・これは文章でありながら文章ではない。
・叫びかこだまのようなものだ。
・今日、子ども二人を風呂に入れながら頭が張り裂けそうになった。
・創作のアイデアが浮かんでいたからだ。もっと静かな場所で思考を結晶化したい。
・しかし、パパのことが大好きな子ども達は次から次へと話しかけてくる。
・うわあああああと叫びながら耳をふさぐが、それでは父として失格だ。
・パパはね、君たちが大好きなんだよと言って優しく抱きしめ、水を掛けたり、アンパンマンのおもちゃをタイルに貼り付けたりして遊ぶ。
・家族と過ごす幸福な時間であることは一つの事実だ。
・一方で、これ以上ないほど苦しい。心が張り裂けそうになる。
・子ども達は大切だ。しかし、ぼくの心の中に生まれたアイデアも子どもなんだ。生み出してあげたい。何としてもこの世に生まれて、多くの人に見せてあげたい。
・しかし、お風呂から出る頃には、アイデアは散っている。
・子どもの水気を取って、着替えさせて、自分もようやく着替えたときには、一息つきたくなっている。
・あれほどのアイデアが死んでしまうのだ。疲れて表現する気力が萎えているのだ。
・もちろん、殺さずに生かすことだって出来たはずだ。
・ぼくの、表現者としての覚悟の欠如が、生まればかりの子どもを殺した。
・殺したのだ……。
・何人殺しただろうか。素晴らしいアイデアが生まれては死んでいった。子どものキャンプについて書こうと思って構成だけ組んだ記事もそうだ。
・書けばとても感動的なものになっただろう。しかし、家事をして、疲れを癒やしている間に、輝いてたアイデアは散ってしまっている。
・表現が出来ないからといって、生きている子どもを無視するわけにはいかない。
・自分は親なのだ。責任があるのだ。しかし、それでいいのか。満足なのか。ずっとこのままでいいのか。
・子どもの手が離れる老後に書き始めるという手もある。
・あると思うか? あるわけがない。
・老人になってから小説を書いても、それは老人くさいものにしかならない。書くべきは今、このときなのだ。アイデアが生まれたときに、刻み込んでいかなければならない。
・ぼくは、ライターでも取材者でもない。誰かのインタビューを取って、対談を作ることには実はあまり興味がない。
・本当にやりたいのは、自分の心の中に生まれてくる輝くアイデアを現実の世界に映し出すこと。
・つまり、表現だ。
・もちろん、表現は自慰行為ではない。受け手にとって親切な作りである必要がある。
・だけど、そこまで整理するには手間がかかるのだ……。とにかく時間がかかる……。
・集中するにも時間がかかるし、集中しているのに家族が話しかけてくることもある。
・愛する家族。それは嘘じゃない。でも、集中しているときに話しかけられるのは本当に辛い。
・全身の「鱗」を強引に剥がされているような気持ちになる。
・本当に苦しいのだ。苦痛に顔をしかめているのを妻に指摘されることもある。
・だけど、ふーっと息を吐いて、にっこり笑って、子どもに応答する。だって、親なのだから。
・これは表現欲がある人ならわかると思う。いや、表現欲があって、子どもがいる人だ。
・そうじゃない人は一人っきりで集中できる時間に困ることはないだろうから(実経験に即しても)、わからないかもしれない。
・子どもに罪はない。そして、子どもが歪まないように育てたい。これは義務なのか、愛なのか。わからないが、親ではありたいと思っている。
・同時に、親としていられない瞬間がある。
・ようやく子どもを寝かしつけたあと、22時にデスクに向かう。奇跡的に集中することが出来て、心の中の輝きが文章へと形を変えていく。
・そんな中、トイレに落ちてきた子どもが、椅子をユラユラ揺らすことがある。
・何をするんだーーーー!!!!!反射的に大声で怒鳴ってしまう。
