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森喜朗元首相の発言は客観的だから苛立つのかもね

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「森喜朗元首相は、なぜスポーツ界でそんなにエラいのか?」

ちょっと目を引くタイトルだった。確かに何度も何度も思ってきたことだ。なんでこのおっさんが?!

マイナスも大きいけどプラスはもっと大きいらしい

元記事によると、「スポーツに熱意がある」「集金力が高い」「外交能力が高い」がストロングポイントらしい。失言が多いというマイナスよりも、この3つがあることが大きいとのことだった。

「集金力」
政治家としての森さんは、基本的には裏方の人だ。根回しの人と言われることもある。要するに、裏で利害関係を調整するのが得意なのであって、スポークスマン的に演説するようなタイプではないのだ。

そして裏で調整するってのはお金をあっちこっちから工面して、適切なところに回していく仕事も含まれるのだろう。

国家レベルのお金の動きに比較すれば、スポーツ関係のそれははるかに規模が小さいので、森さんからすると「楽勝」なのかもしれない。

「外交力」
元記事にも書いてあるが、元首相の肩書きは無敵だと思う。相手としても「凄い人が来た」という印象を持つことだろう。

そして、押しの強さはありそうだ。森さんというと空気が読めない人という印象はあるが、海外での交渉ごとでは相手の顔色を伺う前に自分の言いたいことを押し通す図太さが大切なのだろう。

森さんのスポーツ観は客観的?

最後の「スポーツに熱意がある」について。

言われればそうかもしれない。スポーツに関心は高いのだろう。ただし、「応援力」は低いのだ。ガンバレ、ガンバレ、ニッポン、ガンバレ!という態度はある意味では主観的だ。

我々は主観的にスポーツを見ているのだ。浅田真央を悪く言うのは許されないという風潮はあるし、応援していないとKY的になってしまうという世論もある。

これはある意味では、浅田真央が「神」的な存在になっているということを示している。日本を背負って、日本人としての精神を表現するために、僕たちの代わりに頑張ってくれていることに対して、拝みたいような気持ちになっている。

実際にぼくもそのくちで、テレビで真央ちゃんを観ると「ありがたいものをみた」ような気持ちになった。涙無しには見ていられない。失敗しても、成功しても、心がグラグラと動かされてしまう。

やっぱり子供の頃から観てきているし、頑張って頑張って頑張ってきたのを知っているし、なんというか……ここには書きたくないが裏でも大変だったみたいなのも知ってるしね。

だから、ぼくは真央ちゃんが転んだとしても、それをいちいち言う気にはならない。だって、本当に頑張っているからだ。この気持ちに客観性はない。真央ちゃんを応援したいという気持ち以外は何も根拠がない。

一方で、大炎上した「あの子は大事なときに必ず転ぶ」という発言なのだが、浅田真央を特別な存在と考えずに、ただの1選手として客観的に分析しているのだろう(その分析が正しいかどうかは知らない)。

スポーツファンは主観的にスポーツを観なければいけないという法はない。サッカーに喩えるなら、ゴール裏から大声で応援するのもサッカーファンだし、自宅で戦術などに文句を付けながらテレビを観るのもサッカーファンだ。

空気が読めないのは間違いない

もー お父さん! そういうこと言うのやめてよ!! 恥ずかしいから!

なんて言われてしまいそうなデリカシーのないおっさんである森首相。失言してしまうのは要するに、相手がどう受け取るかをあんまり考えないからなんだろうと思う。

(実際に娘と孫から怒られたらしいけど)

客観的な分析というのは、主観的に観ている人からすると苛立つものなのだろう。客観的な分析の精度が高いかどうかはここでは問題ではない。

こっちが一生懸命応援してるのに水を差すようなことを言われると苛立つということが問題なのだ。

男ってのはついつい、冷静に分析的にみてしまうものなんだけど、長いこと生きているというべきタイミングというのがわかるものだ。それがわからないから、空気が読めないおっさんという扱いになり炎上していく。

大切なのはこれだ。

ディズニーランドにデートに来た時に、「着ぐるみの下はおっさんが入ってるはずなんだよね。雇用条件、労働条件を考えるとさ。体力的にはかなり厳しいから女性も少ないと思うよ。」みたいなことを言わないことだ。

「夢の国!! 楽しいね!!!」のような発言しか言わないことだ。

といっても森さんにそんなことを言われるのも気持ちが悪いので困ったものだ。だってあのおっさんが、「真央ちゃん頑張って!見守ってるからね!!」とか言ったらちょっと怖い。

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