Catch up with somethiing!!
何かに追いつけ!!
そうそう、大学受験のとき、劣等生だったぼくは「Catch up 英文法」という参考書から始めたのだ。
英文法の勉強が遅れている人向けの参考書だ。
(ちなみに英文法に関してはForestという書籍を熟読して、構文を暗記していくのが一番有効だという結論に至った。結果、帰国子女やアメリカ人よりも英文法に詳しくなるという謎の境地に到達した)
とまぁ、冒頭から何の話だかわからなくなってしまったが、自由な文章というのはそういうものだから、これでいいのだ。
不自由な文章を、要求された水準でしっかりと仕上げるのがプロのライターの仕事だ。ライター業は実に不自由なのである。
一方で、高貴な嗜みとしての文章では、自由なテーマを、自由な型で、好き勝手に語り尽くせる。だから圧倒的に楽しい。
この境地に至るのには本当に時間がかかった。ただ苦しいだけの執筆生活が2年も続いた。
不自由な文章を、自由な境地で仕上げる。
その結果、字数が多すぎたり、型が外れていたり、想定外のテーマが現れたりする。
そうなった場合には、編集者に一度投げて意見を仰ぐようにする。そうすると、字数を削るべきなのか、あるいはレイアウトを改定して字数を増やすのか、あちら側で判断してもらえる。
文章もチームなのだ。チームを制約と考えて、不自由に、窮屈にしていた自分が馬鹿らしくなってくる。
物書きは自由なのだ。どんなことだって書くことができる。どんな方法で書いてもいい。
そして、自分で良し悪しを判断する必要すらない。チームで前に進めばいいだけなのだ。
自由すぎて「Catch up」の趣旨を書けなくなった。こうなると構成の失敗なので、後々直さないといけないのだが、ブログだからいいとしよう。
本当は、「追いつくために走る」という状態が一番力が出るというようなことが書きたかった。
けどなんかどうでもよくなってきたのでいいとしよう。
しかし、これだけだと内容がないので、何かしら面白い話をしないといけないな。流石に。
渋谷の書店カフェの店頭に立っているといろいろな人に会う。
今日は複業研究家の方と、Newspicksに連載をしていて、それをまとめて書籍にした方に出会った。こういうのは直感でわかるのだが、後々まで繋がりそうな縁が出来た日だった。
どの程度まで深くなるかは正直分からない。ただ、出会った瞬間に切れているような縁とは違うなと感じた次第だ。
このブログの冒頭に書いてある「夢は恥ではない」という言葉は、もともと40歳になってもKOの山を築いたヘビー級ボクシングチャンピオン、ジョージ・フォアマンの言葉「老いは恥ではない」をモジッたものだ(もっともこれは、漫画はじめの一歩からの引用なので、実際に言ったかどうかは確認していない)。
「老い」を日々感じるようになっている。息子が4歳になった。ということは、ぼくも4つじじいになったのだ。
それはネガティブなことだと感じることもある。恐らくずっとあるだろう。でも、今の段階では年を取ってよかったなと思うことのほうが多い。
多くの人に出会ってきた。多くの人と語り合ってきた。
特にここ数年は、全国各地で知らないおじさんとよく飲んだものだ。
なんというか、おじさんたちと腰を据えて飲むと、人間と人生が見えてくるようになるという実感がある。
最高の勉強をさせてもらってきた気がする。ぼくがJリーグやサポーターに興味を持ち、文章にしていく中で得たのは、おじさんの友達(お姉さまももちろんいますよ)と、複雑な統合体としての人生観であるように想う。
複雑な統合体というのはどういうことかというと……。
例えばこんなおじさん。
大分で、大分のJ3降格が決まった日に、大分駅の飲み屋で、ヤケクソの酒を飲みながら、「まぁ落ちると思ってたしね、うちはほんとどうしようもないから」という顔をしつつ、大阪に務めているときに学んだという最低最悪のシモネタ芸を披露してくれた。
今度大分にいったときは、このシモネタおじさんと釣りに行く約束をした。
この経験によってぼくが何を得たのかはよくわからない。
しかし、これは若いときの自分には出せなかった味だなぁと感じた。
そういった味を噛みしめるたびに、人間に対する愛が深まっていく。
文学とは、人間を表現したものである。しかし、その人間をどう解釈するかによって文学の深みは変わってくる。
ぼくの文学は人間愛の先にあるものにしたいなと漠然と考えている。
まだノンフィクションを書き続けるべきであろうが、いずれはフィクションも書く。
ただ、なんというか。もっと深く人と接すれば、もっと愛が深まりそうな気がしている。
ほんとにどうしようもないやつってのも世の中にいるが、孔子がいうに3人に1人は師にするに値する人に出会えるらしい。
というわけで体調が戻ったら、人間愛を深める修行としての飲み会を再開したい……。のだが、しばらくは金欠よのぉ。2児の父と胸を張れるほど、収入ベースでの人生のステージが進んでいかない。
でもまぁ、いい本を書いて、それが売れたら一発逆転さ。
一発逆転がある状態で歩をすすめるのは、心から自分好みの人生なのである。
というわけで、今回は論理構造がグチャグチャなまま投稿する。