色々あったものだ。
開幕週の出来事について、この「はとのーと」にメモ書きをした後、ヤフーに掲載されるなどして突然てんやわんやの騒ぎになった。
しかし、それは可愛いものだった。可愛いものだから気軽に書けたのだ。
今週の頭に発覚した事案は、ちょっと手が付けられない状態になった。
普段はサッカー村、サッカークラスタ、つまり、普段サッカーの話を頻繁にしている人達の中では収まらずに、日本中へと拡散していった。いや、それどころじゃなくて世界中に拡散したかもしれない。
某関東のチームの件については、ミニマムで500万人(ヤフートップの平均閲覧数)、マックスでは1000~2000万人程度の人が知ることになったと想像している。そのうちJリーグに対して好意的な人は100万人もいるだろうか? しかし、それはまだ良かった。
今回のこれは、日本中の多くの人が知ることになった。
ワイドショーのネタにまでなっていたようだから、「知らない人はいない」というレベルの話題になってしまった。
結果として、「Jリーグの観戦は怖い」「サポーターは過激で危ない」というイメージだけが植え付けられることになったと推測することができる。大変な騒ぎだ。
この件について、途中で何度か見解を示そうと思ったのだが、新しい情報が出る度に考えが変わるのでうまく整理できなかった。発言した人をみると、長年サッカーを見ている人(長年のサポーターやサッカーファン)や、人種差別問題に詳しい人だけだったのではないだろうか。
至る所で色んなものが燃えていた。炎上祭りだ。発言した人は、対立する意見を持つ人にすごい勢いで噛みつかれていく。どうみても八つ当たりのようなものもあった。
普段は光が当たらず、非難もされずにきたサポーターの深い部分に光が当てられ非好意的な解釈をされることで発狂状態になっていたという見方もできる。「あんなところ」にある横断幕にスポットライトがあたることは、レアケースであろうと思う。
だから、「光を当てた人の命を狙う」ような行為すら想定されるらしい。もし、未遂でもそんなことがあったら、本当の意味で終わってしまう。
ぼくも色々あって、心穏やかには過ごせない日々だった。本当にしんどいし、疲れる日々だった。
今はJリーグやサポーターのアンチになるつもりはないが、「初観戦する前の状態」、つまりまだJリーグにいっていなかったら、Jリーグの心象は最悪のものになっただろう。多くの人は普通の人だと知っているから怖くはないが、それを知らなかったらみんな同じように見えただろうと思うから。
ともかく、これは非常に根深い問題なのでまだ答えが出せないというのがぼくの結論だ。
最初は、アンチレイシズムの空気を各チームのサポーターで作るのもいいかと思ったのだが、どうやらそれも違う。アンチレイシズムの意見というのも、「レイシズムvsアンチレイシズム」という思想的な対立のど真ん中に踏み込んでいくことになりかねない。
だから何も言わないほうがいいのかもしれない。しかし、それでいいのかという疑問もある。「挽回したほうがいいんじゃないか?」という疑念が頭を過ぎる。それでも、ベストは何もしないことなんだろう。
Jリーグが本質的に悪いものとは思わないので普通にしていれば、大丈夫だと思うのだ。
昨日会った友人が「某チームは本当に怖いところなんだね。ブログに書いてたけどよくそんなところ行ったね。」と言っていた。
今回の一連のニュースをみて恐ろしいイメージがついてしまったらしい。
だからぼくは、彼らがやっている応援を見せてあげることにした。
100を語るより話が早いと思ったのだ。
この曲は、試合の一番大事な局面で歌う曲、一番気合いの入る曲なんだよと言いつつ、とあるチャントを歌って見せた。
その美しくも優しい穏やかなメロディーを聴くと、「全く印象が変わった。もっと攻撃的で怖い感じかと思ってた。」と言っていた。
ちゃんとわかってると全然怖いものじゃないんだけどね…… それだけに今回の件はとても悔しいところではある。
問題の解決はぼくにはできないかもしれない。
でも、Jリーグが本来持っている良い部分をちゃんと表現することならできるかもしれない。
それと同時に、先日フットサルで出会った某黄色系チームのサポーターから「悪いところも踏まえた上でいいところも書いて欲しい。そして、悪いことがしたくなる気持ちだけはわかって欲しい」と熱烈に訴えられた。
確かにそれは大切なことかもしれない。
表面的な、良い部分だけ飾り付けても、それは「ステマ的」な「ウソ」になってしまう。
ぼくが今考えている良い部分、悪い部分をしっかりと整理して発信することが大切だし、意見の違う人はそれにしっかり反論してくれたらいい。
と、事実関係を書かずにうすらぼんやりとさせてもだいぶ重い内容になってしまった。
今は何を書いてもよく燃える時期なので、この記事も景気よく燃えていくのかもしれない。
他人に噛みつけば物事が良くなると思っている人もいるが、丁寧な言葉を使って訴えを起こして、少しずつ流れを作っていく人もいる(そんな人が一躍有名になってますね)。
ぼくが今日の段階で言いたいのは2つ。
縁あって、ぼくは赤いチーム贔屓の人間だ。サポーターか地元民以外ではトップクラスではないかと密かに自負している。そしてその気持ちは今回のことがあった後でも変わらない。挫けずに頑張って欲しい。ちょっと時間はかかるかもしれないけど、信頼を取り戻して欲しい。
ゴール裏は排他的ではなかったのだ。排他的だったらなぜぼくは2回も行くことができたのだ。応援することしか出来ないが、強く応援したい。
もう1つ。
今日はサッカーを楽しもう。
色々ややこしいこともあるし、外野の人はJリーグクラスタを監視しているとすら言える状況だ。
それを踏まえて今日はJリーグを楽しんでしまおう。ポジティブな書き込みを増やしていこう。
見られているからこそ、良いことを発信していくことは大切なのだ。
ある意味では、近年で最もJリーグが注目されている週末なのだ。
良い部分を発信するチャンスと捉えることもできる。
スタジアムグルメ、スタジアムの概観、イケメン選手、心温まるエピソード、そういったものがあったらSNSなどを通じて発信していくといいと思う。アンチレイシズムを訴えるよりそっちのほうがずっといいんじゃないだろうか。
何より、発信する人も楽しめるしね。
というわけでぼくは今日、三ツ沢で横浜F・マリノスvs徳島ヴォルテスを見てきます。J1新入社員の徳島くんには厳しい相手かもしれないけど、健闘してくれることを期待している。
世界の果てまで 俺たちは共に さぁいこうぜ Jリーグ!
ということで、今日は目一杯楽しむ。
俊輔をみて涎を垂らして、返ったら東京の試合を観るのだ!!!
神戸にはいけなかったけど、武藤きゅん頑張れよ!!!!!