良い文章を書くための手続きについて。


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先日、blog記事を書いた。

午前3時から7時まで、4時間集中して途切れず書けたことと、「少ない手続き」で出せたことはとても良かったと思う。

36歳、高学歴、子持ち、ワーキングプアーが、初めて就職する話。

「書くための手続き」について説明する。

まともな文章を書く際は、「構想」→「構成」→「執筆」→「再構成」→「文体の調整」→「音律的な調整」→「研磨」→「オシャレ」→「校正」という段階を踏む必要がある。

もしかしたら興味がある人もいるかもしれないので、詳しく書いてみる。

「構想」 
何のことが書きたいかをぼんやり考える。気持ちが盛り上がるポイントがあれば良い文章になるし、それが複数あってうまく結びつくラインが見つかれば、とても良い文章になる。

「構成」
書きたいことをどうやって配置するか、順番を決める。どこを厚めに書くか、どういう論理接続にするか決める。

「執筆」
書き始める。冒頭が難しいので、適当にぼやかして後で書き直すが吉。知力よりも、まとまった時間と体力・忍耐力が必要で、育児しながらだとこのステージが難しかった。

「再構成」
ざざっと書き終えてみた後、文章をパズル的に並び替えていく。言いたいことを言うには、伝わりやすい順番というものがある。ここからはプロのお仕事。経験と技術が求められる。
「文体の調整」
書いているうちにノリが変わって、文体が狂ってしまうことがある。それでも、「意味は通じる」という意味では問題ないし、時には文体が変わっていくことも表現となりうる。

「ぼくは自信がありません……。ダメな男なんです……。

(中略)

でも、やろうと思うようになった。やってやろうかなって。

(中略)

このままでいいのかよ!このままダメ男でいたら人生が終わってしまう。

(中略)

短い人生、挑戦してこそ生きるということなんだ!」

演劇の長尺一人台詞では、文体の変化ってのはよく使いそうな雰囲気ではあるが、最後にはまったく違う文体になっている。

文章では「文体が統一されている」ことに加えて、「文体が魅力的なこと」も重要だ。

フィギアスケートの採点みたいなもので、専門家が一番気にするのはこの辺だったりする。逆に言うと文体を見れば物書きの実力がわかる。自分で書かずに、インタビュー記事をライターが文字起こししたようなものも大体すぐわかる。

物書きとしてのぼくも、まだまだ修行が必要な部分だ。ライターには十分だけど、作家としては全然足りない。

さて、次。

「音律的な調整」

音として気持ちよくなるように文章を調整していく。ぼくの場合は音読して合わせていく程度なのだが、こだわる人はとにかくこだわる。あと、ちょっとポエミィに表現したいところは、徹底的に調整する。

「研磨」
余計な部分をそぎ落としていく作業。『サポーターをめぐる冒険』の初稿は「2割削るくらいの気持ちでやってみて」と編集者に言われた。そのくらい削るほうが良くなっていく(確か13万字から1万字くらい削った)。

一度書いた文章には愛着が生まれる。だから、文章について批評されたり、添削されたりするとショックを受ける人も多い。そして、自分の文章を客観的に見れなくなっていく。心を鬼にして、どれだけ削れるかが勝負!

「オシャレ」

ほんのちょこっとバランスや表現を変えるだけで、文章が輝くことがある。小物のセレクトみたいな感じかな?

「校正」
文章にミスがないかチェックする。とても難しい工程で、専門の業者もいる。自分でやるのは非常に難しいので、5,6人がかりでチェックしてもらっている。それでもミスは残る。恐ろしや……。
とまぁ、このくらいの工程を経ないとなかなか文章はよくなっていかない。

編集の仕事だと考える書き手もいるかもしれないが、編集とは別にこのくらいやる必要があるとぼくは考えている。

かつてはblogであっても、このくらいシビアにやっていたのだが、1記事あたり2日も3日もかかるのは、あまりにも重すぎて更新自体しなくなっていた。

はとのすといえば……のバズ記事である「Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった。」だが、これは10日かけて書いた。とても効率が悪いのである。

ウェッブコンテンツを製作する会社に就職して、拘束時間に書くならばやってられるかなという気がするけど、ウェッブ記事をこれだけ時間掛けて書くのは、もう無理かもしれない。

久々に書いた大作記事「バスケ合宿に行ってきた(仮)」は完成させられずにずっと下書きに入っている。書き上げてもバズるような性質のものではないから、後回しになってしまう。2人目が生まれる前に何とかリリースしたいなぁ。

(今だって、先にそっちを書けばいいんだけど、大きい作りかけの記事に対してはちょっと腰が重くなってしまう)

(6時45分、子供が起きてくる。)

とまぁそういうわけで、最近のブログ執筆工程はここまで減らしている。

「構想」→「構成」→「執筆」→「再構成」→「文体の調整」→「音律的な調整」→「研磨」→「オシャレ」→「校正

 

構想、執筆、オシャレ。だけである。オシャレというのは、ウェッブ記事の場合には冒頭文とタイトルをちょこっといじるくら
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い。「構想」も歩きながらぼんやりやる。

なのでほぼ「執筆」だけ。このくらいでやると文章を書くのが愉しいと思える。ジャズ演奏者が、気持ちよくアドリブしている感じと近いのだろうか?

先日書いたこの記事も、ざばっとアドリブで書いた。ざっと書いたの構成は非常によろしくないけど、パッションは乗ったのでまぁまぁ満足。構成と研磨を入れたらバズ狙いの記事になったのかなぁ。

どうなんだろう。

ところで、この記事。
自分の年齢を間違えていた。ぼくはまだ35歳です!!(読者を急に意識したことによる文体の不一致が発生)

36歳、高学歴、子持ち、ワーキングプアーが、初めて就職する話。


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