どうにもこうにも眠れない夜というのはあるわけですが、そういう時はどうすればよいのか。
最近読んだ本によると、「いつか眠くなるから諦めて起きていたら?」だそうです。
人間はずっと起きていようと思っても起きていられるものではないのだそうです。
脳生理学者(でいいのかな?)で京都大学名誉教授の久保田競さんというが書かれた本に書かれていたのですが、この本は非常に説得力がある本でした。
私も一度学者を志したもののはしくれなので、怪しげなメソッド本を読むと首をかしげてしまうことが多々あります。
何らかのアイディアに対して、検証過程が不足していたり、全くなかったりすることがよくよくあります。
この書籍では様々な研究成果を引用しながら進んで行くので非常に安心して読めます。
例えば1日7時間の睡眠を進めている章では、以下のような研究例を報告しています。
「1日9時間以上の睡眠では心臓血管系の病気(心筋梗塞、狭心症、高血圧など)と脳卒中のリスクは1.5倍に増えた」
この論文については、「信憑性が高い」と書いてありました。
「最もリスクが高いのは60歳以下で睡眠時間が5時間以下だった成人で、7時間睡眠に比べてそのリスクが3倍以上になる」
この研究成果については「ショッキング」と書いてありました。
これらの研究成果を踏まえて、7時間睡眠を提案しています。
専門的な領域に踏み込みながらも、非常にこなれた読みやすい表現で記述されているのが特徴です。
正しい睡眠についての提案を書いた実用書であり、脳と睡眠の関係について一般向けにレビューした研究紹介の書であると同時に、
「研究成果ってこうやって発表すれば一般の人にも伝わる」という最高の見本の一つだと思います。
よくある実用書風ですが、著者が超一流の学者という意味では異色の本と言えるかもしれません。
本棚の「殿堂入り」の列に加えました。
あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法―脳科学の最高権威がはじめて明かす
と、ここまで書いても眠くならないので、久保田先生のアドバイス通り眠くなるまで放置してブログでも書こうと思います。
・研究世界の強烈な逆風
研究業務は停止しましたが、残務処理が残っています。
でも、これは、どうしようもなく消耗が激しい作業です。
針のむしろに猛烈な逆風が吹いてくるような気分です。
もう彼是2年近く逆風に悩まされていますが、最近の強風は半端じゃないです。
そのせいで眠れなくなり、今に至ると……
研究のことを一回も考えなかった日はよく眠れるので、凶悪な破壊力があると言っていいでしょう。
早く終わらせることも大切ですが、誰にどれだけ非難されようが、自分のペースでゆっくり進んで行くことも大切だと思っています。
理解が得られるとは思えませんし、強く怒っている人もいると思います。
けど、中にはこれはこれとして今後の人生でも付き合ってくれる人もいるのではないかと思っています。
利害関係がなくなっても交流してくれる人が両手では数え切れないくらい残りそうなので、
そういう意味では私の研究生活は大成功です。
・ブログのデザイン
今トップにのっけている写真が、ちょっと暗いという指摘を、とある信頼できる筋から頂いたので変更しようと思います。
ぼくの中では「鳩ノ巣渓谷」ってこんなイメージだったりします。
人里からそう遠く離れてはいないのに、森は深く、霧が出ている雰囲気です。
10年近く使っている「はとのす」の名称は、私=鳩の頭の中という意味と、その頭の中が薄ぼんやりしていて人里からも離れている感覚を表現しています。
そういえば今まで一度も説明したことはありませんでした。
だから、画像はイメージにはぴったり合うのですが、確かにこの画像はちょっと怖いですね。
あの小屋から何か怖いものが出てきそうです。デ・キリコの絵みたいです。
GS美神だったか、アウターゾーンだったかで、こういうところから怖いのが出てくる話があったような……記憶があいまいです。
・アフィリエイト
ブログにアフィリエイトをつけてみました。
このブログの運営費くらいは自分で稼いでくれることを祈っています。
この投稿は、Amazonのリンクだらけなので回し者のようになっています。
本文中のものについては、画像が使えて便利なためにいれていますが、広告として機能しています。
右側にあるものは純然たる広告です。
Amazonアフィリエイトの場合、クリックしただけでは私に収入は入りません。
クリックした上でそのページから購入した場合に何%かを広告費としてもらえる仕組みになっています。
だから、1000円の本が売れたらン10円です。
このブログの運営費が月に1000円程度だったと思います。
そこまで稼いでくれるようになる日は来るのでしょうか。
・お仕事関係
フリーランスで仕事をするので、まずは税金について調べています。税務署怖いですね。どの本でも恐怖と共に語られています。
今のところこの本が一番わかりやすいです。漫画入りだし、タイトルがキャッチーなのもいいですね。
キャバクラ代を経費として計上するのは……よく考えると接待費として使えるのかもしれませんね。
ともかく、これからはレシートコレクターになりそうです。
