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サッカー論

2018年J1第一節 FC東京vs浦和レッズ【筋トレサッカー観戦 vol.3】

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ぼくはサッカーという競技がよくわからない。だから、修行だ。今年はFC東京とリバプールの試合はすべて感想を書くことにした。この修行には、「筋トレサッカー観戦」と名付けることにした。選手や関係者は、基本的には敬称略とさせて頂いている。

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FC東京を始めJリーグのことを書くのはちょっとめんどくさい。なぜなら、不意に怒り狂う人が現れるからだ。

メッシの悪口を書き綴っても誰からも文句は言われないが、例えば、「米本は調子が悪かった」とか「森重はもう少しベンチで様子を見たほうがいい」とか書くと、「ぼくの応援している選手を悪く言うな」と言われることもある。

Jリーグはその手の話がとても多い。

一年間続けるとそういう機会は増えていくだろう。物書きに対しては、共感する人がいるのと同時に、猛烈に反発する人もいる。自分も、特定の書き手に対して、反発していたことがあるのでよくわかる。

ブログだって、文章を作るにはそれなりの手間がかかる。わざわざ手間をかけて、人様の心に荒波を立ててもしょうがない。だから、ここ2年くらい何も言わなかった。

しかしながら、FC東京にとって悪い時期と重なったことも関係しているが、何も言わずにいると、段々と関心が薄れていくことに気づいた。

ぼくは、FC東京が好きでいたい。青赤という色使いが好きだから、青赤の人たちといるのが好きだからだ。

そのためには、FC東京のサッカーをもっと楽しみたい。楽しむためにはもっと突っ込んで考えながら、文章にしていくことだ。書くとは考えることだし、時間をかけて書いてきたものは、自分の血肉となる。

FC東京が今よりももっと身近になるように、ラブレターとして、ブログ記事を綴っていきたいと思う。素直な純愛とはいかないだろうが。とりあえず今年はブログにリーグ戦の全試合を書く。カップ戦も基本的には書く。

日によっては簡易的な記述になるかもしれないが、試合を見た何日か後には「はとのす」を見て、その日を振り返るというサイクルを作ってくれる方がいたら、大変嬉しい。

繰り返すが……。

一連の記事には、選手や監督、クラブに対する批判的なコメントを含む場合がある。批判ばかりをするつもりはないが、自分のブログなのだから悪いと思ったものは悪いと言う。

NBA(アメリカのバスケリーグ)のニューヨークニックスは伝統的なチームなのだが、ファンのニューヨーカーが辛口であることでも有名だ。

泥臭いファイティングスピリッツあふれる選手が大好きで、軽口野郎は大嫌いだ。どこかFC東京に似ている。
良いプレーには拍手を送り、悪いプレーには容赦なくブーイングする。味方に対してブーイングをする文化は日本にはないと思うが、ニューヨークはそういうシビアな街だ。

本拠地のマディソンスクエアガーデンはバスケットボールの聖地と言われ、選手によってはニューヨークニックスへの移籍を強く望む。なぜなら……。

ナイトライフが充実しているからだそうだ。選手に身になってみると大事なことなんだろうと思う。Jリーグでもそういう理由で移籍する選手もいるという噂もあるくらいだ。

FC東京も、同じ理由で選手達の憧れの的……とはなっていないのが実情らしい。練習場がある小平は都心から遠く、都会のクラブというよりも、田舎のクラブというような捉え方をされていると、ある筋から聞いたことがある。言われてみると、川崎や大宮のほうが都心に近いようにも思える。

というわけで華の都、大東京。その片隅の片隅で、今日も我がFC東京の選手達は練習に明け暮れている。

表参道や六本木に練習場があるとまた違ったカラーになるとは思うが、今のところは大都市の中心にあるクラブというわけではなくて、大都市の周縁部にあるクラブという位置づけになる。

川崎フロンターレや浦和レッズと同じ位置づけである。J1でいうと柏レイソル、横浜F・マリノスも同様か。だから、ここらへんのクラブがライバル視しあうのは順当といえる。

