具体的な目標を立ててフットサルをしよう!
フットサルに行くときは目標を決めてから行っている。フットサルだけではなく、バスケでも一緒だ。
漫然とその場で体を動かすだけでは球技を楽しむ意味がない。サッカーやバスケは、対戦相手がいて、チームメイトもいる状態でプレーするため、自分の目標を定めていないと、他の参加者に合わせて漫然と体を動かすだけで終わってしまう。
単に身体を動かすだけでいいのなら、近所を走っていればいい。しかし、フットサルは高級品だ。一回2000円ちかくするのだ。バスケの場合は一回あたり100〜500円、高くても1000円なのだが、フットサルはとにかく高い。だから絶対に無駄にはしない。
どういうプレーを練習したいのか、どんな数値目標を作るのかなどなど、具体化していく。そして、今回は、久しぶりといこともあって得点に絞った。2時間で5点を取るのを目標にした。
得点は水物で、頑張っても成果が出ないことはあるのだが、今回はまったりめのフットサルだと聞いていたのでとにかく点は取ることにした。たまに「エンジョイフットサルで点を取るなんて空気が読めない!!」ということを言われることもあるが、フットサルというのは相手よりも点を取るゲームであって、点を取るという行為を重視しないのであれば、フットサルという形式にする意味がない。
価値のある選手は得点を取れる選手であって、みんなにパスを供給できる選手ではないと思っている。これはぼくの哲学だ。もっとも、ぼくがフィクソ(センターバックであり司令塔)の配給役になったところでスペックが足りないというのもある。やはりプレスが1枚来ただけで剥がすの難儀する。
であればピヴォとしてボールを受けるなり、さばいた後走り込むなり、シュートコースがあるなら躊躇なく打ち込むなりしたほうがチームのためになる。
イヌユナイテッドが出会ったオラオラ系選手について
いぬゆなさんがフットサルについて連ツイをしていた。
初対面で簡単に仲良くなれたりする本当に素晴らしいスポーツであるフットサルを初めてプレーするので服と靴一式揃えて行ってみたら同じチームにゴリゴリの勝利至上主義者の人がいて全く楽しくないどころかフットサル二度とやりたくねえなと思わされたので一族郎党皆焼死して欲しいな〜〜くらいは思った
— いぬゆな@スポーツビジネスに詳しい素人 (@inuunited) 2018年11月6日
ブログ記事によると、勝てなくてイライラしちゃった元経験者らしい。たまにいるんだよな、そういうの……。そういう選手がうまいことはまずない。心が未熟ではサッカーはプレー出来ないからだ。
たまに試合に出てもカードをもらうだけということが目に浮かぶ。唯一の突破口は、サイドアタッカーに置くこと。WGであれば、多少空気が読めなくて破壊的であっても置いておくと役に立つこともある。ただ、自分が取られた後に、一生懸命戻れないメンタルであれば使うことは出来ない。
ドリブルがどれだけうまかろうが、単独突破などそうそう出来るものではない。
ぼくはそういう選手にガチガチのマークをして潰すのが大好きだ。本気で集中していればフットサルで抜かれることはあまりない。というかボールを渡さないように動けばいい。そして、身体接触も増やしていって苛立たせるのだ。苛立って自分で何とかしようとすることだろうけどボールは渡らない。戻ってもらおうとしたところでドリブル突破は絶対にさせない。そんなスペースを与えるわけがない!!
