東大に11年在籍した後、タクシードライバーになりました

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ブログを書く決意とサッカー坊やの決意。

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それが、なんであれ。
ブログをもう少し書こう。

このワードプレスのブログは、高度な機能も備えているのだけど、更新のしやすさという意味ではいまいちなのである。

いまいちというか、かなりやりづらい。
パソコン関係には比較的強いのだが、インターフェイスが使いづらいという問題については、どうすることも出来ない。

どれだけ渋谷駅の構造を熟知していたとしても、ハチ公前の地下あたりからヒカリエのあたりに出て行くのは、面倒なのである。道を間違えなかったとしても、通行人は多いし、そこら中工事しているし、目を引く看板も多いので簡単には辿り着けない。

煩雑性が高まれば高まるほど、ストレスを感じるようになる。だから、物事はシンプルにしておくほうが、楽に生きることが出来る。

部屋もそう。なるだけ物を少なくして、片付けやすくするほうがいい。

しかし、我が家には大量の電車が転がっている。
片付けろというと、「だって、片付ける前に寒いからいけないんだよ!!」と反論される。

「諸君が愛した静寂は死んだ!何故だ!!」

「坊やが入るからさ……」

ああ、坊やがいるんだ。
坊やがいることは幸せだが、思考は常に散り続ける。

奥様は、そう自宅で専業主婦をしている奥様は、家事だかやったら後は楽に暮らしているんだろうなんて思われるらしい。

そりゃ、労働時間的な意味での負担は小さいだろうけど、常に脳内を散らされているという意味ではとても辛い環境にあるのである。

「家にいない間に、子供が育っている」こんなことを感じるパパは幸福なのだ。噛みしめるべし。感謝すべし。

旦那が衣服を脱ぎ散らかすと、奥様がぶちきれるなんて話をよく聞くけど、それはよくわかる。ただでさえ散らかっていくのに、散らかす側に荷担するんじゃねぇ!!という衝動的な怒りなのだ。

家にいるパパは、部屋と脳内の片付けに追われ続ける。
子供がいる状態では、大冒険に思いを馳せて、恋の物語を創出していくことなど出来ない。電車をおうちにしまって、そこら中のシールを剥がした後で集中するのは案外難しい。

大体、部屋が綺麗になると今度は猫がよってくるのだ。猫は可愛いけど、空気を読んで。寒い夜には頼もしいけど、これから仕事だ!って時は猫じゃないんだよ、猫じゃ!

まぁ片付ける間に、甘える順番を待っていた健気な猫だから、優しく抱きしめてあげるんだけどね。
こちらも、朝の家事やら何やらで疲れてるから、猫と一緒に寝てしまうこともある。

幸せそう?
幸せではある。しかし、先に進めないのだ。
先に進まなくてもいいのかもしれない。たまに仕事の文章を書く程度に止めて、どこかで警備員でもしているほうが幸せかもしれない。

それでもぼくはやめようと思わなかったし、続けるつもり以外何もないのだ。
やりたいことがある。
しかし、うまく環境に適応出来ない。

ただ、ぼくがスタックしている間に時は確実に動いている。

今年の3月。

「パパ……。ぼくサッカーやりたいの」

「サッカー?!いいよ。でも、どうしてやりたいと思ったの?」

「だってね。ユウジもサッカーやってるんだよ。」

ユウジくん(仮名)に憧れて、我が家の坊やはサッカーを始めた。3歳のストライカーである。

もっとも、サッカーの練習にはいくが個人練習は全然やらない。家ではボールに触ろうともしない。

彼の最大の興味は常に電車であり、踏切なのである(家でずっと踏切の音がしている、本当に地獄のように気が散る)。

まぁ楽しくやればいいではないか。パパは強制はしない。サッカーをしたいと言ってくれたことは嬉しいが、やりたいようにやればいい。

そして1ヶ月前。サッカー歴半年になった3歳児(もうすぐ4歳)は、練習後にこう言った。

「パパ。ぼく、サッカーもうやめる……。」

「どうしたの?!まぁやめたかったらやめていいよ。」

「うん、やめる。サッカーつまんないんだよ。」

自主練習は一切しないものの、これまではサッカーが楽しいと言い続けていたのにどうしたのだろうか。

「なんでやめようと思ったの?」

「だって、全然ボールを取れないんだよ。」

この日は、ドリブラーとディフェンスの1対1の練習をしていたのだ。これまでは、ボールタッチなどの基礎技術が多かったのだが、最近は対人練習をすることになったのだ。

我が家の坊やは、とても性格が優しいので、相手からボールを取ることが出来ないのだ。

「相手の前に回り込んで、ボールを取ればいいんだよ。相手よりも、速く!走る!」

「でも、取れないんだよ。ペンペン(仮)からもボール取れなかったんだよ……。」

「前に立って、進めなくしたらいいよ」

「意地悪したら、困っちゃうからダメなんだよ。」

「サッカーでは意地悪してもいいんだって!負けたくないでしょ?」

「うん……。」

「そしたら、パパと練習しようか!!パパはね、サッカーお仕事しているから、教えられるんだよ!先生からもボールを取れるよ(10回に1回くらいならね)。一緒に練習して、ペンペンに勝とう!!」

「うん!ぼく練習する!!」

と言ったまま、「寒いから今度にする」と言い続けて一度も練習をしない我が家のストライカーであるが、このやりとりはとても嬉しかった。

ぼくの時間は動かないけど、時は流れている。

ああ、精神と時の部屋が欲しい。精神と時の部屋が欲しい。精神と時の部屋がああああああ。

ダリの世界に閉じ込められたい。異様な空気の中で、執筆だけをしていたい。世の中の雑事、雑務すべておいてきたい。

しかし、そんなものは創造しないのだ。真の文筆家は、自分の脳内に精神と時の部屋を作るべきだ。

楽園という名のスターバックスコーヒーで、しっかり原稿を書こう。

これからは、何かしら書いてあればいいという程度でもいいから、なるだけ毎日ブログを更新しよう。読み返したりレイアウト直したりもしない!!整えて結晶化させるのは、また別の機会にしよう。

ずっとサボっていたから、あんまり読みに来てくれる人もいないかもだけど、細々とのんびりとやっていこう。

ブログはぼくの原点だから。ここから時間を動かしたい。
あと、久々にコメント欄をオープンにしようと思う。うっかりものなので全レス出来るかはわからないのだが、なるだけお返事しようと思うので良かったらコメントしてください。

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