日本の首都の中心は空いているため、周縁部にあるクラブが一歩抜け出せば、日本を代表するクラブと認識されるようになるからだ。

現実には浦和レッズが一歩抜けているし、一番知名度が高いと思われるが、優勝の数があまり多くないため、覇者という認識には至っていない。

戦績で考えると、覇者は鹿島アントラーズなのだが、大都市の周縁部のクラブというには地理的にやや遠い。

なので、東京圏の覇者争いは未だ続いていると考えていいだろう。

このような事情もあるし、この記事では詳しく書かないが、色々と対立軸もある浦和レッズと試合をするときは、お互いの存在を賭けた火の出るような熱戦になる。

そして、大抵はFC東京が負ける。良くても引き分ける。

いつも負けるFC東京に対して、浦和サポーターがネットで煽ることで、みんな浦和が大嫌いになっていく。まぁそりゃそうだ。いつも負ける上に、煽ってくるやつなんか好きになるわけがない。

他のクラブをネット上で煽っている人は、自分の応援するクラブへのヘイトを溜めているわけだから、簡単に言うとバカなのである。アンチサポートだと言える。

え?南米やヨーロッパのサポーターは煽り合ったり、殴り合ったり、殺し合ったりするって? だから、バカなんだって。試合の度に相手サポーターを見つけてボコボコにしたり、場合によっては殺したりする裏には、いかんともしがたい貧困がある。友人が殴られたり、脅されたり、殺されたような過去の因縁がある。

真似をしてはいけません。そっちに行っても何もよくならない。

まぁまぁ、とはいっても、ぼくは浦和自体は別に嫌いではなく、むしろ仲の良い人が多い。仲の良い人は別に煽ってこないからだ。というよりも、Jリーグサポの友達同士で、試合の勝ち負けの度に煽り合っていたら、友情は1年と続かないだろう。

「この世界には敗者にかける言葉など存在しない」と鴨川会長(『はじめの一歩』の会長ね)が言っていたが、これは真理だ。負けた相手について語っていると、必ず憎まれる。負けた相手については何も言わないに限る。

といっても試合のレビューを書くからには、相手チームの問題点にも言及することもあるかもしれない。

燃えたら燃えたで、ブロガーの本望である。

ところで、なんで浦和に勝てないんだろうな。精神科医に受診させるとかそういう対策が必要かもしれない。同じような理由なのか鹿島にも滅多に勝たない。

この件については、FC東京を応援する上で一番イライラするところなのだが、ガンバ大阪も味スタでは全然勝てないという呪いのようなジンクスがあるようなので、うちだけの話ではないようだ。

この2チームに勝てるようになったときが、FC東京が強くなったときと言える。とかなんとか言うのを4年くらい聞いている。去年の初戦は鹿島に勝ったんだけどね。あの時は良かったんだけどね。

男は、遠くを見ている――。

こんな事情なので、開幕戦から浦和というのは筆舌しがたいほど嫌だし、しんどい。アウェー浦和よりはマシであるが、嫌なものは嫌だ。

とはいっても絶対にどこかでは当たるのだから、しょうがない。

「絶対に勝つ!」とは宣言できない相手ではあるが、新戦力も補強され、何より監督が闘将長谷川健太へと変わったことが良い方向に作用するかもしれない。ガンバ大阪のサッカーは本当に面白かった。