・親として駄目なことだ。わかっている。しかし、集中を切られるのは本当につらい。こっちも反射的に怒っている。
・もちろん、すぐに謝る。
「パパは、仕事しているときは集中しているから突然そうやってやられると怒っちゃうからね。君のことが嫌いなわけじゃないし、大好きだよ。だけど、お仕事しているとき椅子をユラユラするのだけはやめてね。それは絶対に怒るからね。」
・妻に告げた。
「ぼくはもう家庭人ではいられない。家族がいては文章が書けない。このまま廃れていってしまう。何も書けないまま終わってしまう……。もう何年、まともな文章を書いていないだろう?」
・妻は黙って頷く。良質な文章が生産されていないことを誰よりもよくわかっているのだ。
・これは離婚とか別居の話ではなく、家事育児を集中的にやる日・期間と、作家業に専念する時を分けさせて欲しいという意味だ。
・何度もしている話だし、非常に協力してもらえている。しかし、そうなると子ども二人をオンオペさせることになるのでなかなか厳しいのだ。メリハリをつけるしかない。
・良質な文章がないと言っても、記事単位でうまくいくことはあるし、ハリルホジッチの記事みたいに、何かにはまり込んでバズになることもある。
・しかし、ハリルの記事は表現とは言えぬ。あれはダダっ子の叫びに過ぎない。
・あれを賞賛してくれる人がいることは嬉しいが、あれは表現ではないのだ。
・『武装錬金』という作品がある。著者は『るろうに剣心』が一世を風靡した、和月伸宏氏。
・『るろうに剣心』はとても面白く、当時中学生だった我々は、昼休みに箒で技を真似していた。再現不能なものも多かったが、牙突は最高だった。
・しかし、当時子どもだったぼくは『武装錬金』を読んで、才能の枯渇を感じた。すごく面白いし、すごく練っているのに、どこか練れていないし、どこか面白くないのだ。
・要するにあと一歩なのである。
・『武装錬金』の魅力は多々あれど、ある種の物足りなさは多くの人が感じたのではないだろうか。
・しかし、和月は、ある種の才能の不足を、情熱だけで押し切った。圧倒的な情熱の量で物語を加速させていった。
・その成果は、主題歌『真っ赤な誓い』にも現れている。
考える余裕なんかないさ
・圧倒的に熱い曲。熱さだけなら、どんな曲をも凌駕する。音楽とは、いや、表現とはこうあるべきなのだ。一つの完成型である。
・和月氏の作品では『武装錬金』が1番好きだ。失敗しているところを含めて愛おしい。
・それは、やはり情熱があったからだ。真っ赤な情熱が。人の心を動かす情熱が!!
灼熱の戦いの中へ
・そう、それが一番必要なことなのだ。家庭があるとかないとかは副次的な問題で、一番大切なのは情熱を注げられるかどうかだ。
・環境が大事なら整えればいい。環境が悪くても、情熱を注げるならそのままでいい。
・恋人がいないと駄目なら恋人を作ればいい。いい部屋にすまないといけないなら住めばいい。表参道に部屋がないと駄目なら借りればいい。
・環境は整えよう。その上で集中しよう。
・表現をする上で、最も気持ちがいいのは、人に評価された時ではない。
・圧倒的な情熱で書き切った時だ。
・いくつかはそういう仕事もしたことはある。『サポーターをめぐる冒険』はぼくの人生を変えた。そこには圧倒的な情熱を込めることが出来た。気持ちよかった。
・本気で作った作品は、必ず人生を変える!!!
・売れるためだけを考えた作品なんかクソだ。そんなものはトイレに流せ。
・大事なのは、作者が情熱を込めているかどうかなのだ。
・そのために挑戦を続けなければならない。
絶対負けるもんか 限界超えて
・人を感動させることに際限などない!!!
・もっと深く、もっと熱く、もっと激しく感動させることが出来る!!!
・そのために必要なのは表現者としての覚悟、表現者としての情熱だけだ!!
