「とりさがし“遠足”」2013年9月22日 葛西臨海公園探鳥会 


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地元葛西の公園で開催されている探鳥会に参加してきた。正式名称はちょっと長めでこんな感じ。

9月22日(日)月例葛西臨海公園+Young探鳥会【2020年東京オリンピックカヌー競技場建設問題を知ってみよう!】(日本野鳥の会東京主催)【転送歓迎!】

朝から晩まで(鳥見から酒盛りまで)どっぷり楽しめるYoung探鳥会と、葛西臨海公園の定例探鳥会の合同開催ということらしい。といっても、参加者の方は何も考えずに人の群れについていって鳥を探せばいい。

今回の探鳥会の特徴を挙げると以下のようになった。

【トリサガシ】
・秋の渡り鳥(小鳥)が見つかればラッキー
・ギリギリ残っているシギチを探す

【オリンピック】
・東京オリンピックで公園の西半分の緑地が失われる問題の確認
・テレビ局の取材

オリンピック問題が関心を呼んだのか普段より人が多かった。多すぎるくらい多かった。なんと100人を超えていたらしい。

(カメラを忘れたので今回の写真はこれだけ)

そして、驚いたことに某局の取材班が3,4人で来ていた。東京オリンピックの競技場の問題は高い関心を生んでいるようだ。

しかし、取材班の様子を観察していたのだが、競技場の予定地となる場所で、当該の問題について説明がなされている時に限って撮影をしていなかった。

また、最後にセレモニーホールのような場所を使って説明会を行った時にも撮影をしていなかった。ぼくには取材の段取りというものはよくわからないのだが、あそこを撮らないでどこを撮るのだろうかと不思議に感じた。

後で聞いてみると、取材班の欲しい「絵」がうまく伝わっていなかったためすれ違いがあったようだ。これは残念なことである反面、某局(褒める文脈だからいいや、NHKです)の取材方法が実に誠実だということに感心した。

テレビの取材というと、「こういう内容を話して下さい」と一方的な通知がなされて、それに沿ったスピーチをするだけというのが定番だと聞いていた。しかし、今回に関しては、取材班が現場に出向き、一日中、自分の足と頭を捻って今回の問題の姿について考え続けていたようだ。

こういった対応をしている限り、テレビ的に「美味しい絵」が撮れないこともあるだろうと思った。しかし、「美味しい絵」から逆算して、最短ルートで“いいとこどり”をする方法よりも余程誠実と感じた。

閑話休題。

この記事では、カヌー競技場関係の問題ではなく、探鳥会のことにフォーカスしたいと思っている。なので、オリンピックについてはこのへんで。

さて、肝心の探鳥会はというと……

序盤は公園西側が中心。
シジュウカラやカワラヒワやメジロなどの一年中見つけられる種が中心だった。人数が多かったため、若干ケイオスティックで、遠足の時の「ゾロゾロ感」を思い出した。そういえば遠足の時も100人くらいで歩いたものだ。

そう考えると、鳥はあまり見つからなかったけど何やら楽しくなってくるものだ。

序盤はカヌー競技場の予定地を歩くことになったため、その手の説明も多かった。改めて聞いてみると、ここの自然を崩すのは本当に馬鹿げていると感じる。

西側でツツドリやセンダイムシクイを見た人がいたらしいけど、100人中95人は見つけられなかったに違いない。

お昼前に西なぎさへ。
人出が多く、これはちょっと期待できないかなと考えていたのだが、早速大物参上!!

西なぎさ内で、30 m程度の距離に人がいるにも関わらず、ホウロクシギが採餌をしていた。ホウロクシギを見つけた!という声につられて双眼鏡を覗き込んだ。

しかし、このホウロクさんがなかなかの難物で、どこにいるのやらさっぱりわからない。何度探しても見つからない。気付くと一群の中でホウロクが見つけられていないのはぼくだけだった。うーん、どこにいるのやら……

困って隣にいた「鳥・虫マニア」の青年に聞いてみると、その人も見つけられていなかった。なかなか厄介なホウロクシギだ。

聞いてみるととあるポイントを中心に動き回っていて、タイミングによって見えたり見えなかったりしているらしい。根気よく探しているとついに発見した。

杭が何本も立っている後ろをチョロチョロしていた。シギというのは地味な色合いをしているし、水に濡れた岩が光を乱反射するのに紛れてしまって、なかなか見つけづらい。

この見つけづらさこそが、彼らの防衛戦略なんだろうと実感できるという点では大変素晴らしかった。もっとも、隣の年配の方々が次々と見つけて歓声を上げる中で、目を皿のようにして探し続けなければいけなかったのはちょこっと辛かった。

