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探鳥論

シベリアオオハシシギを慌てて見に行って来た@臨海公園 2013年7月

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何気なくフィードの一覧を見ていたら、「シベリアオオハシシギ飛来!」の文字を発見した。しかも、マイホームの臨海公園!!!

え?何? まだいるの? まだ会えるの?? 行く!今すぐ行く!

「大変だ!!!!!シベリアだ!!!!シベリアだ!!!!」と家の中で大騒ぎをしながら準備をした。子供は驚いて泣き叫び、家の中で何度も転んでしまった。でも、仕方がないことだ。シベリアオオハシシギが来ているんだから!

でも、ちょっとまった。シベリアオオハシシギってどのくらいレアなんだろうか。ぼくが鳥を探し始めてからの3年間、この近辺には一度も名前が引っかかったことがないという意味では珍鳥なんだろうけど、日本全体で見るとどんなものだろうか。あるいは、世界での個体数はどの程度なのだろうか。

wikipediaによると、オーストラリア北部を南限として東南アジアやインドなどで越冬し、アジアの北部で繁殖するようだ。しかし、越冬地および繁殖地についての情報は少なく、多くの場合には渡りの最中や越冬中に見つかるらしい。日本語wikiによると、渡りの最中に多くの場合には1羽で見つかるらしい。また、手元の図鑑によると、国際自然保護連合(IUCN)において「稀少種」という扱いになっていた(それがどの程度のものかわからないが)。繁殖地はモンゴルあたりだろうか、かなり内陸に寄っていて、しかも非常に狭い範囲で繁殖するようだ。

地図でいうとこのへん。

元々数が多くない鳥で、かつ、あまり日本を通過しない感じなのかな?これ以上調べるとなると、ネット上の情報は宛てにならないので論文や専門書を読み漁る必要が出てきてしまうが……自分の論文を出すまではそれはやめておこう。

さて、酷暑の中臨海公園に行ってきた。危うく熱中症になるところだった。とんでもない暑さだった。平日の真っ昼間にも関わらず10人くらいが来ていた。

ぼくは鳥仲間のネットワークに入っていないので珍鳥情報はオフィシャルな発表がないとわからない。今回は、臨海公園のオフィシャルブログを読んでいたら、「シベリアオオハシシギ飛来」と書いてあったのを見て……

40秒で支度した!!

臨海公園鳥類園のブログは、観察した種についての情報を非常に丁寧に書いてくれるので初心者の頃から参考にしている。図鑑を片手に過去3年分まで遡って読んだのは良い思い出。

さて、現場に着くと例の如く大砲が並んでいるのでどこにいるかの目星は簡単に付いた。

しかし、背の低い葦の後ろに隠れてしまっていてなかなか見つけることができなかった。
どうしようもない日差しに耐えながら数分探していると、ようやく見つけることが出来た。

すらりと足が長く、オオハシシギなので当然嘴も長い。そして、嘴も足も真っ黒。夏羽だったので背は赤褐色。今まで見たシギの中で一番格好いいかも!!!!エクセレント!!

仕事を放り出して見に行った甲斐があった。写真も撮ったけど、ぼくのカメラではこれが限界。何が何だかさっぱりわからない写真になってしまった。

横向きの時に撮ればまだマシだったのだけど、あまりの暑さに面倒になってしまった。望遠鏡にいれてじっくり観察できたから大満足。今年の夏は「珍」シギにも会いたい。ちゃんと勉強しておこう。シギだけは予習しないと絶対に同定できない。

その後、鳥類園をぐるりと回る。東なぎさには相変わらずカワウが大量にいる。カモメ類も見えたけど、種までは落とせず。どうせウミネコだろうとは思うけど。

擬岩エリアでは、コチドリが10羽近くいた。成鳥だけではなく幼鳥も混ざっていた。一瞬シロチドリかと勘違いしてしまうほど色が淡くて、首のわっかも完全には繋がっていない。このクソ暑い中、兄弟(?)喧嘩のようなことを延々とやっていた。君たちは元気だね。他にソリハシシギも2羽見つけた。けど、2年振りに見たから若干自信がない。

とにもかくにも、シベリアオオハシシギを見ることが出来て本当に良かった。満足!

 

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☆Life list No. 160 まさか近所の公園にシベリアオオハシシギが来るとは……!☆

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