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確定申告を恐れていた軟弱なフリーランスがやる気になった理由

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フリーランスに襲いかかる税金と確定申告という悪夢

この記事は、書籍『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』を踏まえて書いています。硬そうな本ですが、コメディタッチの漫画と、ポイントを絞ったコラムによって構成されています。

※発売日は11月8日なのでAmazonでは予約受付中です。11月1日現在、一部大手書店で先行販売されています。

フリーランスというのは想像を絶するほど税金に苦しめられます。国家システムに対して、個人で立ち向かうことを強いられるからです。超売れっ子で、もの凄く稼いでいる人が、年度末に地獄を見たという話はゴロゴロ転がっています。

この記事では、フリーランスが税金を恐れ、忌避するという現象がどうして起こるのかについて考えた後、そういった状況に対する救いとなりうる書籍について紹介します。

また、この本はフリーランスの税金に絞った内容にはなっていますが、会社員や学生にとっても税金のシステムを学ぶためには非常に役に立つ教科書にもなると思います。

税金という言葉が恐ろしく感じられる理由

税金――。

何という恐ろしい言葉――。

この世界に存在するどんな言葉よりも禍々しく思えてきます。どうしてそう思えるかというと理由は簡単です。

よくわからない巨大なメカニズムに搾取されていると感じられるからです。

それはまるで魔王が支配する世界に生きていて、理由もなく侵攻され、殺されていくようなものです。相手は巨大な力を持っていて、こちらの気持ちなど一切考慮してくれません。絶対悪です。話し合いなど通用しません(というか話し合いを持ちかける勇気がありません)。

税務署や国家なんて滅んでしまえばいいのに!!

いや、もちろん、現実問題として国家が滅んでしまっては困ることくらいはわかっています。しかし、どうしてこんな理不尽な目にあわなければいけないのかという恨み辛みはたまっていきます。

我々は、毎月、いや、売上があがる度に苦悩します。小さな売上げであっても、フリーランスにとっては血の一滴です。100円、200円だって無駄に使いたくありません。しかし、その大切な売上が、理不尽に巻き上げられていくわけです。

恐ろしい話です。いや、世間には節税とか脱税などというインチキくさい手段を弄する者たちもいることでしょう。正直言ってうまいことやっている奴らには憎しみすら覚えます。どうして自分だけが大損をしなければいけないのか、と。

うんざりしてきます。何もかも考えたくなくなります。そして、そうしているうちに、必死に稼いだ売上が、少しずつ、理不尽に、吸収されていくわけです。

だったら、最初からビシッと税務・経理関係を整えれば良かったのですが、ぼくにはそれが出来ませんでした。

フリーランスになった時は税金のことなど考えられなかった

ぼくは、32歳まで大学院にいました。留年やら浪人やらがあったので年はいってしまいましたが、その時は博士課程2年(大学院4年生)でした。

ぼくが研究していたのは、アワビ類の行動学です。ニッチすぎる分野であるため、この研究での経験を活かして就職することは出来ません。だから、大学の先生になったり、独立行政法人の研究機関に就職したりすることが唯一のキャリアパスでした。

しかし、精神的に限界に達して大学院に行けなくなりました。

「褒められないとモチベーションが下がり続ける」という性質のぼくに対して「間違いを指摘し続ける」という教育方法が取られていたからです。後から考えると何度やっても潰されるシステムになっていたと思います。その上、「間違いは人格に問題があるという前提に基づき、学生の人格の批判をする」という精神破壊兵器を喰らい続けていました。

耐えに耐え、努力に努力を重ねた結果、第一種奨学金返還免除という一等賞を獲得することは出来ました。東大の学科で一位になったわけなので我ながら華々しい成果です。しかし、その時には完全に心が壊れていました。

夢の中に大学教授が現れて、恐ろしい声で批判し続けます。金縛りになって目覚めて、ガタガタと震えて、「もう駄目だ、限界だ」と何度も呟きます。そんな夜が定期的に訪れていました。

そしてぼくは、大学のカウンセリングを受けて、自分がいかに研究室にいることでダメージを喰らっているかを知り、逃げ出すように大学院をやめました。恩知らずとか、根性なしとか色々悪口は言われていると思いますし、それを考えると、実は今でも心がぎゅっと締め付けられるようになります。