身体でぶつかって強引に突破してこようとすることもあるけど、ぼくはバスケではパワーフォワードだったのでそういうのは大得意なのだ。
もっとも、あんまりヤンキーくさくてブチ切れ続けているようなタイプの人だったら、その日は外れだと思うしかない。確かにたまにそういう人はいる。そういうのに最初から当たったいぬゆな氏は気の毒ではあるが、ぼくの感覚だと20回に1回くらいしかいない。
その人がそれだけ怒るのは下手だからだ。ある程度実力のある選手だったら、その人がいるだけでチームは勝てる。本気でうまい選手が1人いるとシュートコースがないし、2人くらい軽く抜かれるので、すぐにアウトナンバーのオフェンスを作られてしまう。
ただ、いきった下手くそが混ざることはなかなか止められない。経験者でありながら、初心者まざりのフットサルに入ってイライラするというのは、明瞭な実力不足である。もう少しレベルが上がった時に通用するとはとても思えない。フットサルがうまい選手というのは、初心者から見ても絶対的にうまいのだ。
そもそも、野良のフットサル(あるいはバスケ)でやる際に、チームとしての勝利を求めることが愚の骨頂なのだ。チームが勝つかどうかは、チーム分けでほとんど決まる。そして、フットサルは本来的には緻密なフォーメーションワークを用いて勝利を目指すスポーツなのだ。野良でやってもうまくいくものじゃない。
何も考えずに、ただやっているだけ。
そういう状態になるので、個人能力が高いチームが勝つ。だからこそ大事なのが個人目標を持つことだ。初心者なら1点を取るとか、5本シュートを撃つとか、アシストパスを出すとかそういう目標を持つといいと思う。
書いてるうちにちょっと苛ついたので、ぼくもそういう選手は嫌いなようだ。ああ、これは大学院時代のトラウマかもしれない。ああ……そうだな。間違いない。
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初心者とフットサルをプレーするときに考えること
ぼくは初心者に対してプレスはしない。つまり、ボールは取りに行かない。とはいえ、取らないとゲームにならない時は行く。まったくプレッシャーがかからないでプレーするだけでは、競技の楽しさとは遠ざかるからだ。
あまりにも露骨な接待を行った場合、他のメンバーが楽しめなくなっていく。初心者をはめ殺しはしないが、初心者しか楽しめないのもまた問題なのである。
やるスポーツの楽しさは「出来ない」を「出来る」にすることだ。今あるものだけで大活躍するのがスポーツの醍醐味ではなく、その時出来なかったことが次までに出来るようになるのが楽しいのだ。
そして、初心者が出来ないことは、大抵の場合、ボールを持った時に冷静にボールをさばけないこと、思い切ってシュート撃てないことだ。シュートだけは、どれだけお膳立てのパスをしようが、シュートを決めるという意志を持ってプレーしてくれないと決めさせてあげることは出来ない。
なので声がけをする。
「今のはシュートで大丈夫ですよー。撃てる時はガンガンいきましょう!外しても大丈夫!」
シュートを外した時も「ナイッシュー!」
ボールを取られることもあるだろうけど、致命傷にはならないようにカバーリング出来る位置に走っておく。などなど。
誰もマークに行かないで、「え?これでいいの?」という状態でシュートをしても、それは自然なシュートではないし応用できない。それでは絶対にうまくならない。
フットサルはコートが狭い。サッカーと違ってじっくりと思考した結果のプレーは出来ない。反射的に動くことが大事なのだ。だから、萎縮しないでプレー出来たら大体良い結果につながる。
以前、研究所でフットサルをしている時に、まったく球技をやったことがない超初心者の人が入ってきた。彼は、本当に何も出来ず、歩くこともあまりしなかった。だから突っ立っているだけなのだ。
しかし、シュートを気楽に打ってくれとだけ告げると、いつの間にか高精度のトーキックを無拍子で撃つバズーカとして進化した。その初心者にパスをすれば、結構な率で点が入るようになったのだ。
点が取れるようになると面白くなったのか、試合に勝つために必死のディフェンスをするようになった。フットサルのディフェンスは必死であればかなりの力を発揮するのだ。
ぼくはゲームを歪めてまで初心者に接待はしない。しかし、初心者ほど得点にはこだわってもいいと思うし、得点に結びつくようなプレーは言葉にして褒めるようにしている。
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フットサルではとにかくシュートが大事!