ぼくが見始めた時からずっと安定して強かった浦和も、昨年はだいぶ弱っていたので、今年はチャンスかもしれない。

しかし、Jリーグのことを書こうと思うと、全然話が進まないな。

もう終わらないので試合の感想はざっくりにしよう。次の試合が始まってしまう。

なんとも力ないオープニングであるが、鹿島戦、浦和戦の前は、悟りの境地で挑むのである。

スターティングフォーメーション

FC東京
4-4-2 
監督 長谷川健太

FW
ディエゴオリヴェイラ 前田
MF
高萩
東  大森
米本
DF
太田 森重 チャンヒョンス 室屋

GK 
林 

新戦力のディエゴ・オリヴェイラは、タフな選手名とのことなので期待。

そして、大森がFC東京に来るとは思わなかった!!ガンガン攻めていく大好きな選手だ。悪い意味でのFC東京らしさに染まらずに、攻め気を見せて欲しい。

浦和レッズ
4-5-1(多分)
監督 堀 孝史

FW
興梠

MF
武藤 マルティノス
長澤 柏木
青木
DF
宇賀神  槙野  マウリシオ 遠藤

GK 
西川

浦和のことはよくわからないが、槙野がCBに入っているのが印象的。最近は、攻撃を封印して守りに徹しているらしい。柏木が怖い、柏木が怖い、柏木が怖い。

試合の流れ

試合前に東京スカパラダイスオーケストラが現れて、3曲披露してくれた。非常に贅沢な時間であった。

ただ、なんというか……。

浦和も東京も、応援に元気がないように思える。昨年の不調が効いているのかもしれない。

観客動員数は35951人と多めなのだが、浦和戦にしては少なめだろうか。

去年の4月は38248人。でも、その前の都市の10月は33493人。どうだろう。

浦和の声は、もっと怖いくらいに響くものだし、それに負けないように、FC東京も大きな声を出すのだが、今回に関してはどちらもそこそこであった。そこそこといっても、浦和のそこそこは、他のクラブとは比較にならないくらい凄い。

こういうものは少し離れた席にいないとわからない。ゴール裏の中心にいると「いつものように大迫力の応援」をしていると感じるのだが、その日のテンションで参加するかどうかを決める周辺部の人たちの気分で、全体の音量はずいぶんと変わるのだ。

FC東京のゴール裏は、熱いコアのサポーターと、「大勢の気まぐれ」によって構成されている。ゴール裏も中心から少し離れると、体育会的に、常に大声を出している人はガクンと減る。

しかし、いざチャンスとなると、手のひらを返して熱心な声出し要因になるため、一気に雰囲気が変わるのだ。

ぼくが初めて見た試合は、0-4とぼろ負けしたことで、「大勢の気まぐれ」がヤケクソになったというのが真相だったのかもしれない。

「大勢の気まぐれ」はある程度大きなチームには必ずいて、決勝戦とか、優勝がかかった試合になると一気に加勢する。そういう時の応援はとても迫力がある。

ただ、ぼくが一番格好いいと思ったのは、FC刈谷の応援。

「気まぐれなき10人」、いや、10から20人くらいのサポーターが全力で応援している。みんないいおじさんである。応援のレベルがどうこうという話をしてもしょうがないのだが、とにかく格好いい。ぼくが見たのは、高知で地域決勝だったので、ホームだともう少し事情が違うかもしれないが。

話にとりとめがなすぎる。とにかく、浦和との試合は、真ん中編に座って応援合戦を聞きながらサッカーを観るのが好きなのである。

ところで、応援がそこそこに感じたのは、試合がそこそこだったからなのかもしれない。いや、そこそこどころじゃない。非常に守備的な試合であった。

前半を終えてFC東京がシュート1本。浦和が3,4本。東京は、室屋がぶっぱなしたミドルシュートだけだった。なかなか厳しい。

といっても、浦和の攻撃は流石であった。最後のところはうまくいっていなかったものの、まだ連携が取り切れていないのかな?

柏木、長澤を経由するパスワークは恐ろしいし、前線でボールを引き出そうと動き回る興梠も流石の一言だ。長澤をスタジアムでじっくり観たのはそういえば初めてなのだが、実にぼく好みの面白い選手だ。

テクニカルで気持ちが強く、何とも言えないトリッキーさがある。何だろうな。システムもよくわかっていない状態で見ているので何とも言い難いが、嫌だろうなぁ、ああいう選手を守るのは。

浦和で気になったのはマルティノスという選手。去年もマリノスに所属していたとのことだが、前の記事で書いたように記憶喪失になっていたので初見である。

オランダらしいサイドからのクロスを武器にした選手なのだが、クロスの蹴り方がとても面白い。あれ、どうやって蹴ってるんだろう。ちょっとトーキック気味で蹴っているんだろうか。

ただ、マルティノスは非常に厄介だったのだが、ロングクロスがそれほどシュートには結びつかなかったのは幸いだった。

ぼくも自分でサッカーをやるときはサイドなので、マルティノスみたいな選手には憧れる。しかし、ああいう能力の高さはないので、ぼくが一番参考になると思った選手が浦和の平川なのである。

華麗なパスワークが回っている中、逆サイドの一番遠いところでひたすら待つ平川ほど格好いいものはない。ポジション取りがよく、堅実で、やるべきことを必ずやってくれる選手だ。浦和のベンチにもまだ入っているし、本当にすごいよなぁ。