・技術は必要だし、あればあるほどいい。しかし、それは習得可能なものであって、一番大事なのは情熱なのだ。
・しかし、ぼくにはその情熱が足りていない。
・アイデアだけ生まれて、完成させなかった作品の山。死体の山。たくさん積み上がっている。
・ブラジルW杯記など、3歳児くらいの段階で、成長を止めてしまった。
・すべて、自分の、情熱不足が引き起こしてしまったものだ。ぼくの覚悟のなさが、子どもを見殺しにしている。
・しかし、これでいいのか!!!表現者とはこれでいいのか!!!
信じるこの道を進むだけさ
・自分の中に生まれたアイデアは、自分だけのものだ。自分にしか閃けないものだ。
・ぼくだけが生んだ子どもだ(複数人で作った時は、みんなの子どもだ)。
・この子どもを殺していいのか。成長途中で放棄してもいいのか。
・いいわけがない!!
・僭越ながら言うと、閃きは才能だ。もちろん積み上げも必要だが、間違いなく才能の領域だ。
・そして、こちとら才能には困っていない。もちろん、それは「自負」の問題だ。才能がないから出来ないなんて言い訳は絶対にしないということだ。
・俺には才能がある。だから、才能は言い訳にならない。
・後は情熱だ!!!慈愛だ!!!生まれてくる子ども達を育てるのだ!!!
・さて、生身の子どもと、表現者としての子どもとどっちが大事なのか。
・もう1度問う。どっちが大事なのか。
・生身の子どもと、作品とどっちが大事なのか。
・どっちだ。どっちだ?!どっちを選ぶんだ。
・選べるものじゃない。どっちも大事なんだ。
・どちらもかけがえのない、自分だけの子どもなんだ。
・捨てることは出来ない。殺すことも出来ない。
この手を話すもんか 真っ赤な誓い
・絶対に!!絶対に!!絶対に!!ぼくの中に生まれたアイデアは育てていく!!そのために何を失ってもいい。
・親としての義務でがんじがらめになって幸福を感じることはぼくには出来ない。不可能だ。
・だから、名誉長男となり、兄として子どもに接することにしている。兄ならば時々いなくなっても自然だろうから(いなくなるといってもそう長い期間ではない、常にはいないという意味)。
・そうすると論理的には、父親不在という形になるが、それでも人は育つ。
・ぼくは作品を作る。作品を作る人間だ。だから、作品さえ作れていれば、それでいい。
・その最低の基準を満たしていないなら、生きている実感も薄いわけだから、父としても、兄としても良い模範にはならないだろう。
・しかし、今はそれが出来ていない。情けない話だ。自分が情けなくて、みっともなく、直視できない。そのくらい酷い状況が続いている。
どこまでも どこまでも 明日への勇気を
どこまでも どこまでも 燃えたぎるハートを お前と
・ぼくには、致命的な欠点がある。いや、まずは長所からいこう。
・閃きには自信があるし、閃かないときも技術を使って斬新なアイデアを作れる。
・表現力、叙述力は、芥川賞作家というレベルまでいかないとそうそう負けないと思っている。流石に芥川賞作家には勝てないと自覚しているが、十分に武器になる。
・ぼくは、自分の中に、少し幼い女性の人格がいる。解離はしていないので(多重人格にはなっていないので)、特に問題は起きないのだが、ぼくのなかのハトンヌが、表現上は大活躍する。
・気配りが出来て、共感性が高いハトンヌは、バスケの女子チーム、約30人の人間関係をまとめる際に生まれた。
・付き合ったり、裏切ったりなどのややこしいトラブルが生じても、それを聞き取りをして、解決し、チームの一体感を高めていく。それがハトンヌの仕事だった。
・そして、そのハトンヌは表現上も、大活躍する。ぼくが書いたことは、誰が読んでもそう思うような共感力を持つのだ。
・こういった長所がある。タイピングも速いのと、論理的な構造を作るのは大の得意であるのも大きい。プレゼンも大得意なので、緩急を付けたり、オチを作ったりするような書き方も出来る。
・しかし、大きな欠点がある。
・だから、ぼくの子どもは育たずに死んでいく……。
その笑顔 子ども達の夢
・今まで書いてきた作品は宝物だ。何年経っても、「産んでくれてありがとう」とでも言うように微笑んでくれる。読み直すと涙が出てくる。
・ああこのときは文章が下手だったなという感慨も含めて宝物だ。
この熱い血が流れ出る限り
・だけど、ぼくには欠点がある。
・書き始めたものを完遂できないのだ。
・そのための情熱が足りないのだ。
・事務、雑務、家事などのマルチタスクが出来ず、集中力が削がれていく。疲弊していく。
・そのため、完成させるまでに力尽きることになる。
・次の作品を楽しみにしてますよと言われるたびに、辛い気持ちになる。
・書きたい、とても書きたい。でも書き切れないんだ。終わらせるところまでいかない。
・だから十分なお金も稼げずにいる。それはそうだ。完成させないとお金も発生しないからだ。
・一体どうすればいいのだろうか!!