フットサルは相手よりも多くの点を取って勝利するスポーツなのだ。そしてぼくは、いつでも得点を狙う。多少無茶でも狙う。空気が読めないとか言われても、得点を求めない空気なんてクソだ。そんなものは不要だ。
シュートコースが空いているならミドルシュートもロングシュートも撃つ。それはシュートコースを切らない怠慢が悪い。もちろん、シュートによって指を折りそうな危ないGKがいる場合などは、セーブはする。でも、そうでもなかったらミドルシュートでもガンガン撃つ。撃つからこそディフェンスの意識が集中して、仲間も動きやすくなるし、パスコースも出来る。
シュートをあまり撃たずに組み立てに特化することで価値をつくる選手も中にはいる。しかし、それは非常にハイレベルな技術がある選手が手を抜いて、レベルを下げてプレーしてくれているから出来ることだ。
あるいは、シュートを撃つということにあまり価値を感じないタイプのプレイヤーも中にはいる。こういう選手は日本には多くて、日本スポーツの病気の一つだと思っている。シュートが撃てるのに撃てないことの損失は限りなく大きい。
ぼくは30歳からサッカーを始めたのでとにかく下手だ。しかし、常にシュートを考えているので得点はそれなりに取れる。シュートが来るなと相手も構えるのでシュートフェイントからならどこへでもパスを出せる。デメリットとして「シュートばかり狙う悪い選手」と言われることもある。
でもぼくは、強引なシュートはしない。シュートコースが空いているから撃っているだけで、シュートコースをあけるほうが悪いのだ。いくつかドリブルをして動かすこともあるが、それほど無茶はしない。というか下手だから出来ない。
「強いシュートを撃つなんて危ない。」
と言われることもあるにはあるのだが、根本的にボールや人間と当たることが嫌な人はフットサルは向いていないような気がする。特にボールが当たることを恐れていてはどうやってもプレー出来ない。
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フットサルは身体接触をするスポーツ
痛いには痛いのだが、アドレナリンを噴出させて、痛みを気持ちよさに変えて、さらに向かっていくようなメンタリティじゃないと楽しめないのだ。もちろん、最初からアドレナリン全開の人もどうかと思うが、サッカーあるいはフットサルは、ラグビーと同じ根っこから生まれている。
男同士が身体を激しくぶつけ合うスポーツが元なのだ。だから、ボールが顔面や股間に衝突することもある。ヘディングにきた頭がぶつかることもある。エンジョイフットサルだとそういうことも少ないかも知れないが、やっているうちに激しいぶつかりあいへと辿り着くスポーツであることは知っておく必要がある。
フットサル大会に出ると強いチームはガンガンあたってくる。後ろから蹴っ飛ばされたような衝撃を受けるので、ボールがキープしていられない。もちろん、厳密には反則なのだが、こちらが吹き飛んで倒れでもしないとなかなかファールにならない。
フットサルでもバスケのようにスクリーンプレーを使うときくが、あれは全力で走っている人をガチっと身体で止めなければいけないのでとても痛い。軽く呼吸困難になることもある。しかし、そこで「オッシャ!」と気合を入れて、ダッシュで走り出す。これが接触ありの球技なのだ。
エンジョイはエンジョイで考える必要があるが、上達した後は狭いコートでガチムチにぶつかり合う接触競技へと到達することは、頭の片隅にあってもいいのかなと思う。
そもそも他人と接触するのが絶対に嫌だという人は、「バドミントン」や「テニス」をするとか、マツメイラス松田のように奇術師のような回避技術を身につけるしかない。
マツメイラスはイングランドにサッカー留学していたので、ガチムチマッチョなディフェンスが飛んでくるのを避ける癖がつき、ひらりひらりと誰にも近づけない位置へと逃げていく。ぼくのように接触してナンボの人間からすると苛立つスタイルだ。ただし、フットサルに誘っても遅刻してくるのでたいていはアップするだけで終わる。
というわけで前回のフットサルの感想
最後にフットサルの感想をば。
割とまったりめのフットサル。4分の3くらいが乃木坂48のファン仲間だった。
なので上述したような暑苦しい身体接触は封印。主催者はすっかり爽やかキャラになったらS本さん。だけど、この人は実はとても恐ろしい人だ。
生粋のゴリゴリ系FWで、ディフェンスが2人いようが3人いようが、ねじ込んで、こじあけて、吹き飛ばして、超強烈なシュートを放つ。総合格闘技で鍛え上あげた身体が、ぶつかると本当に痛い。とにもかくにも得点能力が高い選手だ。
