先週、谷津干潟に行ってきた。友人&家族とIKEAに行くのがメインだったが強引に谷津干潟のトリサガシをねじ込んだ。干潮から満潮になっていくタイミングを狙って行ったのだが、谷津干潟の場合には干潮時にぐるりと周りながら鳥を探すほうが良かったらしい。ちょっと失敗した。
といっても、初心者の「54隊員」に教えながらベビーカーを押しつつ、炎天下の干潟を回るのはクレイジーなので、これで良かったのかもしれない。初心者に教えるといっても、よりによって「シギチドリ」を教えなければいけないのでなかなかハードだ。
当日は13時が満潮で、10時頃干潟に着くと、まだ潮が引いていたのでところどころ砂地があった。
しかし、見つかる鳥はキアシシギばかり。流石のぼくでもキアシシギくらいはすぐにわかる。万一メリケンキアシシギが混ざっていても見落とす確率は非常に高いけど(ハワイで見たキアシシギがどっちだったのかは未だに決着がついていない)。
すると遠くの方にダイゼンが群れているのが見えたので行ってみることにした。ベビーカーでの移動は困難なので観察センターで待ってもらうことにして、せっせと駆けていった。
途中にこんなのも。
まだ鳥の世界に入る前に、谷津干潟を散歩したことがあったが、そのときは概ね「スティングレイウォッチング」をしていた。
さて、ダイゼンが群れていた場所に着いたものの、アカエイに気を取られていたせいで、3,4分後には散ってしまった。観察できたのは、ゲレゲレ(キョウジョシギ)、オオソリハシシギ、ダイゼン、キアシシギ、ウミネコ、カワウ。
かなり近くにいたので、オオソリハシも写真に撮れたかもしれないのだが、惜しくも間に合わなかった。ダイゼンを見てヤキトリを食べたくなった。今はもちろん食べてはいけない鳥だけど、かつて狩猟が盛んだったころは美食の対象として珍重されていたらしい。美味しそうに見えないんだけどね。
ダイゼンの姿勢の良さは、何度みても素晴らしい。まるでジュリー・アンドリュースのようだ!(メリーポピンズ、サウンドオブミュージックの人) 背筋がビシっと通って、足が長い。それでいて、丸っこくてフワフワしている。しかしながら、腹は黒い。まさしく、ムービスターのような鳥だ。
観察できる時間が短かったものの、「大きくてクチバシが上に反っているシギがいる」と54隊員。初心者とは思えない観察眼で、オオソリハシシギを自力で見つけ出していた。
ソリハシシギのクチバシは明瞭に上に反っているが、オオソリハシは若干わかりづらい。かつて図鑑を何度も見当していた時、「オオソリハシシギのクチバシは反っていない」という結論を下してしまったほどだ(もちろん、修練を積んだ今ではちゃんと反ってみえる)。
54隊員はクリエイターをやっているだけあって、形や色を見るセンスが長けている(ただし名前は全く覚えられないらしい)。知識ばかりで色がさっぱりわからない鳩隊長には良い相棒になってくれるかもしれない。
ダイゼンも散ってしまったので、観察センターに戻ろうと歩き始めた。途中で、「コチドリ」を見つけたが…… どうもコチドリとは違う気がする。これは……
夏羽の場合の識別点は以下の通り。
- クチバシの色
- 足の色
- 飛翔時にみえる翼帯
- 黄色いアイリングの有無
- 鳴き声
クチバシの色はよくわからなかった。思えばこれが一番大切だった。クソ暑い中だったので「なんだコチドリか」と思って適当な観察しかしなかったのが祟った。
黄色いアイリングはなかったものの、足の色は判別不能(もともと色が苦手)。しかしながら、色の判別が得意な54隊員はオレンジ色の足をしていると言っていた。
黄色いアイリングはなかった。鳴き声は聞けず、飛翔もしなかった。
胸の模様ははっきりと写真にも写っているが……コチドリの模様ってこんなんじゃなかったような……コチドリの場合はもっと細くて、こんなに丸みがある太い帯ではなかったように思う。でも、画像検索をしてみると、こんな感じの模様をしているコチドリもいるようだ。
観察センターのレンジャーの方に尋ねてみたところ、前日にはハジロコチドリが3羽出ていたので、まだ残っていたとしても不思議ではないとのことだったが……
若干自信はないものの、黄色いアイリングがない点と、胸の模様がコチドリとしては珍しいことを考慮して、暫定的に「ハジロコチドリ」ということにしておこうと思う。いつかまたしっかりと観察しないと納得は行かないところではあるが。
この写真を見て、「いやいや、どうみてもコチドリでしょ」という意見を根拠を持っていう方がいた場合には、ハジロコチドリを取り下げよう。が、反証されない限りは、ハジロコチドリ説に立っていてもらおうと思う。
とはいえ、実に歯切れが悪く、なんだかちゃんと観察できた気もしないので、ライフリストには加えないでおこう。
(無事逃げ切れた&胸の黒ブラ型模様はハジコチの特徴という意見もあったので、ハジロコチドリに認定!)
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☆Life list No. 164 ハジロコチドリ、セクシーだぜ!☆