絶対見つけるんだ 真実の鍵
・正直絶望していた。文章を書く以外の、やりがいのある仕事を探すほうが、収入も安定する。実際に一年間は、普通に就職して働いていた(収入的にはド底辺だったが)。
・非常に多忙な毎日だった。ブラックな毎日とも言う。ある種の充実はしていた。でも表現は出来なかった。
・だから、つまらなかった!!!90%満足したとしても、残りの10%がないと生きている気がしない!!!
あきらめちゃダメだ 前を向こう
・俺は何をしているんだ。何のために生きているんだ!!作品を作るためだ!!答えは出ている。では何をしているのか。
・もう疲れたのか。家庭が忙しいのか。金がないのか。風邪を引いたのか。あるいは、安倍政権のせいなのか。FIFAの陰謀か、田嶋の野望か。なんなんだ。
・うるさいよ。うるさい。うるさいんだよ。どうでもいいんだよ。
・環境も、理屈も、何もかも。どうでもいいんだよ。何もいらないんだよ。
・自分の中の情熱が燃えあがるかどうかだけを考えたらいい。
・炎が燃え上がり、心を溶かし、全身の筋肉も、骨格も溶かし、脳もどろどろにして、一つの熱球のようになる。
・そして、超高速で体当たりをぶちかませ!!
・それが出来るステージまで、文章力を、表現力を鍛えてきたはずだ。技術はあるのだ!
・ぼくにとってもっとも大切なものはなんだ。自分の命か、子どもの命か。あるいは世界平和なのか。
・家族には悪いが、一番大切なものは、表現に情熱を注いでいる自分なんだ。
・そうじゃないと生きている気がしないんだ。何をしているのかわからなくなる。
・しかし、家族がいてくれるおかげで、心が安定しているということには感謝している。心の底から。心の底からだ。ただ、隣に子どもがいると書けないのだ。
思いっきり抱きしめて 真っ赤な誓い
・ぼくには仲間がいる。作品を作る仲間、クリエイターの仲間がいる。
思いつく限り、順不同。いない人はごめん、たまたま今晩思いつかなかっただけ。
マツメイラス松田
永遠の迷走ボランチ。最近思ったのは、彼が迷走するのは、ぼくが迷走しているせいなのかもしれない。チームの空気を読む男だから。
54
とても器用な物作りをする人だけど、信じられないほど不器用な側面もある人。54のセンスが、日々伸びていくのを見るのがとても楽しい。とんでもないおばあちゃんになるはず。
あんじゅ先生
怪物呂布。才能にあふれた人なのかというと、そうじゃない気がする。普通の仕事が出来るOLだったんだよ、この人。でも漫画家になりたかった。だから、本気でずっとやり続けている。クリエイターとして心から尊敬している。最後までやりきる人。
ナツメリュウイチ
あんじゅ先生と一緒にクリレコをやっている作曲家。映像コンテンツも作成している。ナツメさんの創作意欲は途切れることがなく、一年に100曲ちかく作ったそうだ。凄いことだと思う。俺にはそれができるか?出来てないよね。もっとも情熱的なクリエイターの一人であり、もっともダイエットに関心がない人。
佐伯ポインティ
最初は電話だった。務めているお店にイベントの予約で電話してきたんだけど、事務作業は苦手みたいでとても頼りない人だったのを覚えている。それが独立して、今はエロデューサーと名乗って活動している。
得意なことを専業にしたら自信満々の超有能な人の顔になり、文章も色気がある冴え渡ったものになった。コルクの時の文章はあんなんじゃなかったのに!!自分の活躍できるフィールドを自分で作った凄い人。
雨宮美奈子さん
高学歴の童貞好きというプロフからして軽薄な人なんだろうとか思ったこともあったが、会って話してみたらとても深い人間眼を持った方だった。