しかし、自殺することなく、生きて逃げて来られたので誰に何と言われようが良かったと思っています。僕の場合は大学院でしたが、会社や学校を逃げ出すように辞めて、ビジネスの先行きについて深く考えずに「得意なことを仕事にして自由に生きよう」と考えた人もいるのではないかと思います。

ぼくも、フリーランスの物書きになろうという決意して、最初に初めたことは文章を書くことでした。書いて書いて書きました。その結果、半年後にはバズ記事も生まれ、1年後には書籍の著者にもなれました。かなり成功した例といえるのではないかと思います。

しかし、1年分の放置された経理・税務が溜まっていました。それは巨大な恐怖であり、イラつきの元です。ずっとモヤモヤさせられています。何とかしたいのですが、文章を書くことを最優先にしてしまうのでいつまでも解消させることは出来ませんでした。

だから、『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』の存在を知った時に、自分のために書かれた本のように感じられた次第です。

あなたはどっち?強固なフリーランスと軟弱なフリーランス

ところで、フリーランスには2通りあるように思います。

まずは、会社に所属し、飛び抜けて優秀な成績があり、フリーランスになるほうが金銭的に得という理由で戦略的に独立する人です。

こういう人たちは、最初から売上の目処も経っているし、税務・経理関係も「社会人としての嗜み」として身につけていることが多いのではないかと思います。自分で出来なくても税理士に依頼するなどして処理できている場合もあります。こちらを強固なフリーランスとします。

もう一つは、軟弱なフリーランスです。まずはぼくのような学校や会社から逃げ出してきたタイプも含まれます。

学校では、税務も経理も教えてくれませんでした。社会人としての基本的な素養がないので、請求書を書くとか、納品書を作るとかいうことにも大苦戦します。

会社から飛び出してきたケースでも、これまでやっていたことと全く違うことをする場合には、軟弱なフリーランスになる場合もあります。その場合は、学校飛びだし組よりはマシという程度になる場合もあります。

フリーランスというのは一芸に秀でたスーパーマンです。ぼくは税金のことになると萎縮して何も出来なくなりますが、喋りの仕事とか書き物の仕事では、自信満々に振る舞うことが出来ます。こちらはオフェンス力としましょう。オフェンス力が高いことは、フリーランスとしては必須の項目です。

逆に、ディフェンス力というのは税金関係、スケジューリング、メールの返信、整理整頓、家計の管理などで、こちらをとても苦手にしています。ディフェンス力が低いタイプを、ここでは軟弱なフリーランスと呼ぶことにします。

軟弱なフリーランスは、一芸に秀でてはいるもののシングルタスクであることが多く、マルチタスクにはなかなか対応できません。マルチタスクをさせると大きなストレスを感じます。そして、最優先でやるべきことは、ぼくでいえば書くことので、税金を最優先にしてシングルタスクで突破するという選択はしません。やりたいとも思えません。

そして、ぼくの実感では、軟弱なフリーランスはとても多いです。さらに、才能のある人ほど軟弱であることが多いように思います(軟弱だからといって才能があるわけではない)。

しかしながら、しっかりと成果を出して稼いでいるのは強固なフリーランスのほうが多いように思います。その理由は、税務などの面倒なことをさっさと片付けて、やるべきことに集中できるからでしょう。

だったら、おまえもやればいいじゃん。

理屈上はそうなります。

でも、税金が怖いんだから出来るわけないでしょ!!

と負け犬のように泣きながら言い返すしかないのが、軟弱なフリーランスなのであります。

フリーランスは得意なことをやりきって飯を食っていかなければいけないのですが、こっちもこっちで大変です。だから、仕事をして、売上を上げていく中で、税務や確定申告についての処理が後回しになっていきます。

そして年末が過ぎ……、年度末が近づくと……。

作家A「GYAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
 

漫画家B「……………………モウダメポ」
 

イラストレーターC「こんなレシートの山、焼いてしまいたい……。でも焼いてしまったら大損してしまう……。もう消えてなくなりたい……。」

となるわけです。

だから。

 
 

もうだめぽ

そうなる前に

税金本。

 
 

お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!