しかし、サービス精神の悪いやつめ!とホウロクシギに毒づいてしまったことをお詫びしなければいけない。

このホウロクシギと恐らく同じ個体だと思われるのだが、後で非常に近い距離に現れてゆっくり観察させてくれたからだ。なんだ実はいい奴だったのか。

その後は東なぎさの鳥を観察。

カワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウカワウ

ウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコウミネコセグロカモメセグロカモメセグロカモメセグロカモメセグロカモメセグロカモメセグロカモメセグロカモメセグロカモメセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメオオセグロカモメ

その他、メダイチドリやシロチドリ、ダイシャクシギなんかもいたらしい。ダイサギ、アオサギももちろんいた。遠目の杭にはミサゴか、ミサゴの形をしたぼろ雑巾(のようにしか見えない)。

東なぎさに座り込んで昼食会をしていると、世界一可愛い鳥のひとつ(?)シロチドリさんが目の前に2羽現れた。何がどうしたのかはわからないが、キャイキャイいいながらじゃれ合ってどこかに飛んでいった。

昼食後は鳥類園のほうへ。
といっても、なかなかめぼしいものは見つからなかった。

ぼくはいつの間にか探鳥会の“群れ”からはぐれていた。後半になると、100人の塊はだいぶ減っていたように思えた。

お昼で帰る人、少数の“群れ”に分離している人(さながら班行動のようだった)、気まぐれにベンチで休んでいる人、同じポイントで延々と何かを探している人、野良猫に捕まって茂みに引きずり込まれる人など様々だった。

言うまでもなく、一つだけウソの例が入っている。

さて、“群れ”からはぐれたぼくは擬岩のポイントに向かっていた。ここで待っていれば誰かしら来るだろう。先に観察して待っていよう。

すると、ニヒヒヒいいものを見つけた。
杭の上に止まったカワセミとコサギ……そしてチュウシャクシギ!!!!

大好きなチュウシャクさんをこんな間近で見ることができるとは!!!!

他にもコチドリ、アオアシシギ、カルガモ(この子はまぁいいか)などをじっくり観察することが出来た。良い時間だった。

その後“群れ”が合流したので、望遠鏡でカワセミを見せてあげると歓喜の声があがった。カワセミって特別な鳥だよね。

擬岩を出て、「虫の声」について雑談をしながら歩くのも楽しい時間だった。ぼくよりも年長のフレッシュな女性と虫の声がわからないねという話をしていた。

ぼくが「虫の声を識別できると世界が広がって楽しくなるかもですね。ぼくも勉強しようと思っています。」というような趣旨のことを言うと、「その通りだ!」

意気投合しつつ、本日最後のポイントへ。

メインディッシュはアカガシラサギ。臨海公園では毎年のように見つかる鳥だが、結構な珍鳥だ。今日はこいつを見るために来たという人も多いようだった。

ところがなかなか見つからない。もうしょうがないな、諦めてしまおうかなと思って観察センターのほうに移動すると、視界の端っこにギリギリ見えていた。

アカガシラサギは以前にも見たことがあったのだが、幼鳥だったのでいまいちしっくり来ていなかった。今度のは冬羽に移行中ということだったが、ばっちり「アカガシラ」だった。やったぜ!

シャイなタシギなども見つけつつ、とりあわせ&最初にちょこっと触れたカヌー競技場の説明についての一席。

とりあわせの結果を載せておこう。

カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ

ゴイサギ、アカガシラサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ

マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、スズガモ

ミサゴ、トビ、サシバ

バン、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ

アオアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、タシギ、セイタカシギ

セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ

キジバト、ツツドリ、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ

ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、イソヒヨドリ

シジュウカラ、センダイムシクイ、メジロ、カワラヒワ、スズメ

ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

随分とたくさんいたものだ。といっても、1人か2人が辛くも確認しただけという種も含まれているので、一般的な参加者が確認したのは30~40種程度だろうと思う。

あ、そうそう、終了間際がなかなか美味しかった。

空をひゅーいとミサゴが飛び回るのをじっくり観察できた。綺麗な個体だった。

チョウゲンボウらしき猛禽(トリアワセ後の発見なのでリストには入っていない)が茂みに飛び込むと、トケイ類が飛び出してきた。ツツドリだろうか。

その後だったかどうかは忘れてしまったが、ツツドリの若鳥もじっくり観察することができた。ツツドリは初の観察。後はジュウイチとカッコウとセグロカッコウか。カッコウ以外は修羅の道。

というわけで、探鳥会は終了。
その後は、某所の居酒屋に行って延々と鳥談義。
そこでは非常に濃い内容の話も聞けたのだが、ここでは割愛。

今回も12時間がかりで楽しめる実に充実した会だった。

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☆Life list No. 165 ホウロクシギのサービス精神は素晴らしい!☆

☆Life list No. 166 ツツドリの鳴き声はまだ聴いていないっ!☆