そして文章を見てあごが外れる。この人は芥川賞が狙えるレベルのとんでもない才能がある。ぼくでは勝てない、勝てそうにない。そうまで感じたレベルの書き手だった(いや、負けないけど!)。創作にも挑戦して欲しいとは思うものの、超マルチタスクに手を焼いている様子を呟いていたのが気がかりではある。
稲田ズイキ
童貞僧侶。絶対に卒業しないで欲しい。大好き。
信じるこの道を進むだけさ
佐々木かえでさん
ネットで見つけたぼくと同じ感性を持つ人。育児などもあり環境作りに苦労しているが、感受性の強さと、人を面白がらせる丁寧なコンテンツ作りは素晴らしい。ブログの枠にとらわれずにもっと作品をたくさん残して欲しい人。
矢野拓実さん
昨年務めていたお店でであった人。ぼくのことを慎太郎パパと呼ぶ。この人は、ふわふわしているけど、人に好かれるから大きくなりそうだなぁと思っていたところ、今年になってから写真系のノウハウ記事を完成させ続け、段々とビッグネームになってきた。矢野さんの写真は意図と根拠があるので、解説を聞くのがとても楽しい。
Jinさん
さりげない人柄と、内面に秘めた揺るぎない実現能力で、次々とステージを上げていくカメラマン。この人は凄い人だなぁという直感は当たるものだ。とにかく完遂能力が高いのは、学校での経験に由来しているのかなと思う。ぼくには足りないもの。
アンナ
元同僚のアンナ。いわゆるハーフ美女の彼女は、何かを表現したいと強く思いながらも見つけられずにいる。だから、時折話は聞くし、何とか方向付けしてあげたいなとは思っている。ただ、アンナの問題点はぼくと一緒なのかもしれない。情熱。情熱を持って完遂させること。最後まで仕上げて公開すること。アンナにアドバイスをすることは自分に必ず返ってくる。
西村創一朗さん
昨年の上司筋。多動力すぎるので下にいる人間としては大変だったけど(週に10本くらいイベント入ってて、全部一人で担当したよ!!!死ぬかと思った)、発言した際の華と、人を巻き込む動きは超人レベル。動きすぎて潰れてしまうこともあるんだけど、確実に立ち上がってくる。やはり価値のある人なんだろうと思う。
最近は、ビジネスがどうこうという話をすることもあるが、主要な概念は全部西村さんに教わった。欠点が多くも、人を巻き込んで価値を作れる人。これは絶対に見習わないと!!
五百蔵容さん
遺跡から発掘された古の兵器(発掘者は澤山大輔氏との噂)。喋りの仕事でも、書籍関係でも、ほとんど相方状態でご一緒させて頂いた。
クリエイターとして、あるいは教養人として五百蔵さん以上に尊敬できる人はいない。どこからどうやっても適わない格上の人でありながら、議論についてはオープンなのでとても楽しい。
表現物に緻密さと迫力を両方持たせられるのは、やはり情熱。物量だと思う。本を読んできた量、調べる量、好奇心の量、そして構成する際にかける時間が桁違いなのだ。
本業のゲームのシナリオも1作だけプレーしたのだが、人物一人一人が魅力的で、輝いていて、とても可愛くて、生み出している五百蔵さんの愛が溢れているように思えた。
本当に凄い人。五百蔵さんみたいにならないと!!あそこまで行くのは学識を考えると難しいのだけど、少しでも近づかないと。本物の教養人にならないと。
この手を離すもんか 真っ赤な誓い
・ぼくは表現者だ。だから表現者の仲間が出来る。
・愛している。大好きだ。尊敬している。
・みんなと一緒に歩んでいきたい。みんなの作品がみたい。正確が大雑把じゃないから全部は見れないかもだけど(ウォッチャーといわれる特別な才能がある人には到底及ばない)。
・みんなとはいたい。でも、一人でもいい。たった一人になってもいい。
・自分一人になったとしても、必ず作品を残す。情熱を込めて!!!
