東大に11年在籍した後、タクシードライバーになりました

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朝型生活によって、俺の中のリーデンブロック教授が目を覚ます。

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午前8時45分。
渋谷の某カフェでこの記事を書いている。
ラテマキアートを飲みながら。

関係ないけど、ラテマキの入れ方がちょっと手抜きだったので、「これならぼくが作ったほうが美味しいかなぁ」とか思ったら、本当にその通りだった。

スチームする時の空気の取り込み方と、その後の撹拌は職人芸なのである。そのため、作る人によって味がかなり変わってくる。材料は一緒なのだが、舌触りが違うだけでまったく違う飲み物のようになるのだ。

エスプレッソの豆はいいものなので美味しいんだけど、撹拌が全然足りていないから、泡が表層に浮いているだけで、肝心のミルクが普通のホットミルクなんですよ。

たぶんマニュアル上、ああいう作り方にしているんだろうと思う。確かに、味は均一になるし、失敗もしない。手間もかからない。そして、普通のお客さんは違いに気づかない。

ふーむ。


朝から無駄なことを考えて、文章にするだけの時間的、精神的、肉体的な余裕が出来たことを、心を踊らせながら世界に発信したい!!そんな気持ちでブログを書いている。

今日は、朝5時に起床。
じゃがいものスープ、チーズ、納豆、パンを一切れ、オレンジジュース、ホットコーヒーが朝食。

夜のうちにカバンは作ってあるので、そのまま出かける。昨日見つけた「アルキキ」というアプリを試しに使ってみた。これはニュースを読み上げてくれるアプリで、移動中に聞くことが出来る。駅まで行く時間にちょうどいいかなと思い導入した。

電車の中では本を読む。「横浜駅SF」を読み終えたので、ずっと読みたかった「SLEEP」を読み始める。科学的な知見に基づいて、効率的で効果的な睡眠について検討している本。

この本を読んで、色々変えていくことで、朝5時に起きても眠くないという状態が作れるようになってきた。森重も何かの番組で言っていたけど、夜はスマホを触らないでさっさと寝るに限るのである。

横浜駅SFはとにかく設定が面白い本。
文章力とか、キャラクター立ちとか、人間ドラマとかを求めてはいけない。とにかく設定を楽しむための本。設定だけで笑えるし、横浜駅と九州の沿岸警備隊がバトルするところなんて大爆笑ものである。
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改築工事を繰り返す“横浜駅”が、ついに自己増殖を開始。

それから数百年―JR北日本・JR福岡2社が独自技術で防衛戦を続けるものの、日本は本州の99%が横浜駅化した。

脳に埋め込まれたSuikaで人間が管理されるエキナカ社会。

その外側で暮らす非Suika住民のヒロトは、駅への反逆で追放された男から『18きっぷ』と、ある使命を託された。

はたして、横浜駅には何があるのか。人類の未来を懸けた、横浜駅構内5日間400キロの旅がはじまる―。

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SLEEPも良い本なので睡眠を改善したい方にはとてもお勧め。
この手の本は大体同じようなことが書いてあるのだけど、この本は、個人の体質の差があることを踏まえて、科学的知見にもとづいて書いてあるので応用しやすい。

摂取したカフェインの半減期が5〜8時間というのが衝撃であった。コーヒー一杯にカフェインが100 mgだとして、5〜8時間経過した後にも50 mg体内に残っている。10〜16時間後にも25 mg残っていることになる。

ということは、人によっては、朝食後に飲んだカフェインが翌朝にも残っているかもしれないのだ(睡眠時は排出率高まりそうだけど)。

半減期は体質によるそうだが、仮に6時間としよう。
夕食を午後7時にとって、食後のコーヒーを2杯飲んだとする。

その場合は、深夜1時になってもコーヒー1杯分のカフェインが残っていることになる。結果、寝付きは悪くなり、睡眠時間も自然と短くなるのだそうだ。

書籍の中では、カフェインの門限は14時というラインが引かれていたのだが、ぼくの場合は午前に限定することにしようかな。

書店員をしていると、「読むべき良い本」についての感覚が非常に鋭敏になる。この感覚は磨き続けていきたい。


あ、そうそう。電車の中は読書にあてて、それからジムで運動をする。

最近のジムは無闇矢鱈に「食事アドバイス」を勧めてくる。ライザップの影響だろうか。筋膜リリースをお勧めされたんだけど、別の筋で聞いたら個人で行うのはなかなか難しい技術なんだそうな。最近のはやりだからちょっと調べてみようかな。

