サッカーについて書くのはなかなか難しいよね


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昨日、2000字くらいでサッカーの試合の感想を書こうと思ったら、まさかの1万字超えの泥仕合を演じてしまったので体力がゼロ。なので今日は手抜き記事にする。

何がどう手抜きなのかというと、「手抜きで書く」ということだけを決めて書き始めているのである。次の行に何を書くか、まったく考えていない。手抜きである。適当に字数が埋まったところでやめる。

昨日の記事は、試合観戦に約100分。選手のプロフィールやリバプールの歴史などを調べるのに90分くらい。記事のプロットを組むのに30分。記事執筆に150分くらい。

というわけで約6時間である。と思うだるぉぅ??

1万字の記事をリリースするために、細部の文章を修正する作業が結構な泥沼なのである。多分この作業に2時間以上かかった。3時間近いかも。

というわけでおおよそ9時間くらいかけて、無駄に長いサッカー観戦記事が完成した。無駄にというのはどういうことかというと、本来であれば不要な部分を削除していく作業が必要なのである。

削るには削ったが、ちゃんとした原稿なら、あそこから4割削るようなイメージでガシガシとやる。削れば削るほど文章は良くなるのである。

そして1日寝かしてまたガシガシ削ったり、加筆したりを繰り返すことで文章は磨かれる。でも、そこまでやる意味がないので、ある程度のオシャレをさせただけでリリースである。それでも1万字もあるとオシャレさせるのに時間がかかる。

いや、オシャレというよりも、パジャマでマンガを読んでいた男が、コンビニ行くためにジーパンを履くというくらいの話である。

何の話かわからなくなってきた。体力がゼロなのである。

というわけで、あの文章には無駄が多い。無駄に長い。

逆に言うと、プロのサッカー記事には絶対にないような記述が多数ある。そういう意味では貴重と言えば貴重だ。

と、これだけ労力をかけた記事ではあるが、拡散させようとかバズらせようという野心はなかった。10000字も書いて何も野心も持たない物書きは珍しいような気がするが、これは筋トレなのである。

不毛に見えるが確実に筋肉はついているはずだ。

とはいえ、あれだけ書いて読む人が少なすぎると寂しいというのも本音であった。

そこで現れた。

五百蔵さん!!

自分で探求するのも面白いのだが、五百蔵さんに色々教わりるのはもっと面白そうだ。

知らない方もいるかもしれないが、五百蔵さんの戦術関係の記事は……というよりも、戦術についてのお話は異次元の凄さなのだ。凄いという表現しかしようがない。

このへんを読んでもらえたらわかると思う。

森保一は、広島に何を残したのか。栄光をもたらした戦術を徹底分析(前編) | VICTORY

日本代表に足りない“ポジショナルプレー”とは何か? 五百蔵容×結城康平対談(1) | VICTORY

ここに書いてあることは読めばわかる。サッカーのことが書いてあるので、ソシュールの言語学とか、ヘーゲルの哲学書とか、日本語で書いてあるのにまったく意味がわからないものとは違う(ソシュールは一度もわかったことがない)。

だけど、試合を見ているだけで、この記事にあるようなことを考えられる理由がわからないのだ。

思考をトレースはできるが、決して再現できない。

それはたぶん、知識の深さとか、経験とか、それ以上にどこをどう切り取るかなのかなと思う。いや、切り取ってすらないのかな。

よほどサッカーに詳しい人でも、だいたいは自分の見たいように見ているし、見ているところのことしか語れない。当たり前といえば当たり前かもしれないが、五百蔵さんの分析はもっと俯瞰で知性的なのだ。

ぼくも研究の世界だったらわかるわけですよ。

4月頃、夜の海にいって、石を投げるとする。
そしたら海が光ったとする。

海の研修者は「ああ、そうね」と思う。

しかし、一般の人は「海が光った!!どういうことだ!!」と叫ぶだろう。それが「なんて凄いゴールだ!!」と叫ぶ一般のファンである。

研究者が光った海を見て「ああ、そうね。では夏はどうなるか。」と言うわけだが、実はこういうことだ。

ああ、ノクチルカが接岸している。ということは春のブルームが起こっているのだろう。ということは夏には赤潮が発生するだろうか。

もう少し詳しく説明する。

海が光ったと言うことは、渦鞭毛層の一種であるヤコウチュウ(学名がノクチルカなんとか)が接岸しているということだ。冬の海は鉛直混合を起こしやすく、深海から栄養塩が豊富に含まれた海水が運ばれてきている。そのため、富栄養の状態にある。春先にかけて海水温が上昇すると、余剰状態にあった栄養塩が利用され、プランクトンが大量に発生する現象が見られる(春のブルームという)。

石を投げると海表面にいるヤコウチュウに物理的に接触するため、ルシフェリンールシフェラーゼの反応が起こり発光する。光が視認できると言うことは、高い個体数密度の表れである。

このように大量に発生したヤコウチュウによって海水面が赤く見える現象を赤潮という。夏場には、海水面付近が高温となり、成層化という現象を起こす。これは、風呂桶の上部は暑いお湯だが、底のあたりは冷たい水になっている現象と同じである。水温が大きく異なる海水は混ざらなくなるのである。夏の海水浴場で、足先だけ冷くなったという経験をしたことがある人もいるかもしれない。

成層化自体は問題ではなく、成層化したことによって海底付近の水塊が閉鎖的になると同時に、大量発生したヤコウチュウの死骸が堆積し、バクテリアなどの微生物によって分解される過程で酸素が大量に消費される。その結果、海底付近が貧酸素状態になり、節足動物(エビやカニ)や環形動物(ゴカイなど)の大量斃死が起こる。

貧酸素となった海底付近の水塊では、嫌気性細菌が硫化水素を発生させ、硫黄の粒子がコロイドとなることで、海水が青白色となる。対流によって表面の水塊が移動した場合に、海底にたまっていた青白色の水塊が、海水面にあがってくる青潮という現象が見られる。

これだけヤコウチュウが発生しているとなると、夏には青潮が発生するかもなぁ。

と、海洋研究者はつぶやいたわけである。

もう、もやしもんの世界である。もやしもんの世界が、日常であったのだ。もう細かいことは覚えていないので大ざっぱな説明だし、理解してもらう気もない。理解してもらおうと思ったら字数があと4倍は必要になるのだ。

何が言いたいかというと(何が言いたいのかわからなくなってきたが強引にまとめる)、同じ現象を見たとしても、背景知識が深いと思考過程がまるで違うし、結論もまったく違ったものになるのだ。

また、研究者によっても視点が違って、化学よりの人はルシフェリンールシフェラーゼの反応について考えるかもしれない。ぼくの場合は、ベントス(海底に張り付いて生活していてあまり移動しない生き物)が専門だったので、どの程度の頻度で斃死が発生しているのかが気になる。

こういうのは「攪乱」というのだが、平たく言うと自然に行われる「間引き」のようなもので、これによって優占種の個体数が減り、多様な生態系が維持される場合もある(一網打尽になる場合もある)。

とかね、書いてると色々考えてしまうのだ。もう5年も海洋研究について考えていないのにこのくらいは書けるのである。

ああ、もうだめだ。ねむい。
いほろいさんはすごい!偉大だ!
いほろいさんとサッカーが語れるようになったら人生は楽しくなるだろうというのも間違いない。

ロシアワールドカップに向けて、いっちょ勉強してみるか!!

ということで、頑張れロシナンテ。

ちなみにアイキャッチの画像は、水深1000~2000メートルくらいのところに網を入れたときに大量にとれたホウライエソの仲間。種同定はしてません。


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