FC東京vs浦和レッズの試合を終えて、調布のジョナサンで原稿を書いていたのだが、サッカー仲間が近くで飲んでいることを知ったので、後から合流してきた。
飲み屋にいながら冬季オリンピックのマススタートを動画で見ているようなマニアックな会であった。みんな当然のようにロシアにはいくし、国際親善試合の日本対マリを見た後、ドイツvsスペインにはしごする方法を話しているのを聞くと懐かしさを感じた。
サッカーにみじんも興味がない人に囲まれて暮らしていたので、ようやく戻ってきたように感じた。
帰り道に、東北地方から観戦に来ていたアオさん(仮名)と一緒になったので10分インタビューに付き合ってもらった。というわけで……
突撃あなたにインタビュー!!試作版第一号!!
この企画は、「仲の良い人に」「自由に」インタビューをすることを目指している。どうしてそうしたいのかというと、職業病のようなものだろうか。
ぼくの周りには非常に魅力的な人で溢れているので、それを伝えたいのである。日本代表選手のインタビューのようなバリューは当然出せないけど、日本代表選手のインタビューよりも面白いと思えたものだけを載せていこうと思っている。
というわけで思いついた時に目の前にいたのでアオさんがターゲット。アオさんは、一緒にブラジルのパンタナール湿原にも行った人なので、鳥が好きなのだ。というわけで、インタビューは鳥から始まる。
しんたろう: では、アオさん。突撃インタビューに付き合っていただきありがとうございます。最近鳥みましたか?
アオ: うーん、クマタカとイヌワシ。
しんたろう: おおレアなやつですね(特にイヌワシはとっても珍しい、ぼくは見たことがない)。仕事ですか。
アオ: うん。
しんたろう: 見た場所は内緒にしておきますね。他は何か見ましたか?
アオ: うーん、ヒガラとコガラ。
しんたろう: コガラなんかそのへんにいませんか?
アオ: そんなにいないのよ。久しぶりにシジュウカラ以外のカラ類を見つけた。
※ヒガラとコガラの話は堅気の方にはマニアック過ぎるので割愛。
しんたろう: どこか行ってみたい鳥スポットはないんですか?
アオ: そうね。ないんだよね。鳥が仕事になっちゃってるから、プライベートで行こうって気にならないのよ。
しんたろう: 趣味を仕事にするとつまらなくなるってのはよく聞く話ですね。ぼくも、サッカーのことを仕事で書かないととか、スタジアムに仕事で行かないととか思うと面倒になります。だから、今年からは趣味で書くというスタンスにしました(笑
アオ: ブラジル本の続きは書かないの? ぼくが出てくるところまでいってないんだけど。
しんたろう: それも趣味で書きます! さて、話が飛びますが……。
アオ: 鳥だけに?
しんたろう: お……、うーん。そうです、鳥だけに……。そう、あなたにとって鳥とは?!
※あなたにとって○○とはというのは、典型的な答えづらいインタビュー。
アオ: 焼き鳥しか思いつかない。
しんたろう: 愛する鳥が食べられることについて心が痛まないですか?
アオ:: 鶏だからね。にわとりは野鳥じゃないから。
しんたろう: 同じ意見ですけどね(笑) あ、高知県に地域決勝観に行ったときにヒヨドリ食べましたよ。
アオ: ヒヨドリは基本的には草食性だから美味しいかもしれないね。鶏はすごいよ!!でかくなるから!!野鳥なんか食べるところないよね。
しんたろう&アオ: 雀なんて……(同じタイミングで発話、顔を見合わせて笑う)
しんたろう: かぶりましたね(笑) 食べるところないですよね。そういえば、江戸時代の食品の流通価格調べていたら「雀」ってのを見ました。さておき、他にみたい生き物とかいないんですか?
アオ: もうアイドルはいないね。どこかに行ったときについでに行くくらい。鳥は仕事なんだよ。汚い大人になってしまった。国内で200とか300種とかしか見ていないときは、毎回発見があって面白いんだけど。
※鳥見にはライファーという楽しみ方があって、生涯で観察したことがある野鳥の数を数える。
しんたろう: ぼくが250くらいなので楽しい頃といえばそうですね。最近はあんまりですけど。
アオ: 宮城県の伊豆沼には毎年行くようにしている。
しんたろう: 朝になるとガンが一斉に飛び立つやつですよね。
アオ: うん、そう。ただね、毎年見ていると最初に見たときの感動が薄れているような気がするんだ。最初の感動が再現されない。
しんたろう: それは興味深い話ですね。どうしてでしょう。
アオ: 一つには慣れてしまったかもしれないし、もう一つには、野鳥の塒(ねぐら、夜ねる場所のこと)の位置がずれたのかもしれない。
しんたろう: 分布がパッチ状になったとか?
アオ: 工事の影響で、観察ポイントから少し遠くなったのかもしれないし、車のヘッドライトの影響もあるのかもしれない。飛来数自体はそれほど変わっていないはずなので。
しんたろう: なるほど。
アオ: 数千羽の「カモ」が一斉に飛び立つ時のあの羽音は、こんなもんじゃなかったような気がするんだけど。
しんたろう: カモじゃねーし。
アオ: ガンかも……。
しんたろう: では、あなたにとってワールドカップとは?
アオ: 4年に1回の海外に行くに機会。
しんたろう: この切り返しによくついてきましたね(笑)
アオ:: うん、任しとけ。ぼくの生活スタイルだと、海外に旅をするのは4年に1回くらいしか出来ない。ちょんまげ隊のツンさんみたいにオリンピックなんかも行きたいけどなかなか難しい。
しんたろう: それはそうですね。やっぱり行くとなると大変ですからね。そういえば、いつ頃からFC東京の試合を見ているんですか?
アオ: 2006年の後半戦のシーズンチケット。
しんたろう: 後半からですか?
アオ: ドイツワールドカップにいった後、この熱を逃したくなったんだ。国内サッカーに向けようと思った。そんなとき、当時は府中に住んでいて味の素スタジアムが近かったのもあるし、今野泰幸選手に注目していたのもあって、そのままFC東京。
しんたろう: なるほど。ワールドカップから入っているわけですね。ドイツワールドカップがどうだったのかについても聞きたいところではあるのですが、京王線が新宿に着きそうなのでこのへんで!これ、試作版第一号なんですが、このままブログ載せてもいいですか?
アオ: うん。いいよ。他にも面白いある話あるけど聞く? 気温がマイナス16度なのにエアコンが壊れた民宿の話なんだけど。
しんたろう: それも次回にしましょう!! ありがとうございました!!
というわけで第一号。
アオさんご協力ありがとうございました!!
スポーツの話ばかり聞く方が有意義なのかもしれないけど、他に関心がある分野があって、それに加えてスポーツもあるからこそ、その人の面白さがあるのかなぁという気がしています。
人によってはスポーツばかり聞くかもだし、人によっては育児のことばかりを聞くかもしれません。
というわけで、ぼくが突然インタビューを始めるかもしれませんが、その時は是非おつきあい下さい。
[book_sales]