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ブラジルW杯紀行 第六話「ナタールの基地より発信!」

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第五話「開幕戦をリオデジャネイロのパブリックビューイングで見ていたら、予想と違っていて非常に混乱した」

ナタールのホテルに入り、しばし連泊する予定。この期間は基本的に1人なので、荷物の整理、追いついていないロギング(簡易日記)、体調の調整、ブログの更新にあてたい。

ここのお宿は……
16日 チェックイン
21日 チェックアウト

なので、ゆっくりと過ごすことが出来る。気候も非常に良くてハワイのようだ。治安については、他のどの町よりも良さそう。もちろん油断は禁物だが。

ホテルには英語のインフォメーションがあってとても親切。Wi-Fi接続についてのややこしい質問にもグーグル翻訳を使って優しく対応してくれた。

テレビの付け方がわからなくて困っていた時、通りかかった掃除のお姉さんに「TV!フッチボール! わかんなーい!」と言ったら笑顔で番組を合わせてくれたりと、なかなか親切だ。

ありがとう!と言うために女性が使う「オブリガーダ!」と言ってしまって、慌てて「ナウン!オブリガード!」と言い直して、爆笑してみたり。

言葉は通じなくても、ブラジル人は基本的にいい奴なので、なんかとても気持ちよく過ごすことができる。

さっきもミッドウェイショッピングモールで、「ジャパウン!!!」とおじさんが話しかけて来たから、親指をグッと立てて満面の笑みを返した。ちょっとしたコミュニケーションが気持ちいい。

治安は確かに悪いのかもしれないが、命を取られるような犯罪は滅多に発生しないようだし、セキュリティーを高めておけば快適に過ごすことが出来る。

色々ややこしい国だけど、ブラジルにいるのはとても気持ちが良い。

サンパウロからナタールへの航空便

空港であっても基本的にはポルトガル語しか通じないが、エアのチェックインなどは容易にこなすことが出来る。何故なら、ブラジル人は基本的にとても親切なので、言葉がわからなくても何とかして伝えようと工夫してくれるからだ。

そして、こちらが満面の笑みを浮かべて「オブリガード!」というと、あちらも最高のスマイルと共に「ジ ナーダ(どういたしまして)」。

とても気持ちの良い国だが、安心することは出来ない。

サンパウロからナタール行きのエアが何故か1つ手前のレシーフェに着陸した。どういうこっちゃ?と思っていると、何だか様子がおかしい。

近くに座っていた日本人とおぼしき人に話しかけてみた(日本戦が行われるナタールに入るアジア人は日本人である可能性が極めて高い)。英語が堪能なゆうすけ君(何と大学の後輩だった!)から事情を聞くと……

・突然ナタールの空港が使えなくなったらしい。
・軍からの命令なので、どうしようもない。
・我々には責任はない。
・これからどうするのか、我々にもわからない。こんなのは初めてだ。

後で続報が出た。

・アメリカ大統領がナタールに着陸するため、緊急措置が取られたらしい(数時間後には、アメリカvsガーナの試合が組まれていた)。

・ちょっとしたらナタール空港が使えるようになるから待っていればいいらしい。

・アメリカ戦に行くつもりだったアメリカ人はマジへこみ。

アメリカ人達は可愛そうだったけど、ブラジルで直前に移動しようと思うと非常にリスクが高いのも事実。余裕を持って、のんびりまったりしていれば大抵のことは何とかなる。

しかし、分刻みのスケジュールは確実に上手くいかない。それがブラジルなのだ。

ぼくは3時間くらい遅れてホテルにチェックインした。気にしなければどうということもない。

サイン本を作っています

甲府サポのありぃさんの発案で、旅先で出会った人に『サポーターをめぐる冒険』にサインをしてもらっている。

有名人枠は…… オリンダで行われた結婚式で同席したフロムワン社長の岩本さん、ドバイで出会ったタレント(?)の井澤エイミーさん、レシフェの空港で出会った宇都宮徹壱さん、後藤健生大先生など。

後藤大先生にまさかの初対面。これまでに観戦した試合はなんと5000を超えるらしい。ぼくはまだ40試合くらいだから100倍以上の差があるようだ。一生かかってもそんなにいかない気がするけど、楽しみながら観戦していきたい。

そして、この本を書く上で、あるいはブラジルに来る上で甚大なる影響を与えてくれた宇都宮さんにサインをもらえたのはとても嬉しい。

この記事を書いている時、宇都宮さんは…… デモに巻き込まれていた。

馬鹿枠は、○学生(女性)の名前の真下に例のアレを書いて「え、下ネタ?」と言われて慌てて消した「よ○ちん」選手。

あと、レシフェで突然出会った窪咲子さんはFマリノスサポーターで、『サポーターをめぐる冒険』に尋常ではない興味をもって頂いた。

マリノスのチャントをいくつも歌えるぼくに驚いた様子であった。

「世界の果てまで 俺たちは共に」のチャントを、地球の裏側、正真正銘の世界の果てで歌えたのは、何とも幸せな瞬間だった。

現地に来ている人は、試合を満足に観れないし、情報もあまり入らないからワールドカップについて語ってもあんまり盛り上がらない。それよりも、Jリーグの話をした時のほうが、異常なまでの熱量になっていく。

身近なるリーグ、愛するリーグ、世界一可愛い我がクラブ。親ばか的な無条件の愛情と、ワールドカップの頂上決戦は少し違う位相にある。

ちなみに窪さんは、世界中を回ってイケメンを撮影するという、なかなかクレイジーな企画を本にしているらしい。
ぼくもイケメンについてもう少し知る必要があるなと思っていたので、これは是非買いたいところ!!