『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』が軟弱なフリーランスに有用な理由

冒頭でも紹介しましたが、2018年11月に1冊の税金本が出版されました。

この本がぼくのような軟弱なフリーランスを救済してくれる本だと考えたため、この記事を書いています。

帯のメッセージを読むと大まかな趣旨がわかります。



  • 確定申告で100点とれる人はいない
  • 月数万円の副業でもトクする


  • 何がわからないかもわからない!
  • そもそも税金って何で払うの?
  • 税金を安くする方法ってあるの?
  • ぶっちゃけどこまで経費にできるの?
  • 領収書1枚の価値っていくら?
  • 確定申告って何から手をつければいいの?

ここで本論に入ります。実を言うとこの本の著者である税理士の大河内薫さんと漫画家の若林杏樹さんとは知り合いです。しかし、知り合いだからと言って本の紹介をしているわけではないことは、ここに強く宣言します。

これでも作家業の端くれなので、書籍についてはインチキな評価は死んでも出来ないし、去年までは複業として書店員もしていました。二重の意味でプロなので、嘘はつきません。

この本が、ぼくのような軟弱なフリーランスにとって、非常に有用であり、力強く励ましくれるものであり、夢に向かってより強力な一歩を踏めるような後押しをしてくれると思ったからこそ、お勧めしたいと考えた次第です。

では、お勧め出来る理由を説明したいと思います。

大部分が漫画で、コメディタッチの優しい世界観

まずは漫画であることです。

著者の一人である漫画家のあんじゅ先生は、登場人物の喜怒哀楽を描くことに長けています。

ただ、これまではショートストーリーやイラストが中心だったので、これだけの長尺の漫画は初挑戦のはずです(インサイダー情報)。

ブログにちょいエロな漫画を描くことも多く、そのせいでGoogleの広告の審査に落選し続けています(インサイダー情報、蛇足)。

そんなあんじゅ先生ですが、この本では完全に才能が開花しています。

とにかくわかりやすい。その一言に尽きます。

ぼくも何冊かフリーランスの税金について書かれた本を読んだことがあります。青色申告とか確定申告などについて調べたこともあります。

自慢ではないですが読解力には自信があるので、本を読めば大丈夫と思いました。しかし、見事に挫折しています。だから、ぼくの税務はめちゃくちゃです。

正直に言います。今年のものは、妻と母に泣きついて何とかしてもらいました。(私信:いつも本当にありがとう。)

だから、多分何とかなっているとは思うのですが、自分でやっていないので仕組みがわからずずっとモヤモヤしています。でも、ウェッブページを検索しても、本を読んでも、全然頭に入ってきません。何度読んでも意味がわからないのです。

そんなぼくでも、この本を読んだ結果、すっと意味がわかったどころか、税金に興味が持てるようになったと感じています。

わかりやすさは正義です!!

内容が理解しやすい理由としては、あんじゅ先生自身も軟弱なフリーランスだからでしょう。元々大学職員として事務関係の仕事をしていたので、書類などの処理能力はぼくよりもはるかにあるはずなのですが、かなりのポンコツです。

実際に冒頭のシーンでは、申告漏れが発覚して6月に慌てて申告したところから始まります。そして、お父さんとお母さんに手伝ってもらっているところも、なかなかの軟弱っぷりです(人のことは言えませんが!!。

これまでの税金本は、税金の専門家か、「税金の悩みを克服して、税金マスターになった著者」が書いているものと思われます。それはそうです。専門性がなければ本など書けません。

しかしながら、あんじゅ先生は、税金についてのド素人です。ド素人だった頃のことを思い出して描いているのではなく、本物のド素人です。ド素人の中でも最底辺と言えるくらい税金についてまったくわからず、逃げ続けてきた人です。

だから、多くの軟弱なフリーランスと同様に、税金に怯え、苦しめられ、恐怖し、搾取されていると感じています。

そんなあんじゅ先生の生の喜怒哀楽、恨み辛み、あるいは怨念が乗り移っているからこそ、共感しやすく、理解しやすい内容になっています。

製作の手順としても、税金の達人である大河内さんと、ド素人のポンコツであるあんじゅ先生が、ディスカッションをしながら内容を作っていたと聞いています(インサイダー情報)。

テーマは税金という重苦しいものですが、税金についてまったく興味がない人でも読めるレベルのわかりやすさに仕上がっているのは、専門家とド素人のシナジーが効いているからでしょう。