・魂を込めた作品は必ずどこかへ届く。何かを動かす。
・俺の手はまだ動く!!
・足も動く!!
・脳も動いている!!
・まだ出来る。まだやれることがある。まだ枯れてはいない。まだまだこれからだ!!
・中村慎太郎して、そして、非公表ペンネームとして、世界を感動させる作品を作り続ける。
・それがアイデンティティであり、生きている理由だ。
・父親であるからにはアイデンティティを失うわけにはいかない。
・だから、これも育児なのだ。父が自分に自信をもった立派な人物であることはとても大事だ。
・ぼくの夢は小説家になることだった。まだ達成していない。
・でも必ず出来る!!あとは情熱だけだ!!!
・どんなことがあろうと、必ずやり遂げるんだ。ぼくには必ず出来る。絶対に出来る。自分を信じてやり遂げるのみ。
・表現をしながら生きていきたい人とは強く結びつく。一緒に生きていこう。
・そうじゃない人も見守って欲しい!!頑張るから!!もっと頑張るから!!!もっともっともっともっと!!!
・夢なんか叶わないんだよ。手に取ったら消えてなくなっちゃうから。
・だからこそ、次を目指して全力で走れ。
・身体が動く限り!!心が動く限り!!!
・ぼくはもう2度と弱気にならない!!
・何かのせいにはしない!!
・環境が悪ければ、環境を改変する。
・金がないなら借金する。そして、それ以上に稼ぐ。
・表現職なんてそんなもんだろう。人生が破綻したら破滅をテーマに書き物をしたらいい。
・人生を切り売りして、それによって人を楽しませる、人生の深淵を教えるのが、作家という仕事だ。
・センスは10年。そう誓ったのは5年前だった。あと5年しか残っていない。確かに40過ぎてからエンジンをかけても遅いように思う。
・今だ。今しかない!!!
・欠点だらけのクズと言われてもいい。ぼくは作品を残す。子どもを作って育てるのだ。
・コルクラボの佐渡島さんとこんな会話をしたことがある。
「そうですね。まだ書いていないですね。薄っぺらい人生しか送っていないので、なかなか人物が描けないんですよね。もうちょっと人生のステージがあがらないと」
「遠藤周作は、小説家は、人物を作って、その人物に新しい経験をさせると言っていたよ。今だって書けるはずだよ。」
「!!!」
・そう。ぼくは言い訳ばっかりだ。経験なんかいらなかった。童貞だってセックスについての記事は書ける。
・むしろ童貞だからこそ書けるのだ!!
・今日、今から、別次元の覚悟で、表現者として立つ。
表現者としての、真っ赤な誓い。
ありったけの想いを胸に
灼熱の戦いの中へ
2018年8月22日 中村慎太郎
デビュー作となった『サポーターをめぐる冒険』(ころから)は、紛れもなく情熱を込めて書いた作品です。読み返すといつもあの頃の気持ちに戻れます。電子書籍版も発売されているので、是非ごらんください!
この時はまだ上の子も小さかったので、妻に預けて長時間外に出れていました。おかげで書き上がった作品でもあります。逆に言うと、それが出来なくなったことで生産性がなくなりました。環境から作ります!!
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本田圭佑選手に憧れて、大学を飛び出した私。ある意味その証拠。最近は本田アンチライターとしてファンに叩かれることが多いけど、本当に、心の底から憧れていました。
作家になるという夢について書いた文章。割と評判が良いのですが、自分で読み直すと恥ずかしい……。このあたりのことは何度も書き直しているので、「またこれか」感がある方もいらっしゃるかもしれません!