そして、ジムのあとにカフェでラテマキアートを飲みながらブログを書いている。本当はこの時間を原稿など個人の創作活動にあてたいのだが、たまにはこういうのもいいかな。

ブログもノルマなどを作ってもう少しちゃんとやってもいいんだけど、どうしたものか。ブログで達成したいことが特にないのである。

アルファブロガーから見てもブログ飯は絶対無理 : 人類応援ブログ

この記事、数年前にブログがバズったときにぼくが考えたことと、方向的には非常に近い。ブロガーは「Googleの零細下請け」なのである。

ブログで稼ぐのではなく、ブログで何かを表現したいとか、他の目的があるならば大いに役立つツールだと思うのだけど、アフィリエイトで稼ぐとか、稼いでいることを人に見せびらかすというのはぼくの好むところではない(そうしている人が嫌いというわけでもないが)。

では、ぼくにとってブログとは何なのかというとちょっと結論が出ないところがある。


朝型生活の敵は、23時までの遅番かなと思っている。
これをどうやって乗り越えるかが、今後を大きく左右するだろう。

0時過ぎに帰宅して、寝る準備をして強引に5時に起きて運動をし、ネカフェでしっかり昼寝をするパターンがいいか。

あるいは、そのときだけ生活リズムを崩して、8時くらいまで寝るべきか。

ジムに行くのも、本を読むのも、ネカフェで昼寝をするのもお金がかかる。今の仕事と育児にかかるお金を考えると、この生活は維持できないだろう。とはいえ、この生活をしていれば生産性も高まるので、今は耐え時なんだろうと思う。


どうして原稿が書けなかったのか。

それは、育児や環境のせいではなく、「自分自身が原稿を出したくないと思っていたから」だ。というのが、最近読んだアドラー心理学をテーマにした本から得た気づきだ。

本を出すと、臭気が漂う。
単に本を出版しただけなのに自分が立派な人間になったかのような錯覚をしてしまう。
また、本を出したことによって、周囲からのコメントも増えるので、それがストレスになる。嬉しいことであってもストレスなのである。

面倒事を避けるには、新しいアクションを起こさずに、現状のまま時間が過ぎていくほうがいい。

原稿は書きたいし、本も出版したいと望んでいながら、心の奥底で「このまま原稿を進めたくない」という心理があり、「原稿が進まない理由」を自分から積極的に探していたという解釈が出来るのだそうだ。

原稿が書きたいなら、書けば良いのだ。
本が出版したければ出版すればいいのだ。
しかし、知らず知らずにストレスから逃げていた。

文章が下手なことがバレたくない。中身が空っぽな人間だと思われたくない。つまらない人間だと思われなたくない。そういう思いが、実はあったのかもしれない。いや、あっただろう。

ぼくは原稿を書きたくなかったのだ。

アドラーの心理学においては、「自分を変える」ことによってしか世界は変わらないと考えているようだ。

だから、ぼくはここを変えればいい。

俺は原稿が書くぞーー!!!

その結果、朝型生活や、朝の運動などを生活に組み込むことにした。原稿を書くのはとてもつらいことだ。何が辛いのかというと、頭を使うし、根気が必要な上、ぼくの場合は、感情をコントロールして文章に反映させるという工程も必要なのだ。

ここのところずっとブログに書いてきたような、何も考えていないサラサラした文章ならストレスなく書くことが出来る。しかし、それは、文章とは言えない。文章とはさまざまなものを練り込んでこそ文章なのである。

この先いかなる困難があろうとも、必ずやり通す。
表現したいことはすべて表現し尽くす。

表現は、仕事ではない。
それは生きることそのものだ。

表現は、負の感情の爆発ではないのだ。
生きようとする気持ちが形を変えたものだ。

だからこそ人には伝わるし、伝える価値がある。

ここ数年、ずっと、こんな気持にはなっていなかった。しかし逃げずにへばりついていたことで、ある種の境地にたどり着けたのかもしれない。

誰がなんと言おうと周りは気にしない。
自分を信じていれば勝利はついてくる。

「地底旅行」の中で、リーデンブロック教授はこう叫ぶ。

地底奥深く、食料が尽き、溶岩に囲まれ、今にも命が消えようとしている時に。

「意志を持った人間であれば、心臓が動いている限り、肉が動いている限り、絶望に陥ることなどわしは認めん!」

今日はこれから雑務をこなし、だいぶ前に書いた腐りかけの原稿に喝をいれ、命を吹き込み直す。

それから21時まで勤務である。


最後に。
ベストセラーすぎて紹介するのが少し恥ずかしいんだけど、とても参考になったのでこの本はお勧めしておきたい。対人関係にストレスを感じている人や、「トラウマ」のせいで今がうまくいかないと考えてしまう人にはとてもお勧め。

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