東大に11年在籍した後、タクシードライバーになりました

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はとのすワーク 書くことについて

執筆フェイズへと移行。戦闘、開始!

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戦闘、開始!

次作、その次、さらにその次のネタ探し!
書きたいことは溢れているので、労力かけて生産していくだけだ。

『サポーターをめぐる冒険』の売れ行きはどうなのかということなんだけど、「毎日ポツポツ売れている」感じが継続しているものと思われる。

爆発的なヒットを見込んだ作品ではなく、

    作家としての姿勢を押し出した作品

だし、

    次回作以降とセット

にしないと力を発揮しないところもあるので、無理なプロモーションはしないでいいかな。

本の出版を中心に、ここ数年のライフプランを再構築したので、非常にギャンブル性の高い人生になったが、3年後くらいにはでかい山を1つ当てられるはずだと楽観的に考えている。

ぼくは、サッカーのことだけを書いていても仕方がない。Jリーグだけを追って、Jリーグのコアファンにだけ向けて発信していても、Jリーグの魅力は世界に広がっていかない。

そっちも大事だけど、それだけやっていても、最終的にはコアファンの顔色を伺って、媚びたことしか言えなくなってしまう。コアファンに「食わせてもらっている」物書きにはなるつもりはない。

もちろん、それが悪いというわけじゃなくて、今からそうしようと思うと、誰かを押し出して入り込まないといけないから、あんまりやりたくないのだ。例えば、何とかして専門誌の「FC東京担当」になったとしたら、一人のフリーライターの仕事がなくなっちゃうわけで。

担当になるほど知識はないが、仕事のために勉強しようと思ったら出来なくない。しかし、ぼくはそういうタイプではない。知識は万能ではないのだ。

むしろ今は、なるだけ知識を付けないように、注意してインプットしている。雑誌を読み過ぎない、試合も見すぎない。情報が増えれば増えるほど、失われていくものもあるのだ。Jリーグマニア、あるいはサッカーマニアの文章は、気高いようにみえて、実はそのへんにありふれているものなのだ。

もちろん、文章力などで差をつけることは出来るかもしれないが、本質的な差がないものを出しても意味がない。

知識に頼らずに執筆をするためには、「気合」が必要。いざという時に3連続で「気合!」と唱えて、一気に気力を150まで高めて、ストナーサンシャインでぶち抜くような感覚。

※ストナーサンシャイン 
スーパーロボット大戦に出てくる真・ゲッターの必殺技。どれだけゲッターに愛がなくても、最終的には圧倒的に強くて便利なこの技で戦わざるをえなくなることが多い。

いつか大作家になったら、「昔好きだったゲーム」みたいな、全く売れそうにないどうしようもない本をエッセイで出せるようになるかもしれない。その日に向けて頑張ろう。

……っと話が逸れた。
要するに知識に頼らずに書くには「気合」が必要で、精神が練れてくるまで執筆を待つ必要があったのだ。

次回作として、「ブラジルワールドカップ本@電子書籍」と「Jリーグ本シリーズ part1」がある。

ブラジル本は、最悪出版しないという選択肢もある。だって、ワールドカップ終わった後に、ワールドカップの本出してもあんまり売れないだろうから。でも、作家としては出しておきたいという気持ちが強い。

今の段階では、大ヒットは見込めなくても、自分の今後の作家人生を見込んで作品を作って行くべきなのだ。ライターとして依頼された仕事を苦労してこなしていくのも面白いが、そうしているうちに「器用」になり「知識」もつくが、「表現したい何か」が失われていくような気がしている。

いや、間違いない。いつしか、金にならないサッカー関係の仕事を、ハードスケジュールの中で、膨大な量こなさなければいけない日常が訪れ、うんざりしてサッカーが嫌いになっていくのが目に見えている。

サッカーというジャンルは、人気がある故に書き手が多く、また素人がプロの知識レベルを凌駕することがあるという意味で、プロの書き手には優しくない分野なのだ。

ぼくの場合は、一生サッカーの仕事をしていくつもりはない。だから、嫌な仕事はしなくていい。嫌な仕事ってのは「やりたくないけど断ると将来的に厳しくなるから……」という理由で溜まっていくのだ。

ぼくも研究時代、教授にお願いされたとかいう馬鹿な理由で、やりたくもない大量のタスクを抱え込む羽目になった。教授に逆らうと、将来的に就職出来なくなるのが業界の常識だったので、決してノーとは言えないのだ。

フリーライターの時もそう。信じられないくらい単価が安い、誰かが締め切り直前で投げ出した仕事が、突然入ってくることがある。断りきれずに抱える羽目になり、旅行中に徹夜で文章を書いたこともあった。

そうやって暮らしていると「素早く、整った文章を作るテクニック」は磨かれる。しかし、「表現力」は全く伸びない。むしろ失われていくものなのだ。

今ぼくは、「自分が表現したいこと」に忠実であるべきだ。すぐにセールス結果が出なくても、「はとのすわーるど」を濃厚に表現していけばいつか必ず道は拓けてくると信じている。

そのためには、やはり「ブラジル本」も出しておくべきなんだろうな。今頭にあるのはこんな感じ。

『サポーターをめぐる冒険』
これは、Jリーグの本であると同時に、自分の内面への冒険の物語。この先何度も同様のテーマで書くことになるとは思うが、すべての序章になると思う。最初にこの本を書くことには、強い意義があったと思っている。

『ブラジルW杯本』
これは、内面ではなく、外面への冒険の物語。「深める」ではなく「広げる」ことを表現したい。自分や読者の可能性を広げる本にしたい。

『Jリーグ本シリーズ part1』
両方の要素を持ちながらも、エンターテイメント作品として高めていきたい。part1と書いたのは、『サポーターをめぐる冒険』とは異質な作品にしたいから。

というか、あんなの二度と書けません。この作品は、あの時しか経験できないことだったし、あのタイミングでしか書くことが出来なかった。非常に「重い」作品だとは思うが、最初にこういう石を置いておくのが大切かなと。『サポーターをめぐる冒険』と向き合った半年間は、ぼくの作家人生にとって宝物になるだろうと思っている。

これ以上のものをすぐに書くのは難しいが、どこかで超えなければいけない。超えられるテーマは、壮絶だった「東大受験」くらい。これは可能なら来年には書きたいな。

受験ノウハウなんてつまらないものにはしないつもり。もっとロックな本にしないと。売れるかどうかはタイトル次第だろうけど、内容としては10年以上練っただけあって、非常に濃厚な本に出来そう。

『サポーターをめぐる冒険』が「重さ」を強調したところに特色が出たと思っているので、ブラジル本やJ本は、「軽さ」と「楽しさ」を強調したい。

まー 書き始めてみたら、どうなるかは全然わからないんだけど。

J本は、企画を真似されるのは嫌なので詳細はどこにも出してないんだけど、『サポーターをめぐる冒険』を出した時点で、もう誰にも真似できない感じにはなったような気がする。でも、まだ秘密。

知識はある素人の文章と、知識はないけどプロの文章の違いをしっかりと出していきたい……けど、プロと言い切れるほどまだしっかりしてないから、ここ数年は、正念場!!

作家になるという夢はかなって、今は夢の舞台で戦うことが出来るようになった。頑張らないとだね!!

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