イベントにゲストとして招くのもいいかもしれないな~ 

そういえばイベントの報告をしていなかった

「はとのす/中村慎太郎 『サポーターをめぐる冒険』出版記念イベント Jリーグ初観戦、そしてブラジルへ!!」

30人収容の会場に22人の方が集まってくれました。収容率は70%以上なので、なかなかのものです。普通は、「大物」を招待したり、「関係者」で座席を埋めたりするらしいのだけど

かなり念入りに準備したのだけど、出だしのアドリブのところでかなりとちってしまった。喋るのはなかなか難しい。動画をみるとあからさまに挙動不審だし……噛み噛みだし。

座って喋ると想像以上に声が出ていなくて、「サ行」の発音が悪いことも発覚! でも最初だからしょうがない! 発声練習を真面目にやらないといけないかもしれないな。

パワーポイントを用意したところからは、司会のふくやんも来てくれたのでかなり楽になった。結構笑いを取れていたようで、これは……才能だろう。いやまぁ、お笑いでどうこう出来るほどのものはないのは確かだが、そもそもお笑いライブじゃないので笑わせる必要がない。

なので、笑わせようと思って組んだわけではないのだが、みんなに楽しんでもらえたなら、それはとても良いことなのだ。

当日の様子は動画配信されているのでこちらからどうぞ(後半は未公開)。

途中から赤い荒波に飲まれて戦闘不能になるぼくの様子まで含めてお楽しみ下さい。赤き彗星の如く現れたゲストの某氏は、特にお願いしたわけでもないのに、ぼくの出版記念イベントと聞いて駆けつけてくれた。

こんなに嬉しいことはない!

http://www.ustream.tv/recorded/48549966

動画の視聴者数が延べ400人であったらしく、今回イベントに使用した「パンディット」史上最高記録らしい。地方から見てくれた人が多かったのかな?

次回のイベントは、7月21日で検討中。アシシさんのイベントと丸かぶりだけど、まぁいいか。規模も来場者層も違うしね。

『サポーターをめぐる冒険』を中心に、Jリーグを中心として、スタジアム観戦の魅力を強く説く、熱いイベントにしようと思う!!!!

「あめんぼあかいなあいうえお!」

セールスの行方は?!

ところで、『サポーターをめぐる冒険』は売れているのだろうか?ブラジルにいるから、全く実感が湧かない。

1万部くらい売れてくれたら、何とかブラジル行きに使った借金が返せるのだが…… とかせこいことを考えると良くない!! 全身全霊を込めて書いた本なのだ。必ず人の心に届くはずだ。

熱き魂は決して孤独にはならない。孤独であったとしても、それは一時的なものに過ぎない。

熱く燃えたぎる魂があり、それを人に伝えようとする情熱があれば、必ず何かが起こるのだ。

・Jサポの反応は上々?
今のところ良い反応しか見ていない。

出版社さんがまとめを作ってくれているので、ご参照頂ければ。

『サポーターをめぐる冒険』を読んだJサポの反応

とりあえず受け入れてもらえてほっとした。みんな一気に読んでしまったようだ。読み進める上での「心情的なつっかえ」になるものをなるだけ排除してあるのでスラスラ読めるようになっていると思う。

いつか「心情的つっかえ」をそのまま表現した作品も書いてみたいが、それはなかなか売れないと思うので、とりあえずはこの路線で行こう。

・作品の構成要素
作品は、15試合を観戦したことをレポートしただけの単純なストーリーであると同時にいくつかの要素を込めている。

「スタジアム観戦のハードルを下げる」
「スタジアムでしか楽しめないものを伝える」
「Jリーグの全体像を理解させる」
「応援することの楽しさを伝える」
「サポーターに対する偏見を解く」

こういった要素を、無理なく組み込むのは正直言ってとても大変だった。しかし、この苦労があったからこそ、この本は「公共性」の高いものに仕上がったと思う。自己満足の作品ではない。

今のところ指摘されていないのは「Jリーグの全体像を理解させる」といく要素かな。薄くではあるけど、リーグ戦からカップ戦、入れ替え戦から歴史まで、Jリーグを楽しむための知識が無理なくつけられる本となっているはず。

うちの母親が「鹿島アントラーズってそんなに優勝してたのねぇ」と呟いていたのを聞いて、ニヤリとした次第。

・書店での販売

アマゾンでは6月17日23時(ブラジル時間)の時点で2000位を切っていて、スポーツ部門だと68位だった。

まぁまぁかしら?

書店での売れ行きの方が何故か好調らしく、新宿の紀伊國屋さんでは、並べるとあっという間に売り切れてしまったらしい。

表紙がレインボーだから目立つのかしら? そういう意味でも素晴らしいデザインだなぁ。なみへいさんありがとうございます!!!

今何部くらい売れているのだろうか? 謎だ……
ともかく今のぼくに出来るのは、先日のコートジボワール戦の記事を書くことと、何とかうまいこと広告を入れることだけだ!

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第七話「現地組の苦悩ー国内便との戦い」

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