サッカーのU-23日本代表が惜しくもグループリーグで敗退してしまいました。ぼくは、アンダーカテゴリーのサッカーを見るのがあんまり得意ではないらしく、五輪が始まってから慌ててチェックしたような状況でした。
しかし、始まってみると熱心に応援しようという気にもなるし、負けてしまうと悔しいものです。
というわけでサッカーが終わってしまったので、こうなったらバスケを見ませんか?
バスケットボールは、アメリカ人が「体育館で何か身体を動かせる球技はないか」と模索した結果に生み出された競技です。
高いところにつけた「籠」にボールを入れるだけのお手軽競技。最初のうちは籠に穴が空いていなかったらしく、シュートが決まる度に出すのが面倒くさかったとか何とか。
それも100年以上前のこと。
その後はプレーする人数が変わったり、プレー時間が変わったりと、様々な変化を遂げながら今の形に落ち着きました。
バスケットボールは、アメリカで生まれた、アメリカのためのスポーツで、アメリカでだけ人気があったスポーツでした。
それが変わったのが1992年のバルセロナオリンピックの時。
いや、その一つ前のソウルオリンピックの時。
それまで、アメリカは圧倒的な世界最強国なので、プロ選手を使うまでもなく金メダルが取れていました。バスケの世界大会が始まって以来、政治的な理由があった場合を除き、すべてアメリカが世界一位になっていました。
しかし1988年のソウルオリンピックで、事もあろうに最大のライバル国であるソビエト連邦に敗れてしまいます。
これではいかん!バスケットボールはアメリカのものだ!!
そんな気持ちもあったのでしょう。マジックジョンソンの呼びかけでプロリーグであるNBAに所属するスーパースターを含む、ドリームチームが結成されました。どうも、1990年あたりからアマチュアだけではなくプロ選手もオリンピックに出場させよう(そのほうがお金になるから)という、流れがあったようです。
というわけで、1992年のバルセロナオリンピックはドリームチームで出場しました。エースは、マイケルジョーダンです。脇を固める選手も同じクラスの選手です。
例えばジョンストックトン。針の穴を通すようなアシストパスと、審判を欺くダーティーなプレー、そして冷酷なほど冷静に試合をコントロールするポイントガード。
例えばラリーバード。身体能力はそこまで高くないが、極めて頭のいい選手で、常に相手の思考を読み、どんなところからでもゴールを狙い続ける点取り屋。
例えばパトリックユーイング スラムダンクの赤木キャプテンのモデルで、鼻の穴を大きく膨らませて、力任せにディフェンスを吹き飛ばし、シュートをねじ込む本格的なセンター。
まぁこう書いてはみましたが、ぼくがバスケを見始めた頃には既に引退していた選手ばかりなので、あまり偉そうには語れません。しかし、今でも語られ続けるような選手ばかりなのです。
サッカーでいうならば、マラドーナ、ジーコ、クライフ、ベッケンバウアー……みたいなチームでしょうか。
ともかく、そのドリームチームは圧倒的な強さで金メダルを取ります。あまりにも強い。あまりにも凄い。あまりにも格好いい!!
ドリームチームの快進撃はアメリカ以外の国でのバスケ人気に火を点けたのでした。その結果、今は世界各国、群雄割拠の状態で、バスケの世界戦も非常に面白いです。
サッカー見終わってしまって暇だという方は是非チェックしてみてください。
放送スケジュールと一言解説
8/12 BS1 5:35~ 女子 日本vsオーストラリア
8/14 BS1 5:35~ 女子 日本vsフランス
8/21 BS1 4:00~ 女子 決勝戦
女子バスケについてはあまり詳しくないのですが、わかっている限りで現状を書きます。
女子バスケは2004年のアテネ五輪以来の出場です(12年ぶり)。
予選グループは6チームに別れて戦い、上位4チームが決勝トーナメントに進出します。6分の4だから可能性は十分にありますね!
今のところベラルーシとブラジルに勝ち、トルコに負けているので2勝1敗です。残っているオーストラリアとフランスはランキング上位の国なので、なかなか厳しい戦いにはなりそうですが、既に2勝しているのは大きい!!
アテネ五輪の時のブラジル戦は見ていましたが、ダブルスコアでぼろ負けしました。調べたら62ー128だって。
ブラジル人の長身センターがどうやっても止められなくて何も出来ずに終わっていました。そのブラジルに今大会は勝っています。なんで勝ったのかを説明できないのが悲しいところです。次の試合をよく見たいと思います。
8/16 BS1 6:50~ アルゼンチンvsスペイン
8/20 BS1 17:00~ 男子準決勝
8/22 BS1 3:35~ 男子決勝
日本は出ていません。
予選で放送されるのは、アルゼンチンvsスペインだけのようです。
なんでこのカードがわざわざ選ばれたのかといくと、予選グループで屈指の好カードだからでしょう。アメリカ代表の試合が最も華がありますが、正直言って予選の間はどことやっても楽勝です。万一負けたとしても決勝に出れない可能性はほぼないからです。
他のチームとしても、アメリカ以外に勝つことしか考えていないでしょう。
アルゼンチンvsスペインは、サッカーの同じカードを想像してもらえればいいと思います。そのくらいハイレベルな試合になるはずです。
ただ、アルゼンチン代表でぼくがよく知っている選手は大ベテランばかりなので、一体どうするんだろう。ジノビリなんて12年前のアテナオリンピックの時のエースですよ。ノシオニくん36歳とかどんなプレーするんだろう。
若い選手をあまりしらないのでこの試合で見るのが楽しみです。
スペイン代表は誰が出てるんだろう。検索しても出てこないのでよくわかりませんが、210cmを超えるガソール兄弟がインサイドを固めているチームになっているのだろうと思います。
準決勝と決勝は順当に行けばアメリカとどこかです。準決勝までにアメリカが消える可能性は極めて低いので、確実に1試合は見れると思います。
放送スケジュールは、変更の可能性があるそうですが、BSで無料で見られるものについてはこれだけのようです。
最近バスケ情報を追えていないので、ゆるふわな説明しか出来ませんが、よくわからずに見ても面白いのがバスケというスポーツだと思っています。
せっかくの機会なので是非ご覧ください!
ブラジルワールドカップへの旅が電子書籍になりました!
詳しくはこちらの記事をご覧ください!!
こうなったらバスケを見ませんか?【リオ五輪バスケ試合放送スケジュール】 https://shintaro-hato.com/hatonosu/?p=2375 @_shintaro_さんから