じない。なので、文章を主軸としたコンテンツは作れそうである。
一方で、面白いコンテンツを作るためには、全員が平等に参加するという枠組みは難しいところもある。ふーむ、ここも課題だな。まぁ、コンテンツを作ると言うことに関しては、後から考えればいいことかもしれない。
コミュニティの活動を蓄積することで、出版物が少しずつ出来ていくような方向性にすると大変面白いように思う。「公式」さえ作ることが出来れば可能なはずだ。
これは、作家であり、元書店員としては、自然な発想であり、自然な行動である。無理なく出来るはずだ。難しいのがマーケティングだが、これは得意な人が入ってくることを期待。
まぁまぁ細かいところまで密に決める必要はない。何せ、会社を作るわけではないのだ。コミュニティを作り、楽しんでいくのが目的なのである。
今日の一人ブレストによって得られたのはゼミなどに象徴される「自主的な学び」と「コンテンツ作り」がやっていきたいということ。
メンバーが教壇に立つような寺子屋的な展開を是非作りたい。外部講師を呼ぶのではなく、メンバーから学べることを学ぶというのが肝なのである。
あとは、「食い倒れ」、「健康とスポーツ」、「旅」なども組み込めると良い感じだ。
後は、地方在住の方も楽しめるような枠組みにしたいところではある。とすると、東京でオフ会を繰り返すだけでは物足りないものになってしまうだろう。ぼくが東京にいる以上、ある程度はしょうがないのだが。
料金はあんまり高いとバックを重くしなければいけないし、かといってあんまり安いと負担ばかり感じてしまうかもしれないので、3000円から5000円というところだろうか。
よし、もう少し詰めよう。
ある程度詰めたら、オープンしてしまって、集まった人で考えるほうが建設的かもしれない。ただ、ある程度の外枠がないと、何をどうしたらという状態になってしまうので、そこまでは詰めよう。
さて、何人集まってくれるだろうか。
集まってくれた人には、誠心誠意でリターンをしていこうとは思うのだが、何の見通しもないのはなかなかしんどいところである。
というわけで今日はこのへんで。
月額4000円前後なら試しに入ってもいいと思う方で、今の段階で相談に乗ってくれる方がいたら是非是非ご連絡下さい!!
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