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お金や税金についての本質的な知識がつく

この本のわかりやすさの第一義は間違いなく漫画であることです。しかし、実はもう一つ秘密があります。

それは、お金の本質についてさりげなく言及されているからです。税金の本はたくさん読んできましたが、多くの本は、堅苦しい専門用語と個別具体的な事例で出来ています。

ざっくりいうと漢字だらけの表現です。

確定申告、青色申告、税務署、損益計算書、源泉徴収票、控除証明書、減価償却費……。

脳が……、溶ける……。

日本史や世界史の用語集のように、情報がずらっと並んでいて、それがどういう意味をしているのかわからないうちに、眠気に襲われ、集中力は散り去り、2度と帰ってきません。これと同じ現象が起こります。

ところで、日本史といえば暗記科目ですが、実は本質を理解しておくことが重要です。

十返舎一九の『東海道中膝栗毛』とか山東京伝とか東洲斎写楽とか、色々な単語が出てきて丸暗記をする羽目になるのが日本史という教科ですが、本質を理解していると理解が進みます。

江戸時代は、町人文化が元気になっていく時代。江戸幕府によって政治が安定し、生活の基盤が崩されることがなくなったため、商業が盛んになったから。

ああ、そうか。商業をしている町人がお金を持ったから文化が発展していったんだなとわかるわけです。意味もわからず東洲斎写楽という漢字を暗記させられるのとは大きな違いです。だから、実力のある日本史の先生は、暗記を共用せずに本質的なことだけを理解しろと言います。

この本でも、さりげなく、お金についての本質が語られてます。例えばですが、フリーランスと会社員の違いは何かという問題です。

これについての一般的な回答は、フリーランスは自分で確定申告するが、会社員は年末調整を会社がやってくれるというようなものになると思います。

そしてもちろん、こういった項目についてもこの本では押さえています。しかし、良いなと思ったのが、その後の一言です。

「大きな違いは信用問題!」

具体的にどういう違いが生じるかではなく、もっと抽象的な説明です。

そして、どうして信用に差が生まれるのか(フリーランスは信用されないのか)、それによってどんな不利益があるのか、不利益を受けないためにはどうしたらいいのかについて説明されています。非常に丁寧な構成です。

これなら、ぼくのようなトンカチ頭でも理解できるわけです。

ちゃんと確定申告しないと信用されないから大損するやんけ!!

こうなると、何のために難解な漢字の森を歩かねばならないのか、そうすることによって何を得て、何を失わずに済むのか理解できます。読み進めるモチベーションが跳ね上がります。

これは一例ですが、こうやって税金についての知識を、一つ掘り下げて抽象化してくれるので、非常にありがたい本なのです。

話がわかりやすいのは漫画であることが大きいのですが、税金という大問題について理解が進むのは、間違いなくお金の専門家である大河内さんの見解が効いています。これは大河内税理士が普段クリエイターの税務管理を仕事にしているからというのも大きいと思います。

税金という言葉を引いただけで気絶しそうになる軟弱なフリーランスに理解させるためには、どういう話の運びをするのが良いのか経験則で知っているのでしょう。

企業を相手に仕事をするより、フリーランスを対象にするほうがはるかに稼ぎは小さいはずですが、大河内さんは大きな稼ぎにならない上に、ギリギリになってから号泣しながら大量の領収書を持って現れるクリエイターを優先的に見ているそうです(インサイダー情報)。

なんで、そういう仕事の仕方になっているのかを聞いたことがあるのですが、日大芸術学部に通っていた経験から、才能ある人をサポートしたいという気持ちが強いという、非常にまっとうな答えが返ってきました(大河内さんは真面目なのです)。普段から軟弱型のフリーランスを相手にし続けているからこそのアウトプットということですね。

jarmoluk / Pixabay

ねぇこれ大丈夫?というレベルのギリギリの線をついた税金の事例

例えばブロガーのアフィリエイト収入に税金はかかるのかについて。

ブログを書くのは文筆業ともいえるのですが、文筆業に対する事業税は0です。しかし、ブロガーというのは、個人広告代理店のようなもので、GoogleやASPなどと契約して、広告料として収入を得ることも多いです。

こういった場合広告業としてカウントされ5%の事業税が発生します。

だから、本当は5%の事業税がかかるわけですが、これが0になる場合があります。

え?そんなのいいの?と思うわけですが、どうしてそういったことが出来るのかのメカニズムを説明してくれるので、うん、そうですね、これならぼくでも出来そうです。

後は、税務調査が来た時の具体的な対策簡単には経費にならなそうなものを経費に計上する方法など……。これらについても、本質的な説明から入ってくれるので非常に理解しやすく、自分のケースにあてはめて応用することが出来ます。