自分以外が非常にうまい選手ばかりで、怖いくらいプレッシャーがきつい試合に出てしまったときなんかは、「俺は平川でいく」とか念じながらプレーしている。三十歳からサッカーを始めたので、足下の技術は皆無なのである。

ただなんというか、あともうちょっと先で柏木がボールを持つと本当に恐ろしいのだが、戦術的な問題なのか、東京の守備が良かったのか、ある程度は縦パスを押さえられていたと思うのだけどどうでしょう。

うーん、記事のクオリティがいまいちなのだが、次の試合までに筋トレを終わらせることを優先する。とにかく出す。これだけ書けば何行かはましな記述があるはずだ。

というわけで、前半のFC東京は得点しそうな気配がまったくなかった。

だからぼくは、トイレの列に並んだ。

トイレの悲劇

いつもより列が長かった。不吉な予感はしたが、トイレには行きたかったのだ。

味スタでは男子トイレの列はハーフタイム中に解消される。はずだった……。開幕戦だから混んでいたのかもしれない。

もうトイレの入り口まで3メートルくらいであった。大きな歓声がした。ぼくは一人だったので誰とも喋っていない。以下は周囲の人の声である。

「おい、歓声だよ」

「あー、わっしょいやってるね」

(トイレに集う男たちが全員悲しそうな顔をする)

「誰決めた?」

「ヒガシ? そんなわけないでしょ。ディエゴ・オリヴェイラじゃない?」

「あー、くやしー。おれ、こんなところで何やってんだろ。」

ぼくも悔しい。というか、この日の試合を某所に寄稿することになっているのに、得点シーンを見逃すとは……

まぁ得点シーンを見逃したとしてもそこはハイライトで見ればいいわけなんだけどね。本当に大事なのは、スタジアム全体の雰囲気であり、試合の前後なのだ、ぼくの場合。悔しい。

でもまぁ、わっしょいが聞こえたから東京の得点だろう。誰が取ったのかはわからないが、ハーフタイムに戦術の修正があったのかもしれない。

浦和相手に1-0でリード出来たのは大きい。ここから火がついた浦和は怖いが、点を取らないことには勝てないからだ。

というわけで、悔しさ90%、ウキウキ10%で座席に戻る。

スコアを見る。

1-1

なぜだ

意味が分からない。誰にやられたのかもよくわからない。後で槙野ということは判明したが、守りに徹するんじゃないんかい(コーナーからだったがその時はわからない)。

結局この日の2得点は両方見れなかった。

そして、もう時間切れなのでこのへんにしよう。下の二つの記事を書いたせいでスケジュールがめちゃくちゃになってしまった。

FC東京と美しい夢に関する記憶喪失型サポーターによる内省 前篇 | | はとのす

FC東京と美しい夢に関する記憶喪失型サポーターによる内省 後篇 | | はとのす

書きたかったけど書けなかったこと。

久保建英のプレー
るー魂に遭遇
東京サポ飲み
調布駅のこと
試合後の謎のカップル
東慶悟のシュートが決まるには
やっぱりヨネが好き
富樫がすばらしい件

というわけでほぼほぼ何にも書けていない。試合への言及もリバプールのものに比べるとどうしようもないくらい薄っぺらいわけで、これなら公開しなくてもいいかなと思う次第だが、今年からは、何でもいいから出していこうと思う。

海外サッカーは言うことがないところからひねり出して書くわけだが、Jリーグの場合は色々言いたくなるのを押さえて絞る書き方にしたほうが良いようだ。全部書くと二万字くらい行きそうだ。

というわけで、開幕戦についてがこんなグダグダでごめんなさい。

良いものだけ出す戦術は、結局何も出せなくなるので手詰まりになると言うことを学習したので、駄目なものも出す。あと、試合の感想は、なるだけ週末のうちにけりをつけてしまおう。金曜日に出しても意味がない上に、心理的にもしんどい。

というわけで、筋トレサッカー記事三回目でした。

追記 書ききれなかった内容についてこちらにまとめました

【補遺 筋トレvol.3】FC東京開幕戦の記事に入らなかったこと | | はとのす

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