最も一年目は、大した年収にはならないと思いますが。
今の仕事は研究世界で学んだスキルを活かせる部分も大きいです。
例えば、最近やった仕事では、とある学術資料を複数読解するという行程が含まれているものがありました。
専門分野とはだいぶ違うものでしたが、科学論文であれば、大抵のものは読み解ける自信はあります。
もちろん、専門の学者と比べると速度も質も落ちるのは仕方がないことですが、そこまでの精度は要求されません。
これは、高い技術を要求される「ワリの良い仕事」に分類されるそうですが、
理系の大学院にいた人なら楽勝にできることです。
もっとも、読解だけではなくて2000字以上の文章を書くという作業があって、こっちはなかなか難しいです。
他にも軌道に乗った仕事では、英語翻訳・作文関係があります。
ぼくは英作文があまり得意ではありませんが、やってみれば何とかなるものです。
まだ投稿はしていないものの英語で論文を一報とはいえ書いたわけで、自信を持つべきですね。
英語で一冊本が書けるというレベルにまで、英語力を高めていきたいと思っています。
なんて言っていたら、「英語力というけど、それは一体何を示しているの?」と今読んでいる本に書いてありました。
この本もタイトルが秀逸ですね。うっかり買ってしまいました。
まだ読了はしていませんが、趣旨としては「翻訳に必要なのは、日本語力や論理力、犯罪捜査にも似た推理力」ということを言っているようです。
そういった抽象的なお話から、検索因子をうまく使って慣用表現を見つける方法など具体的で実践的な話も数多く載っています。
翻訳で月に150万円稼いでいるそうなのですが、凄すぎますね。
これは、翻訳速度が速い上に、単価が高くないと不可能でしょう。
著者の水野さんの、翻訳速度とその質が長年にわたって評価されてきた結果といえるかもしれません。
・お仕事関係2 スポーツ系
サッカーとバスケについて書いていく仕事をしようと思っています。
そして、いつか「サッカーとバスケのどちらが面白いのか」というテーマで書籍を書くことを夢見ています。
今すぐにでも書ける内容ではありますが、より面白くするためには、両方のスポーツをもっとよく知ることが重要だと思っています。
バスケもサッカーも勉強が足りません。
バスケについては、長年プレイしてきた上に、NBAも観戦してきたので自信はありますが、
「戦術」などについては全くの無知です。バスケの「戦術」は非常に高度で専門的で繊細なので、
観ていてもなかなかわかりません。
サッカーについてはここ1年のにわかファンなので、まだどうこうできるレベルではありません。
もっとたくさんの書籍を読んで、たくさんの試合を観て、できればスタジアムにも出向いていくことで、
全身でサッカーを味わっていきたいと思います。
あ、もちろん、現役プレイヤーとしても頑張ります。
先日講演会を開催されていた戦術ライターとも呼ばれることがある西部謙司さんが、サッカーライティングの講座を開催することがわかったので、早速申し込みました。
第1回 | 西部謙司流サッカー観戦術 ~ヨーロッパ編 アスレチック・ビルバオ~ | 5月9日(木)19:00~21:00 |
第2回 | 西部謙司流サッカー観戦術 ~国内編~ | 5月16日(木)19:00~21:00 |
第3回 | 西部謙司流サッカー観戦術 ~個人技術編~ | 5月23日(木)19:00~21:00 |
第4回 | 見たものを正しく文章で伝える書き方 | 5月30日(木)19:00~21:00 |
第5回 | 自分の意見をわかりやすく伝える文章の書き方 | 6月6日(木)19:00~21:00 |
内容はこんな感じで、お値段は早割で申し込んだので1万8千円です。
西部さんの著書は、6,7冊は持っていると思います。ファンと言っても良いでしょう!
なので、この講座のお値段は非常に安く感じます。
お話が大変面白いことも講演会で体感しましたので、講座に出席するのが今から楽しみです。
http://www.soccer-j-ac.jp/archives/3290
先日の講演会で購入した書籍にもまだ手をつけられていないのに、また新しい本を発売されるそうです。
すごいペースですね。
この本では、日本代表の遠藤の「眼」の特殊性について論じられているそうです。
これは必読書といえそうですが、読むのはしばらく先になりそうです。
ご本人のツイッターに「本が消化しきれません!」と呟いたところ、
「眼・術・戦 は賞味期限が長い本なのでごゆっくりどうぞ、との返答を頂いたので……
後回しです。
ところで、この講座の運営母体は「サッカージャーナリスト養成講座」が運営しています。
その母体は、SOCCER KINGなどを出版する企業のようです。
こういった講座が存在すること自体が、サッカーライターで飯を食っていくことの難しさと競争力の高さを表現しているようにも思えます。
でもまぁ、研究者の地獄のような就職状況に比べれば……
いやいや、一番大事なのは、私の心が本当に求めているものが何なのか、です。
競争率も難易度も関係ありません。
心から楽しむことができれば、どんなものでも突破できるはず!!!!
ようやくちょっと眠くなってきた。