仮想通貨、クラウドファンディングなどのトレンドと税金

大河内税理士はTwitter廃人の傾向があるため、ネット上のトレンドにも詳しいです。日本で1番Twitterをしている税理士かどうかはわかりませんが、「日本で1番、そのへんのブロガーに見える税理士」というのは間違いないでしょう。

そのため、副業、クラウドファンディング、仮想通貨などの最新のトレンドと税金についても押さえています。こういった項目が、大まじめでお堅い本で紹介されるようになるのはもっとずっと先のことだと思います。

税金や確定申告について理解できた後やってみたくなる!!

実は1度税理士の先生のところに相談に行ったことがあります。

「ぼくは税務がわからなくてもうダメです。何とかならないでしょうか……。」

マジメにこういう相談をしました。その結果、一応真摯に聞いてはくれたのですが、なんというか……

 

呆れて失望した表情……。

言葉の端々に漂うこんな無能の依頼受けてもお金にならないな感……。

出てくる用語のあまりの堅苦しさ……。

質問するたびに呆れられる惨めさ……。

 

こういったものに押しつぶされて、税金なんかこの世になくなればいいのにという呪詛を唱えながら、「くるま屋ラーメン」に向かってラーメン餃子定食を食べたのを覚えています。完全なるやけ食いです。

しかし!この本を読んだ結果!!

税金のことがちょっとわかって楽しくなった!!

自分で帳簿を付けて見たくなった!!

そういったポジティブな結果に繋がっています。やる気になってます!

え?今までつけてなかったのって呆れられると思うのですが、これまではジュバンニ(妻)が一晩でやってくれていました。でも、これは絶対に自分でやったほうが気持ちがいいです。

何についていくら税金がかかるかは、自分がやっている事業によって変わります。だから、税金について1番よくわかるのは自分だからです。フリーランスである自分が、税金で損をすることを防げるのは自分だけなのです。

もちろん、税理士さんに依頼するほうが楽だろうし、素人ではわからないノウハウも知っているかもしれません。ただそれは今のぼくよりもはるかに売上が大きくなってからの話のはずです(このへんのさじ加減、いくら稼いだら税理士さんに相談するべきかというような話も本の中に書いてあります)。

まずは税金を理解して、楽しく処理したいと決意しました。そうすれば、確定申告が怖くないどころか、楽しく向き合えることすら出来るかもしれません。

大きな売上が出来たタイミングで、確定申告した後、来年の税金がいくらになるのかまでおおまかでも脳内で計算できたら、モヤモヤしないで済みます。

書籍の中で紹介されていますが、タレントの板東英二さんは植毛は経費として認められなかったものの、カツラは認められたそうです。ぼくはこの記述で板東英二さんが、薄毛であったことを知ったわけですが、まぁそれは良いとしましょう。

ここで重要なのは、植毛が認められるケースも世の中にはあることでしょう。あるいは何割かは認められるということもあるかもしれません。

税金というのはこのように、ケースバイケースなもののようです。だから、自分の頭で本質を理解して、自信を持って取り組むのが一番だと気づきました。そう書いてありました。
 
 

俺は!!!

 
年度末が来る前に!!!
 

帳簿を付けるぞ!!!!!
 

全国の軟弱なフリーランスよ、共に立ち上がれ!!!
 

右手にレシートを!!左手に帳簿を!!!!
 
 

あ、帳簿じゃなくてクラウドの会計ソフトがいいのですって。

やよいの青色申告、マネーフォーワードクラウド、freeeなどの会計ソフト(サービス)の使い勝手も紹介されてます。そういえば去年freeeの解説書買ったけど、一回も開いてないな……どこ置いたっけな……

というわけで、フリーランスに向けた税金解説本、とても役に立つので必読です!!!

書いた人 中村慎太郎 (@_shintaro_)
軟弱なフリーランス仲間だと思った方は是非絡んでください!


 
 

ちなみに、あんじゅ先生とは月に1回集まって、クリエイター活動と体重の増減について報告し合うクリエーターレコーディング、略してクリレコを一緒にやっています。校了した直後に収録した回を聴くと、あんじゅ先生の締め切り際の魔術師っぷりがよくわかります。こちらも是非聴いて下さい!

クリレコ ~Creaters Recording~|中村慎太郎|note

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