12月末日にて、渋谷道玄坂の書店BOOK LAB TOKYOから退職することになりました。
この一行で言うべきことはおしまいです。
もっと色々書こうと思いましたが、やはりシンプルが良いでしょう。が、少し続けます。
ちょうど1年の滞在でしたが、本当に色々なことがありました。良いことも、良くないことも含めて、非常に多くの経験が積めたように思います。
本当に勉強になった一年でした。
最後の店頭出勤日には、わざわざ会いに来てくれるスタッフもいました。
会いに来てくれたスタッフとは、最初はなかなかうまく意思疎通が出来ずにとても苦労したのですが、お互いとても努力しました。
最初は「20歳の若者は苦手だー……」などと嘆いていましたが、最終的には、社内でも最もぼくの能力上の特性を理解してくれて、フォローしてくれたり、仕事を振ってくれたりするようになりました(きっと、とても優秀な社会人になると思います)。
最後の別れの時は、いざとなると不器用なもので、うまく言葉や表情では表現できませんでしたが、とても嬉しかったし、自分のやってきた1年間の仕事を肯定してもらえたようでとても幸せでした。
2017年は、仕事ばかりしていたため「あんた、ワーカーホリックすぎ!」と妻から毎日のように釘を差されていました。
良い学びの時間であったように思います。
最後にいくつか。
こちらは、店舗で務めているときの気分に載せて、力を入れて書いた文章です。年内で削除されるようなので、いまのうちに是非読んで下さい。
BOOK LAB TOKYO “航海日誌として”|BOOK LAB TOKYO|note
もうひとつ、お店のラジオを始めていました。
コンテンツを作るのは大きなエネルギーが必要ですが、仕事であるという了承を得るのが難しかったので、勤務時間外の課外活動として取り組みました。
漫画家のあんじゅ先生と作詞作曲家のナツメリュウイチさんに付き合ってもらって、少しずつ番組を作っていくのはとても充実した時間でした。ずっとこういうことがしたくて働いてきたのでようやく実現したところでした。
書棚の説明をラジオで展開して、書棚にラジオのURLを貼っていくと、音声を含めた四次元の奥行きを持った書店になるだろうと考えて、ずっと実施したかったプロジェクトです。
こちらも年内のみの公開なので、ご興味ある方はいまのうちにダウンロードしてください。
RADIO BOOK LAB TOKYO Page7.「旅の書棚の紹介」|BOOK LAB TOKYO|note
実現は出来ませんでしたが、「本」と「語る」というものは非常に密接な関係があります。大学の講義などはまさしくこういったコラボレーションですし、聖書と宣教師(あるいは牧師)も同じような関係性にあります。
本は読まれるだけではなく、誰かに語られることで力を持っていきます。それはポップを書くとか、陳列を工夫することでは達成できません。また、書評を書くことでも成し遂げられないと考えています。
こういった試みを、店舗の中でやっていくことはできませんが、来年は、個人として刺激的な企画を実施していこうと思っています!!
渋谷のBOOK LAB TOKYOまでわざわざ足を運んでいただいた皆様、また、書籍やコーヒーなどをお買い上げいただいた皆様、本当にありがとうございました。
BOOK LAB TOKYOで出会い、語り合った皆様。本年は人との出会いに恵まれた年でありました。このご縁を、もっと面白い試みへとつなげていきたいと考えています。
来年もよろしくお願い致します!