一緒にプレーしているときは、4人で体を張って守って、前線のS本さんに投げれば、3回に1回くらいは得点してくれるというスタイルだった。チーム名はカウンターアタックス。
しかし、S本さん乃木坂のファンで、乃木坂仲間をこんなに大事にしていたとは……。人はわからないものだ。
さておき、今回のぼくの目標は5点取ること。ブランクありとはいえ、現実的な目標だ。
最初のうちは、うまくボールにミートしないでミスキックが続いたが、シュートを外してもそれは決めるためのプロローグなので一切気にしてはいけない。日本にはシュートを外すことを迷惑行為だと考え、「ごめんね」と謝る人も多いが、「ごめん」というのはディフェンスのタスクをさぼったり、走り込んだ味方を見逃していて無駄走りさせてしまったときに言う言葉であって、シュートを外すのは悪いことではない。
フェルナンド・トーレス。
というわけで最初の試合は無得点に終わる。
次の試合は、S本さんが相手チームにいて、GKの番が回ってきたのでガチキーパーグローブをつけて待機。
案の定、超強烈なミドルシュートが打ち込まれてくるが、3本とも全部止めた!!とくに、片手一本で止めたものはなかなかの好セーブだったと思う。
S本さんほどのFWになると、シュートコースがあったらまず間違いなく撃ってくる。シュートモーションは小さいのでボールを持った瞬間から備えないといけない。ただ、ニアを狙うことが多いという癖は知っていたので、ファーに重心を移すと見せかけて、ニアに手をおいておいたらたまたま当たったのだ(×2)。
とはいえ、今回は乃木坂系のまったりフットサルだったから止められただけで、本気モードだったらとてもじゃないけど止められなかったと思う。
今回のフットサルには、FC東京のゴール裏でいつも応援しているイケバッチさんもいて、そういえば初めて一緒にボールを蹴ったかも。イケバッチさんはテクニカルなタイプではないが、ポジショニングとてもよく絶対に取れないところでボールを受けて、すぐにリターンパスを出す。いるだけで流れがよくなる選手だった。
信じられないくらい多くの試合をゴール裏から見ているため、戦術メモリーの蓄積が凄まじいのだろう。ぼくはシュートこそ得意なものの、ああいう組み立ては出来ないので、相手がうまいとガチガチに潰されて終わることもある。ああいうのも身に着けないとな、と思った次第だ。
そして、そこからは、身体も温まってきたので、走り込んで押し込んだり、ドリブルで突破したりしながら合計6点を取れたのでノルマ達成。
よく出来たプレーはピヴォでのポストプレー。隙間で受けて、キープしながら前を向いて、シュートをにらみながら、サイドへとボールを流してアシストという形を何度か作れた。今回はプレッシャーはきつくはなかったものの、相手には必ずうまい人も含まれていたので、それなりに難度は高かった。フットサルをやっていくならポストは得意プレーにしたいので、もっと色々考えていきたいところだ。
あと、ドリブルはひどかった。しばらくやっていなかったせいで、小さいフェイントが皆無になっていて、すべてディフェンスの足に引っかかる。特に最初のうちは、止められすぎて泣きたくなった。
左右の重心移動を丁寧に入れておけばそうそう取られないのだが、鍛えてないから全然出来ない。密集地帯のドリブルは次回への課題としたい。
次にフットサルをやるときは、得点数だけではなく、ポストで受けてボールをつなぐことを意識したいと思う。そしてもっと鍛えないとな。体幹が腐っておる!!!
というわけで、とりとめないフットサル雑記はここまで。
初心者向けに役立つ教材をいくつか紹介したい。
何のかんので一番役立ったのが風間大司教のつくば時代の教則DVD。フットサルでも十分に使えるボールを止めて、蹴る技術。これだけのことで、フットサルがずっと楽しくなる。フットサル一回分のお金で、かなり意識が変わるのでとてもオススメ。相手が来て焦ったり、パスが出せなかったり、シュートが撃てなかったりするのはすべて「止める」を意識していないことが原因なのだ。
地道に足トレしたい方は、このへん。ぼくは夜な夜なこの幼児向けのドリルをやり続けたことで、キープ力が格段にあがった。こういう地道な練習をせずに、フットサルがうまくなることはない。子供がやるべきかどうかは議論があるが、大人から始めた人にはとてもオススメ。
いぬゆなさんの記事はこちら。多分ぼくとは一緒にプレーしてくれないと思うけど、誘ってくれないかなぁ(チラッ
初フットサルの愚痴がバズって感じた、破壊すべき「個サルあるある」 | INUUNITED